Deckard's Movie Diary index|past|will
『キャスト・アウエイ』を見に行きました。席について始まるまで本を読んでいると、横に座った学生風の男性二人が話をしていました。手にはサッカーくじのTOTOを持って「札幌って、フロンターレだよな!」「東京Vって、ビクトリー?」「大宮とか、仙台なんてあったっけ?」とか、もうメチャクチャな会話をしているので、なんなんだ、こいつら!って思っていたら「これって、当る確率って、どのくらいだ・・・えっと、3の13乗か?」「そうだなぁ・・・27の4乗×3で、いいんじゃない?」なんて言い出したから、ちょっと待てよ・・・ひょっとしてアタマいいんちゃうの?したら、徐に「27かける27・・・・かける27・・・かける27・・・かける3は・・・・えっと、1594323・・・か?」なんて、ものの15秒くらいで、暗算するではアーリマセンか!ひょえ〜!同じ人間なんだけども、使ってる部分が違うのネェ・・・・と感心した次第でありました。映画は、トム・ハンクスの25キロの減量を見たい人はどうぞ!やっぱ、痩せると若返って見えますなぁ。
競馬のクラシックレースにとても縁の深い弥生賞が、春の嵐が足早に通りすぎた中山競馬場で、行なわれました。暮れのラジオたんぱ賞以来のアグネスタキオンが休み明け、重馬場の二つの不安材料をどう克服して勝つのか、というのが見所でした。いやぁ、強かった!なんなの、あの強さ。アッという間に5馬身!ナリタブライアンより強いというのが、あながちウソとは云えないような圧勝でした。後は無事に走ってくれることを祈りましょう。
映画は年齢や人生経験によって見た者に与える印象が違うものですが、今日見た『風花』も、若い人達にはあまり評価されない映画かもしれません。自分としてはとても素敵な映画でした。だらしなくて、いいかげんで、だからと言って馬鹿ではないから、人のせいにもするし、面倒な事は後回しにして、都合のいい時だけ人に甘えて、見得もあるから素直になれない。ちっぽけな線香花火ほどの輝きにも遠く及ばず、糸の切れたマリオネットのようだけど、何本かの糸は繋がっているから中途半端に、だらだらと日々を過ごすだけ。でも、ズルズル生きていてもいいじゃないですか!最後の糸は切りたくなかったでしょう!浅野忠信に支えられて、小泉今日子が切なくて儚げで、とても素敵です。大丈夫!きっとイイことあるよ。
シェイクスピアのハムレットを現代版に置き換えた『ハムレット』を見たのですが・・・・駄作!『退屈』という言葉以外に表現しようがない映画でした。イーサンzーク、サム・シェパード、カイル・マクラクラン等のキャストも魅力だったのですが・・・・。簡単に言えば美術が現代というだけです。セリフから演技まで他の部分は全部、普通〜のシェイクスピア劇なんですよ。現代風の新しい解釈も何も無し!つまらん!
現代アメリカの劇作家として人気実力ともNO.1のサム・シェパード。そのシェパードの最高傑作と云われる『背信の行方』を観に行きました。物語は、小生の大好きな競馬を絡ませながら男女3人の悲劇を描いたもので、シェパードらしい繊細なストーリーです。男二人、ジェフ・ブリッジス&ニック・ノルティは「♪明日がある〜」と歌える空気でラストを迎えます、ともすれば喜劇のように・・・そして、シャロン・ストーン演じるロージーには悲劇の香りしか残りません。シャロンはいい役者になりましたねぇ。映画としては、とても上手くまとまっていますが、小さくまとまりすぎかなぁ・・・と、もう少し3人に偏った演出の方が良かったかなぁ・・・・。←歯切れ悪し!だって原作がいいから、話自体がヨク出来てるし・・・。
一部に熱狂的にウけている『処刑人』 ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダスという二人の美形新人にハリウッドの性格俳優・ウィレム・デフォーをからませた勧善懲悪アクション映画。悪い奴を片っ端から、抹殺していくワケなんです。映画が始まって、未熟なプレイバック手法やフェイドとかを使っているから「これ、なんやねん?」って思っていたら「ああ、そういうことがやりたかったのね。」と、とりあえず納得。でもまぁ、荒削り!そんでもって勢いだけでガーっと突っ走しってくれればまだしも、最後にきて社会派みたいな話になっちゃうし・・・なんか、もったいないんだよなぁ・・・美形二人のキャラクター設定が、もっとキチンと出来てればなぁ・・・。デフォーのキャラは頑張ってんだから。惜しい!
