木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2004年12月01日(水) 「オシリカミカミをさがせ」

今日、新体操のおけいこに行く電車の中で
「これはどお?」と差し出したら、
娘が一気に読んだ本です。
(おもしろかったからか、歩きながらも読もうとするので、
それは止めました…(^^;)

トイレで、正体不明のものにおしりをかまれる人が続出!
ユスは、その「オシリカミカミ」の正体をつきとめようと、
マンホールの下に入って行くのですが…。

スリリングでおもしろいというだけでなく、
人間のありようをさりげなく考えさせる味わい深い作品でした。
このオランダの作家さんの他の作品も読んでみたいと思います。

ところで、ヨーロッパの下水道って、トイレと直結なんですね。
日本の下水道は、どんなふうになっているんでしょうか…?
(うちはマンションだから、まずはマンションの浄化槽に行くと思うんだけど、
それから…?)
考えてみれば、下水の仕組みをよく知らないのでした。


オシリカミカミをさがせ!

リンデルト・クロムハルト/作 アンネマリー・ファンハーリンゲン/絵
野坂悦子/訳 朔北社



2004年11月27日(土) クリスマスが近づくと…

夜、寝る前にクリスマスの本を読み出しています。
先日、読んでいたのは、「山のクリスマス」。
途中から、読む担当者がパパに変わったのですが、
パパも「このお話はいいねー」と、気に入った様子。(^-^)

今は、「クリスマス人形のねがい」を読んでいます。
(去年もちょうど今頃、読んでました…娘は覚えていないみたいだけど…(^^;)



2004年11月21日(日) 「つきよのぼうけん」

先日、娘のおもちゃが入っている引出しを整理しました。
あふれているぬいぐるみたちの中で、
このまま居間においておくものと、藤の箱にしまうものと…。


偶然、その晩に読んだのがこの本です。
ごみ箱にすてられたクマのダンディと、おにんぎょうのケイト、
それにちびくまのテディのお話…。
藤の箱で眠っているぬいぐるみたちのことを、
思い出しながら読みました。


暖かな気持ちになれる本。
クリスマスにどうぞ♪


つきよのぼうけん
エドワード・アーディゾーニ/絵 エインゲルダ・アーディゾーニ/文
なかがわ ちひろ/訳  徳間書店



2004年11月14日(日) 「たいへん、たいへん、あかちゃんまって!」

我が家のお気に入りペギー・ラスマンの新しい本です。
今回はいつもと雰囲気が違って、影絵からなりたっています。
背景の色使いがとてもきれい。

おまつりでね、あかちゃんがはいはいで逃亡(?)しちゃうのだけど、
気がついたのはぼくだけ。
そこでぼくは追っかけます。
ふふっ、影絵なのにぼくの表情がわかっちゃうのがすごいな。

安心して「おやすみなさい。」が出来る1冊。

たいへんたいへん、あかちゃんまって!

ペギー・ラスマン/作 たがきょうこ/訳 徳間書店



2004年11月13日(土) 「きんのたまごのほん」

今日、我が家にやってきました。(^-^)
お花がいっぱい描かれたたまごにリボン掛けがしてあって、
まるでプレゼントをいただいたような表紙にうっとり。
しばらくこの本は、表紙を見せて飾っておく事にします。

ところでこの表紙のたまごの絵は、
今日、ちょうどクリスマスのオーナメント売り場で見た、たまご飾りのよう。
イースターエッグのようにたまごに絵が描かれて、
リボンでツリーに吊るすようになったオーナメント。
とっても可愛かったのです…←欲しかったけれど、今日は我慢して帰ってきました…(^^;
ああ、でもこの表紙のたまごを見ていたら、やっぱり欲しくなって来ました…。


さて、子うさぎが見つけたたまご、
中に何が入っているのかな…ふふっ♪


きんのたまごのほん
マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 レナード・ワイスガード/絵
わたなべしげお/訳 童話館出版




2004年11月12日(金) 「ほら、きのこが…」

きのこって、不思議な生き物です…。
昨日までなかったところに、
ある日、突然、にょきっと生えているんですもの。

家では雨が続いた後、
鉢植えに時々、きのこが生えています。
一体、どこからやってきたのでしょう?
ここは3階なのに。。。
きのこの胞子はこんな高い所にも浮遊しているものなんですね。

この本の背表紙は、ちょっとしたきのこ図鑑になっています。
うちのベランダにやって来たのは…
(あまり記憶が定かではないんだけれども)
たぶん「クヌギタケ」か「コガサタケ」か…。

それにしても林の中で輪になっているきのこたちは、
まるで小人たちのお椅子のようですね…♪


ほら、きのこが…
越智典子/文  伊沢正名/写真 福音館書店(たくさんのふしぎ傑作集)



2004年11月11日(木) 「フクロウ探偵30番めの事件」

娘のお気に入り「メアリー・アリス・いまなんじ」を書いたジェームズ・マーシャルの本です。

探偵と名がつくとおり、この本は推理小説です。
毎夜、だいたい2章ずつ読んでいたのですが、
娘が寝てしまった後、真相を知りたくて、
娘より先に、私が、全部読んでしまいました、笑。


探偵のエリナーのしゃべり方が、
まるで吹き替え映画っぽいので(笑)
果たして娘は、どこまでエリナーの会話を理解していたのでしょうか?

