早朝に送られてくるメ−ルは、変わりない。 何も変わらない内容で、何もなかったかのような文章で。 だから。 あの言葉を思い出したらさ、怖くってメ−ルなんてできる心境にならないって。 なんで、そこがわからないのよ。 そうよ。 やっぱりあんた、いかれてるよ。 気味が悪いとしか表現できないよ。 私をネット上からも追放しようとしてたから、せっかく軌道に乗っていたHPも閉鎖しなくてはいけない状況だ。 ここのアドレスまで、教えとかなけりゃ良かった。 残せるものは残したいから、その準備が大変。 お世話になった人たちにも、あいさつしなくっちゃいけないし。 なんでだよ。 なんでこんなことしなくちゃいけないんだよ。 なんで隠れなくちゃいけないんだよ。 散々な言葉でうちのめされて3日たち、あの恐怖が激しい怒りへと形を変えてる。 だけど、守るべきものは自分だけではないから最善を尽くさなくちゃいけないんだ。わかってる。じゅうぶんわかってる。 彼の優しいレスが支えになる。 同じことを繰り返してはいけないから、彼への接し方も慎重になるだろう。 だけど。 彼は信じたい。 彼のことは信じてる。 信じているんだ!! 何もかもを、閉鎖する必要はないんだ。
私を脅迫した相手はメ−ルをやめたがった私が、いけないことをしたかのように言い放った。 そして最後に、あやまらせたことによって気が晴れたと言っていた。 なんと、それは本当のことのようで今までと変わりのないメ−ルを送ってくる。 あんなに脅迫じみた事を言われて、普通に戻ってメ−ルすることなんて常識で考えたら不可能な事だろう。 それを、なかったかのようにメ−ルを送ってきて 「暇だったら、メ−ル下さい」なんて。 普通じゃない。 やっぱり、どこかいかれてる。 改めて、底知れぬ恐怖を感じる。 このままいつまでメ−ルを送ってくるつもりなのか。 自分が許したはずなのに、何故メ−ルを送ってこないのか。 何故、何故、何故・・・!!! 恐らく、そのときにまた怒りが彼の心に芽生えるのだろう。 私は、逃げ場を失ってしまうのか。 一体どうすればいいのか。 脅迫されたというメ−ルに、彼は慌てて返事をくれた。 お別れのメ−ルにはならなかったようで、少し安心している自分がいる。 でも。 もう2度と、深い愛情で見守ってくれるだんなを裏切る事はできない。 だけど。 あの騒動の時に、パニックになって削除してしまった大事な彼からのメ−ルを取り戻したいと思う浅はかな私。 今回の事は立派な犯罪だから、立ち向かえ、と。 屈する事はない、と。 そう。 わかっている。 だから。 あなたへの想いのゆくえも、どこへやったらいいのか。 もっと、よくわからなくなってしまった。
まだ見えない相手に、現を抜かす毎日を あざ笑うかのように突然恐怖に陥れられた。 別のメル友からの脅迫・・・ 最初にメ−ルをはじめた相手。 そして、初心者だった自分は口車に乗せられて まんまと自宅から電話。 「今、コンピューターが君の住所を教えてくれたよ。」 がーん・・・ 自分は相手を知らないのに、相手は自分の素性を全部知った。 電話してしまった事の後悔が、だんなへの後ろめたさとなって ずるずる続くメ−ル。 でも、あたしは恋愛感情を持った言葉は一つも書いてない。 「君のメ−ルは宝物」 その言葉が、メ−ルをやめたいという決心に変わるのに 時間は必要なかった。 メッセで脅迫してくる。 「最後に会え」 「もっと、要求してやる」 「裏切っといて、自分だけいい思いはさせない」 などなど思い出すのも怖いくらい。 だんなは、それでも私を守ってくれるといった。 こんな浮ついてしまっている私を。 重い愛情は、想いやりの愛情だったのだな。 こんな事に今さらながらに気が付いて・・ 申し訳なくて、体が震えて涙が出て仕方なかった。 とりあえず時間に解決してもらおうという事になっている。 どうなるのかはわからない。 でも、私には味方がこんなに近くにちゃんといたのだ。 彼は何も知らず、いつものようにHPにきていた。 そこの継続さえも難しくなりそうなので メ−ルを送っておいた。 それは、別れのメ−ルになってしまうような そんな予感がするけれど。 自分のまいた種は、自分で刈り取らなければいけないから。 そうなんだ。
昨日、何気なしにここに登録されている日記をいくつか読んでいた。 中には、純粋にだんなさんへの愛を書いている人もたくさんいる。 闘病生活を終えて、天国に旅立ってしまったご主人への想い。 自分が冷たくしたせいで、メ−ルに走っているご主人への不信感との葛藤。 知らぬ間に、涙が溢れていた。 自分は? いま自分は何? だんなの愛が重いなんて言ってるのって、恥ずかしくない? 取り戻せなくて、どうしようもなくて 困っている人たちもたぶんたくさんいるだろうに。 でも。 今朝もだんなが出勤してすぐに、こないメ−ルをチェックする。 自分のHPは 彼の早朝からの気配が「おはよう」といっている気がした。 でも、まだ話せないのね。 まだ、寂しさは募るばかりなのね。
昨日も、いつもどおりのレスを掲示板にはしてくれている。 彼が、ネットをつなぐ時間をずっと見張っている自分が怖い。 彼と最初にメッセをしたとき いま思えばそのときのだんなの様子は、ちょっと慌てていた。 「これ、ほらHPに来てくれる人」 隠してると、怪しまれそうだったし その頃はまだ今のような感情もなかったからメッセ中の画面を見せた。 「かわれっ!」 苛立った声でそういわれて、あたしはメッセを中断した。 自分の妻が、目の前で知らない男と話している。 そう思ったのは確実だった。 だんなは、とても独占欲が強い。 浮気なんてしない人。 あ・い・が・お・も・い・・・ 縛れれば縛られるほど、そこから出たくなる。 反抗期のこどものように。 考え込む事がとても多くなった自分。 でも、その姿を知る人はいない。 だって、あたしの日常は何も変わっていない。 心の中の増強しているくろい心は誰にも見えてない。 ただいまはひたすらに 彼のことを待っているだけ。 時間がゆっくりと流れる様子を 見つめてるだけ。
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