『2000年のカンヌで“発見“された「癒し」と「再生」の一大叙事詩』というキャッチフレーズの『ユリイカ』を8時起床で見に行きました。なんてたって3時間37分ですよ。予告を含めりゃ約4時間座りっぱなし・・・。久々に下半身がパンパンになってしまいました(焦)。なぜ、そんな長い映画になったかというと、普通だったらエンドロールが流れてきそうな場面なんですが、さらにその先へ映画が続いてしまうんです。また「間」をとても大事にしているので、どんどん長くなってしまうワケです。見応えタップリですし、今年の邦画ベスト10の中に入ってくるのも間違いありませんが、やはり長過ぎます。ところどころでダルくなってしまいます。ただこういうテーマをしっかり描こうとした姿勢は賞賛されるべきでしょう。ちなみに『ユリイカ』とはギリシャ語で「発見」の意味だそうです。最後に、ビデオで見るとかなり印象が違う映画になるでしょう。
「お疲れ様でした!じゃ、次は夕方18時からですね!」って言って時計を見たら13時33分!げげ、35分から『回路』が始まるぅ〜!東銀座からクルマ(マイカー通勤)でマリオン裏の駐車場へ!急げ!急げ!本編が始まるのは、たぶん15分プラスで50分から。だ!と祈る!マリ裏駐車場を43分に飛び出す。駆ける!走る!なんてたって競馬大好き、ウマ年だい!マリオンを抜け、晴海通りを渡って階段2段飛び!タバコは8年前に辞めたぜ!46分に到着!果たして、本編は50分から!間にあった・・・。やった!やった!やった!(←葉っぱ隊状態)。で、それだけ頑張った価値はあったのか?フー!同じ黒沢清作品なら『キュア』のが良かったなぁ・・・。フー!だって、意味不明!ストーリーが全くワカラン!なんか四方八方に、考えているコトが飛び散っっちゃって、映画としてまとまってないカンジです。生きていても孤独、死んでも孤独・・・だから怖い・・・とか。霊の居場所がなくなって、コッチの世界に流れてくるとか。で、なぜ、死ぬ人と死なない人。その死に方までばらばら。もうなんだかわかりません。だいたいPCでネットやっている人物を撮って“孤独“ってのも芸がなさすぎるんじゃない!いいシーンや映像もけっこうあるんですけどね・・・・
日曜日です。溜まっているビデオを見る日。まず『ガチンコ』、今週はファイトクラブVol.3。ファイトクラブも既に3度目ですからねぇ、かなり濃いキャラが登場しています。狂犬・竹中クン!いいですねぇ。ヤラセかどうかなんて、どうでもいいんです。奥さんがいるのが分かっていながら付き合っているようなモンですから。今回はどうやら「いじめっ子」VS「いじめられっ子」のパターンになりそうです。『白い影』、なんといっても市毛良枝と竹内結子の親子がハマって(よく似ている!)います。『女子アナ』、ベテランアナウンサーを演じる片平なぎさ(白手袋で堀ちえみを虐めていた人!)が、一番本物に見えます。水野美紀の頑張りもすがすがしい!『カバチタレ』、ますます絶好調の深津っちゃん!見ていて、とっても気持ちよい!『ストロベリー・オンザ〜』、主人公グループ4人(滝沢、深田、内山、窪塚)の心情が上手く描けています。以前に見たことあるような野島ドラマですが、それがまたイイのでしょう。だけど女性の鼻血が好きだナァ
モノ凄い勢いで見まくっている新世紀!本日1本目は『溺れる魚』。監督は、TVドラマ『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』で、レアな映像センスを武器に一躍脚光を浴びた堤幸彦。『ケイゾク映画・ビューティフルドリーマー』に続く新作です。前作も中途半端な出来でしたが、今回も中途半端ですなぁ・・・。スラップスティックなのか、シリアスなのか、どうもヨクわからない。TVドラマだと、ストーリーをゆっくり進ませることが出来るし、回によって出来不出来の差があってもさほど気にならないけど、映画はねぇ・・・。ちょっと力不足!ラストのオマケもくだらないし、無い方が良い!
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