木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2003年10月16日(木) 「くまのテディ・ロビンソン」

今、夜寝る前に、「くまのテディ・ロビンソン」のお話を、ひとつづつ読んでいます。
今夜は「テディ・ロビンソン おまつりにいく」を読んだところ。

実はこの本はもう1年程前に買って、その頃に1度読みはじめたのですが、
その時には娘があまりのってこなかったので、
1話を読んだところで、止めていたのでした。
今週にはいって、夜、何を読もうかなぁ…と思った時、
そうだ、もう一度、テディ・ロビンソンを試してみよう…ふと、そう思って
本棚から久しぶりに出してきました。

そして、読みはじめたら…
おやおや、去年とは違って、娘がお話にくいついてきます!
そうか、去年はまだこの本の時期ではなかったんですね。
(文字しかないページもあることだし…笑。)
彼女には、この本の旬は今のようです。(^-^)

一人っ子の娘にとって、ぬいぐるみは一番の親友であったりします。
デボラとテディ・ロビンソンのやりとりは、
きっと我がことのようなのだろう…そう思うのでした。

ただ、デボラと違って、彼女の場合は気が多くて、
くまちゃんやらリスちゃんやらハムスターやらうさぎちゃんやら…
いろんなぬいぐるみを引き連れておりますけど…ね、笑。

そんなわけで、買い控えていた「テディ・ロビンソンまほうをつかう」を
品切れにならないうちに手に入れなければならないかなぁ…と
思いはじめております。
(この「テディ・ロビンソン」のシリーズ、限定復刊であります。)

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「くまのテディ・ロビンソン」
ジョージ・G・ロビンソン /さく・え 坪井郁美/訳
福音館書店




2003年09月30日(火) 新刊かきとめ「イザベルと天使」他

久しぶりに書きとめています。
最近出た本、もうすぐ出る本で気になっている本を書き留めておきます。
全部欲しいけれど、全部買えないし…。
早く図書館に入らないかなぁ♪

『イザベルと天使』(ティエリー・マニエ/作 ゲオルグ・ハレンスレーベン/絵 石津ちひろ/訳 金の星社)
わぁ〜い、この本の邦訳を待ちわびていました。
本屋さんで見かけたけれど、ゆっくり見たかったので中味は見ず…手にするまで我慢我慢…笑。

『はっぴぃさん』(荒井良二/作 偕成社)
これも本屋さんで見かけたけれど、見るの我慢しました…。
あとのお楽しみにとっています。

『風さん』(ジビュレ・フォン・オルファース/作 秦理絵子/訳 平凡社)
わぁ〜ん、もう表紙だけで一目惚れ。飾っておきたい。
ほ・欲しい…。

『おいしそうなバレエ』(ジェームズ・マーシャル/文 モーリス・センダック/絵 さくまゆみこ/訳 徳間書店)
これも邦訳を待っていましたー。(^-^) 近刊だそうです。

さて、近頃、棚から本があふれつつあるので、ブッククラブの配本以外の本については、なるべくいったん図書館で本を手に取ってから買うようにしているのですが…うーん、amazonのボタンの誘惑が…(^^;
さて、どうしましょ!?



2003年09月20日(土) 「くまの子ウーフ」くまの子ウーフの童話集

くまの子ウーフは、いつも何かしら「どうして?」と思いながら
過ごしています。

さかなに舌がないことに、ウーフはびっくりしたり、
自分のからだは何で出来ているかで悩んだり、
「おっことして、なくさないもの」は一体何なのかを懸命に考えたり…

子どもにとって、ウーフの「どうして?」は
自分の中の「どうして?」に通じるものがあるのではないかと思います。

そういえば、最近の娘の「どうして?」は
「どうして地球はまるいのだろう?」ということ。
彼女は、ここんところ、ずっとそれを「?」と思って
何か思いをめぐらしているようです。
うん、うん、どうして地球がまるいのか、大いに考えておくれ♪

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神沢利子/作 井上洋介/絵 ポプラ社



2003年09月13日(土) 「ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜」

2002年のコールデコット賞銀賞の受賞作、
千葉茂樹さんの訳というので、ずっと気になっていたのですが、
木曜日に図書館に入っているのを見つけ、ようやく借りてきました。(^-^)

19世紀のロンドン、
まだ人々が恐竜がどのような姿をしているのか知らなかった時代、
ホーキンスは実物大の恐竜の模型を、
ビクトリア女王と夫であるアルバート公の依頼を受けて、作ったのでした。