その影響かどうかはわかりませんが、
もうお話が終盤に来ているというのに、
「犯人は○○だと思う」と、
まったくあさってな犯人を推理していました…笑。


フクロウ探偵30番めの事件

ジェームズ・マーシャル/作 絵 小沢 正/訳 童話館出版



2004年10月30日(土) Coyote No.2

昨日から足が冷えるなぁ…と思っていたら、
今日になって胃がきりきり痛み出しました。
そんなわけで、背中と足の土踏まずにカイロを貼って、横になり、
今日はお昼にずっと、「コヨーテNo.2」を読んでいました。

その中に、星野道夫さんと法然院の「森の子クラブ」との交流会の記録が!
(「森の子クラブ」は来年入ろうかと思っていたので、びっくり!)

娘が生まれる前、星野さんが亡くなられる年の1月に
その交流会はあったようです。

その中で、熊の子がブルーベリーを食べている様子がありました。
そのシーンを見ていると、
まるでロバート・マックロスキーの「サリーのこけももつみ」の子グマちゃんのよう。。。


このときの交流会に参加した子供たち、
星野さんからいろんなメッセージを受け止めたことでしょうね。。。


おまけ:『星野道夫公式サイト』で2005年度カレンダーを注文しました♪



2004年09月26日(日) 「影ぼっこ」

影というのは、時にとてもこわい印象を与えます。
昨日の夜、車から降りたとき、
娘が外灯の光によって作り出された私と自分の影を
「わ! お母さん、影ぼっこだ! こわっ」
と、指差しました。
そして、
「どうして、影がこわいと思うのかな…」と。

昼間に見る影には、夜に見る影のようなこわさはありません。
けれど、夜になると、自分の影さえ、ちょっと不気味になります…。
そこに何かがひそんでいる…そんなふうに思えるからでしょうか。。。

表紙の絵の黒い人物の表情が何ともこわい。
きっと娘がもう少し幼かったら、
「この絵本はこわいから、どこかにしまっておいて!」
と言われたかもしれません。
(そう言って、封印された本が我が家には何冊かあります…笑。)
今年になってから、
娘は多少、こわいものに対して弾力性のようなものが出てきたようです。
(あれほど拒否していた「ハリーポッター」の映画も見たいと言うようになった…)

「この本、こわっ!」
と言いながらも、影ぼっこの不気味さを楽しむ…
そんな余裕が彼女の中に出てきた様です。


火と光、それによって生じる影の世界、
それは恐ろしく不気味なものであるとともに、
私たちに寄り添って存在するもの…。
だから語り手たちは、影に命を吹き込んでいったのでしょうね。

影ぼっこ」 ほるぷ出版

ブレーズ・サンドラール/文 マーシャ・ブラウン/絵 おのえ たかこ/訳



2004年09月25日(土) 「野の白鳥」

小学館からアンデルセンの絵本シリーズが新しく刊行され、
気になっていたのですが、
先日、この本が図書館に入ったので、借りてきました。

エリサが白鳥になってしまった兄たちのために
イラクサを摘み、上着を編むお話は、
自分が子どもの頃に読んだアンデルセンのお話の中でも
特に印象的に残っているお話です。
読みながら、ああ、そうだ、こんなお話だったな…と
懐かしくなりました。
海を越える途中に夜になってしまったとき、
夜中に墓地へイラクサを摘みに行くとき、
そして、火あぶりの刑にされようと荷馬車で運ばれていくとき…
とてもドキドキしながら読んでいた…
そんな子どもの頃の思いがよみがえってきます。

ワッツの絵が、おだやかで暖かです。

このシリーズは、他にもこみねゆらさんやささめやゆきさん、
市川里美さん、スズキコージさんなど、
我が家の好きな絵本作家さんが名を連ねているので、
どれも見てみたいなぁ〜と思っているのですが、
特に楽しみにしているのは、ツヴェルガーの「人魚ひめ」。
刊行されるのが待ち遠しい1冊です♪

野の白鳥 アンデルセンの絵本」小学館
H.C.アンデルセン/原作 角野栄子/訳 バーナデット・ワッツ/文・絵


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スズ [木陰でひと休み]

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