毎日飽きもせず、メ−ルをおくってくれてありがとう。 今日の文面は、最後が疑問文になっていたけどそんな答え自分で見つけろよ。あたしには、全く興味のないことでどうだっていいことなんだから。 だんなは、自分の差し出したチョコを喜んで食べてくれた。毎年そうなんだ。 「ママのチョコが一番おいしいよ」と言ってくれる。それは、たぶん偽善なんかじゃなく純粋な彼の気持なのだ。本当に、だんなはあたしにさりげなく何時も優しさをくれているのだから。 「きっと、そいつは君の事を見にきてると思うよ」昨日、メル友からそんなことを言われた。冗談でしょう?よけいに気持悪いじゃない。でもさ、メ−ルで言っていた事がいくつか本当だとすると距離的には近いんだよね。こられない範囲じゃないんだ。だから、あの執拗さもわかるんだよね。 「もしかしたら、こいつ脅せば何とかなるんじゃねえの」みたいな。 交際強要メ−ルで逮捕される事もあるみたい! 俄然元気が出てきたよ。 オマエみたいなやつは、早く捕まるべきなんだ! バレンタインにかこつけて、メ−ルを送ってみたけれどやはり音沙汰なし。今は、本当に細いつながりが1本あるだけみたい。 切れないようにひたすら祈るだけ・・・彼のレスが欲しくて、詩を書くだけ・・・
あの事件から今日で1週間。 自分にとっては、今までの人生の中でもかなり大きないやな出来事だった。 いや、いやな出来事だ。 メ−ルがまだ来る。 淡々と自分が今日仕事が忙しいとか、暇だとか書いたメ−ル。 無意味なメ−ル。 一体、そこに何があるというのか? 自分のやってる事の馬鹿さ加減に、早く気づけよ。 赤の他人の脅しなんかで、一生無意味なメ−ルなんか続けようと思うわけないだろうが!! 事件以来、自分が心を痛めていたこと。 もう、だんなは自分を抱いてくれないのではないかということ。 許しているように行動してても、どこかであたしを信じていないのではないか。 もう、一生今までと同じような愛を確かめる事は無理なんじゃないか・・・ しかし、昨夜だんなは今までどおりに愛してくれた。 本当に、嬉しくて感謝してそっと涙ぬぐった。 このままの気持を、ずっとずっと持ち続けなくては。 邪心を振り払うような青空の下で、思った。 無意味な自己中メ−ルはくるけど、大事なメ−ルはこないんだ。 もう、こないのかな。 彼なりの、思いやりなのかな。
途絶えていたと思われていたメ−ルが、今朝は届いていた。 そう、以前にも何日か自然消滅狙いでメ−ルを無視していたことがあったのだがそのときにもあまりのしつこさに、こちらが根負けしてしまったことがあるんだ。 メッセの最中にも、執拗に自分のしつこさをアピールしていたからな。 いいよ、こっちも覚悟してんだからね。 ちょっとくらいの事には、動じてられないんだからね。 明日はバレンタイン。 毎年、手作りのチョコをだんなに渡している。 今年はどうするか・・・ でも、何もできない自分にはやはり今までどおりだんなにチョコを渡すのがせめてもの償いになるような気がする。 これって、かなりな自己中かも。 わかっているんだけど、他に方法も見つからない。 1週間前に、あんなことがなかったなら私は別の人に心をすっかりささげてしまっていたのかもしれない。 クールダウンしてしまった心は、それでもなお生き続けようとしている。 あと一息で、吹き消してしまえばなんとかなるのに。 それもしないで、遠くから眺めている自分は自己嫌悪のかたまりだ。
やつからのメ−ルが途絶えて、二日。 まだ二日しか経ってない。 そして、このまま静かに時が流れてゆくのかどうか誰にもわからない。 あたしを許してくれただんなは、それでもやはりあたしが冷静さを取り戻してきた事で彼自身も考える事があるらしく、心に疑惑の念を持っていることは明らかだ。仕方がない、この罪悪感からは一生逃れられない。 自分もそんなに簡単に、だんなが許すとは思っていなかったから納得できるんだ。 でも、いつかだんなが本当に許してくれるように自分は歩んでいかなくては。 誰よりも、深い愛情を注いでくれるのは彼しかいないのだろうから・・・ ネットに費やす時間が激減した。 だんなと過ごす時間が、ネットを知らなかった頃のように増えてきた。 神様は見てるんだ。 浮ついているあたしを見てるんだ。 そして、大きな試練を与えたんだ。 そんな簡単に悪い事はできないんだよと教えてくれたんだ。 優しい言葉たちが、頭の中で渦を巻く。 それを発しているのは、だんなだけじゃない。 優しい言葉になびいてしまう。 でもでも、同じことは繰り返せない。 もう、だんな以外の男の人の声なんか実際に聞いちゃいけないんだ。
いかれたやつからのメ−ルはこなかった。 これが、果たして吉と出るか凶とでるか。 別に、そんな恐怖を楽しむ必要なんてないのに。 早く、忘れ去ってしまいたいのに。 「一生のことになるかも」 そうアドバイスをくれた人がいる。 壊れてしまった心の中に、どれくらいの間怒りや憎しみは存在するんだろう。 本当に、粘着質のやつだったら一生物なのだろうか。 「引っ越しするしかないかも」 そんなこといわれても、昔からここに住んでいる家族にはこんな問題で家を捨てさせるわけに行かないんだ。 だけど、命よりも大切なものはないんだよな。 本当に、その危険まで感じるようになったなら行動しなくてはいけないのだろうね。 どうか、その前にやつが自分の浅はかさに気づいてくれますように。 とてつもなく、長い時間が過ぎたような気がしているがまだ幾日もたってない。 彼からのメ−ルは、途絶えてしまったけれど望みは捨ててない。 レスはまだくれているから。 本当に細いつながりだけど、毎日何らかの心の動きは見えるから。 それでも、十分に支えになってくれているから。
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