依頼を受けたウォーターハウスは、
科学者リチャード・オーウェンの助けをかりて研究をします…。
あら、このオーウェンさん、
ついさっきみていたNHKジュニアスペシャル「生命」に出て来てた方です。
(オーウェンは「始祖鳥」のスケッチをおこした人物として番組に登場。)
おぉ、なんとタイムリーな。

ウォーターハウスは子どもの頃から、まわりのものをスケッチして歩き、
動物の模型作りにも熱中していたらしいですが、
こんなふうに生涯、ずっと自分の好きな仕事に打ち込めるのって、
うーん…うらやましくもあります。

今では、ウォーターハウスの作った模型の多くは正確でないと
わかっているのですが、
でも、こうした先人たちの研究がもととなって今がある…
そうした背景を知るのは、大事な道筋かなぁとも思います。

恐竜学の世界は、10年でずいぶんと常識が変わっているとか。
今、定説となっている学説が必ずしも絶対でないことを
ふまえておかねばいけないってことですね…。
(どの分野でもそうかもしれませんが…)


…それにしても、イグアナドンの模型の中のディナーって…
度肝をぬかれるとはこのこと。

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バーバラ・ケアリー/文 ブライアン・セルズニック/絵
千葉茂樹/訳
光村教育図書 2003年

THE DINOSAURS OF WATERHOUSE HAWKINS










2003年09月08日(月) 「うらやまのエゾリス」

「わ、ゆうちゃんの持っているリスのぬいぐるみにそっくり!」
今月号のかがくのともの表紙を見た時、
思わず、そんな声が出てしまいました。
ちょっとぬいぐるみの方が色がうすいんですけれどね、
毛の質感とか、ふさふさのしっぽとか。(きっと大きさも…!)

一見、りすって、動く”ぬいぐるみ”。
けれど、その外見とは裏腹に、
「生きる」ことに対して、とてもとても懸命です。
エゾリスのそんな姿に、はっとしました。

この本は福音館書店創立50周年記念企画の作品募集のなかで
えらばれて採用された作品だそうです。
里山でエゾリスに出会ってからかれこれ20年と言う作者が
撮り続けられたという写真は、
エゾリスの様々なお顔を見せてくれます。

エゾシマリスは冬眠するけれども、
エゾリスは冬眠しないんですね。
冬、雪降る中で、カラマツの実を食べているエゾリス…
その小さな身体に秘めたたくましさのようなものを
感じさせてくれました。

娘は「あ、この写真かわいいー!」と言っているかと思えば、
赤ちゃんをかかえる親リスをみながら、その真剣な姿に
何かを感じている様子だったり…。
ともあれ、今夜はリスちゃんのぬいぐるみを抱いて寝ましたよ…ふふっ。


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「うらやまのエゾリス」 金田正実/文・写真

かがくのとも2003年10月号 (福音館書店)



←きのうの「えほん&読み物memo」もどうぞ♪



2003年09月07日(日) 「あんなところに」

気が付くと1か月以上も「えほん&読み物memo」を
手付かずで過ごしてしまいました。

娘が小学校に入り、毎日が慌ただしく過ぎ去っています。
毎晩、本は一応読んではいますが、
近頃は比較的長い読み物を、1章ずつ読んでいることが多くなりました。
(それにパパが居る日は、パパが担当なので
私が読まない日も多いのです…。)

娘は夏休みの間中、暇があるとパラパラと絵本をめくっていました。
自分が読みたくて探せない本があると、
「ほら、おかあさん、○○が出てくる本って、どこ?」と聞いてきます。
そして目的の本を手にすると、自分で読んで楽しんでいます。
以前ならそこで、すかさず「読んで」と言ってましたけれど、
自分でも一応読めるようになってきた娘は、
一度、私が読んであげた本はだいたい内容がわかるので、
自分で読むことで、楽しんでいるようです…。

そんなこんなで、娘と絵本を共有する楽しみが減ってしまったこの頃…
ちょっぴり寂しい気持ちもあったり…。

そんな中、今月号の「こどものとも」は
久しぶりに「今夜はこれ読んで♪」と娘がリクエストしてくれたので
二人で楽しんだ1冊です。

井上洋介さんの絵本、娘は大好きなんです。
非現実だけれど、ひょっとして「ぽっ」と存在するかもしれない…
そんななにげなさが絵にあります。
今回もそんななにげない(!?)「あんなところ」がいっぱい…!
娘は「もぐりばし」のページで
「こんな橋、あるわけないよねー」と言いながら、
ケラケラ笑ってました。

二人でくすくす、ケラケラ…。
あぁ、久しぶりだな、こういうの♪

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「あんなところに」井上洋介/さく

こどものとも2003年10月号(福音館書店)




2003年08月04日(月) 7月の本棚

7月に我が家にやってきた本たちです。

ずどんと いっぱつ すていぬシンプ だいかつやく』(ジョン・バーニンガム/作 わたなべしげお/訳 童話館出版)
「ずとんと いっぱつ」って何だろう…と、ずっと思っていたんですが、なるほどこういう話だったのね。
「ヤンとスティッピー」を思い出しました。

番ねずみのヤカちゃん』(リチャード・ウィルバー/作 松岡享子/訳 大社玲子/え 福音館書店)
今月、我が家にやってきた本のなかで、一番のお気に入り!
ヤカちゃんが大きな声をだすたびに、大笑い。
ところで、マントルピースやロウソク立て…今の生活では見かけないものですが、娘に伝わったかしらん…?
(私と言えば、ロウソク立てで「レ・ミゼラブル」を連想してしまった…。)

14ひきのせんたく』(いわむらかずお 童心社)
14ひきシリーズの1冊。この夏にはかかせません。
娘がずっと欲しがっていたのですが、なかなか買えずにいました。
この夏、2年越しでやっと手もとに♪
この本を見ると、山の中の冷たーい清流に足をつけに行きたくなります。

アマガエルとくらす』(山内祥子/文 片山 健/絵 福音館書店)
やっぱり、この本も手もとに。(^-^)

きょうはよいてんき』(ナニー・ボグロギアン/作 あしのあき/訳 ほるぷ出版)

おじいさんとらいおん』(ジャック・デュケノワ/作 おおさわあきら/訳 ほるぷ出版)
娘が気に入って何度も図書館から借りて来ていた本。
この間、古本屋さんで見つけたので、迷わずひきとってきました。るん♪

あすはたのしいクリスマス』(トミー・デ・パオラ/絵 クレメント・ムーア/文 かなせきひさお/訳 ほるぷ出版)
以前、やっぱり古本屋さんで仕入れたものが家にあったのですが、2冊目を買ってしまいました…。
家にある本よりもきれいな状態で見つかったもので…♪

今月の洋書は…
THE VERY HUNGRY CATERPILLAR』(Eric Carle PUFFIN)
ペーパーバック版を買いました。
日本語版も持っていて、お話がわかっているだけに
英語で読んでいても、ちゃんと聞いてくれています…。
でも、CATERPILLARという単語をすぐに忘れて
「えっとぉ…なんだっけ?」と言う娘…(^^;

今月の月刊誌はまたあらためて。



2003年07月30日(水) 「時計つくりのジョニー」

ジョニーという小さな男の子が、周りの大人の無理解や

友達のいじわるも乗り越えて、

大時計を完成させるお話です。

はぁ…、両親の無理解と先生の心ない言葉には、

読んでいて私も胸がチクチクと痛みました…。

ジョニーのことを理解してくれる友人と大人が一人いるのが

心強いのですけれど、

やっぱり親の理解を得られないのは、子どもにとってはつらいこと。

お話を聞いていた娘は、さぞかし胸を痛めていたのでしょう。

読み終わったとたん、

「あぁ、よかった! お父さんがジョニーと仲良しになって♪」と

胸をなでおろしたように言いました。

そして「この本、ゆうちゃんの本にしたい。」とも。

この本は図書館の本じゃなくて、あなたの本よといったら、

なんと嬉しそうなお顔…。


娘のこと、ちゃんとわかっているかな…私は?

うーん、我が身を振り返ってしまった本でした。


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「時計つくりのジョニー」

エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳  こぐま社



2003年07月23日(水) 「おひさまがおかのこどもたち」

ベスコフの初期の作品です。(初版は、1898年。)

「1ねんのうた」に出てくる柔らかで愛らしい子どもたちの絵と比べると

少しゴツゴツとした感じがするなぁ…という印象を受けました。

本をめくってみると、画集を見ているような感じ。

「おひさまがおか」の子どもたちの夏の1日の様子が綴られています。

朝一番は、にわとりとぶたの世話。

ベスコフの作品というは、

ちゃんとおうちの仕事を子どもたちが担っている姿を

さりげなく自然に(当たり前に)描いていていいなぁと、いつも思います。

そして、午前中は、まずお勉強なんですね…くすっ。

どこの国の子どもたちも一緒♪

それにしても、この先生…ロッテンマイヤーさんみたい…笑。

お勉強が終わった後、

子どもたちはゆったりと自然の中で、

夏の時間を過ごしています。

子ども用のはたけとか、

マロニエのこかげのブランコやシーソーとか、

のいちごの秘密の場所とか…う〜ん、うらやましい♪

ところで、北欧の夏はいつまでも明るいんですね。

そういえば、夏にカナダへ行った時も、

9時を過ぎても明るかったことを思い出しました。

(おかげで、明るい間中、遊び回っていましたが…笑。)

明るい夏を喜ぶ「夏至祭り」

ベスコフは「リーサの庭の花まつり」でも夏至の喜びを絵本にしていて、

夏至というのは格別の意味を持っているのだなぁと感じられます。

そういえば、クリスマスは冬至の頃。

ヨーロッパでは冬至と夏至が節目なんですね、きっと。

日本では、どちらかというと、そういう季節の行事は

春分と秋分に重きをおいている感じがするので、

習慣の違い…おもしろいです。

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「おひさまがおかのこどもたち」

エルサ・ベスコフ/作・絵 石井登志子/訳  徳間書店

2003年発行

















2003年07月07日(月) 6月の本棚 2

6月に我が家にやってきた本たちです。

『ロッティーとハービー ハービーのおかしなケーキうた』(ペトラ・マザーズ/作 今江祥智&遠藤育枝 BL出版)
娘の大好きなロッティーとハービーシリーズ。ずっとこの本が欲しいとリクエストしていたので、頼みました。けれどまだ手渡してないのです。
手渡す機会をうかがっています…ふふっ、いつわたそうかな…♪

『ぐんぐんぐん みどりのうた』(デービッド・マレット/文 オラ・アイタン/絵 脇 明子/訳 岩波書店)
お気に入りの1冊、やっと手もとにやってきました。
オラ・アイタンの絵が好き…♪
ピアノで巻末の楽譜をひきながら、「ぐんぐんぐん♪」と歌っています。(^-^)

『Tシャツのライオン』(ウーリー・オルレブ/文 ジャッキー・グライヒ/絵 もたいなつう/訳 講談社)
おはなしキャラバン隊で読もうと思い、購入。
長めのお話ですが、展開がいいので、子どもたちはどうなるんだろう…と引き込まれるようです。

『ぼくの庭ができたよ』(ゲルダ・ミューラー/作 ささきたづこ/訳 文化出版局)
娘よりも私のほうが心待ちにしていた本。
娘は「あ、これロッタちゃん!?」ですって、笑。確かに庭の雰囲気がにてなくもないけれど…。
夏の暑い夜、りんごの木の下で横になるなんて、なんて素敵なんでしょ。
この本をながめていると、庭が恋しくなります…。

『時計つくりのジョニー』(エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳 こぐま社)
夏休みのお楽しみにとってあります♪

『はなたれこぞうさま』(川崎大治/文 太田大八/絵 童話館出版)
娘に大受けな1冊。

『くまの子ウーフ』(神沢利子/作 井上洋介/絵 ポプラ社)
まずは第1話を読んだところです。
これも夏休みのお楽しみに…♪

今月も洋書を2冊、購入しました。
はい、先月の予告通り(!?、笑)、マーガレット・ワイズ・ブラウンです。

『THE WONDERFUL HOUSE』(MARGARET WISE BROWN / J.P.MILLER Golden Books)

『THE COLOR KITTENS』(MARGARET WISE BROWN / Alice and Martin Provensen
Goldren Books)

『THE COLOR KITTENS』は、邦訳版(「いろいろこねこ」)を買おうかどうしようかと迷っていたのですが、洋書で手に入れることにしました。でも娘には、「日本語で読んで」と言われています…(^^;

7月号のかがくのとも&こどものともは…

『ぼく、だんごむし』(得田之久/文 たかはしきよし/絵 かがくのとも2003年7月号 福音館書店)
だんごむしの生態、まだまだ知らないことばかり。
親も勉強になりました。
「えほんの会」で読んだ時も、子どもたちが真剣に聞いていました。やっぱりだんごむしって、子どもたちに人気(!?)があるのね。

『おとのさま』(ただよしひこ/作 こどものとも2003年7月号 福音館書店)
この本、娘の大の大のお気に入りになりました。
ひょうひょうとしたお殿さまがいいのよねぇ…♪やっぱりお殿さまって大物。


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スズ [木陰でひと休み]

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