Deckard's Movie Diary index|past|will
始まってから暫くは「大丈夫か?この映画・・・キワモノかぁ・・・」と内心感じていたら、意外と楽しめちゃった『ロック・ユー』。最初は70年代に時々流行っていた「ロックとクラシックのコンサート」みたいな違和感があったのですが、物語りが進むにつれて、けっこうイケてるんちゃう!後でチェック入れたら、監督はブライアン・ヘルゲランドといい、あの『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー脚色賞をとった人なんですねぇ。なるほど!登場人物のキャラ設定が良く出来ているし、泣かせどころもあるし、アホみたいな恋愛ドラマもあります。様々な青春ドラマの要素を含みながら、甲冑に身を包んだ1対1の対決を見せ場にしたロックコンサート仕立ての、この映画は、アイデアの勝利!でも、どうせなら衣装にしてもメイクにしても美術にしても、もっとギンギンにパンク(古る!)しちゃえば良かったのに!そうすれば、かなり人気の高い?カルト・ムービーになったかも?それにしても甲冑ってかっこエエなぁ・・・・。そう言えば『猿の惑星』の甲冑も、けっこう見惚れちゃったなぁ・・・うーん、甲冑フェチなのかも・・・・・・じぶん!
3連休が終わり、すっかり秋の気配。まずは猿顔のマーク・ウォールバーグがロック・ミュージシャンを演じる『ロック・スター』。これは大好き!もう、のっけからノリノリ!若い時にロック・ミュージシャンに憧れた自分には、たまらなく可笑しかったし、面白かったし、愛すべき作品でした。コピー・バンドのヴォーカルだったマークが、本物のバンドのヴォーカルに抜擢されて、一夜にして大スター!そして・・・。みたいな話です。マークが初めて1万人の観衆の前に出て行くときには、ちょっと興奮してしまいました。『あの頃ペニー・レーンと』という70年代ロック・シーンを扱った映画がありましたけど、あんまり好きになれなかったんです。なんだかキレイ過ぎて!小生はこの映画や、架空の70年代人気バンドの再結成ストーリーを扱った『スティル・クレイジー』、KISSファンの奮闘ぶりを描いた『デトロイト・ロック・シティ』のが方が圧倒的に好きです。やっぱりロックってのは下世話で、汚くて、不健康で、アホじゃないと!
渋谷の変な場所にあるアップリンク・ファクトリーという、かなりマニアックなシアターで、もちろんマニアックなドキュメンタリー映画を観てきました。60年代から70年代にかけてのサブカルチャー史を描いたピーター・ホワイトヘッドの『APOCALYPSE :A REQUIEM for the SIXTIES』です。かなり期待していました。自分の青春と重なる時代の話ですし、若かりしミック・ジャガーや故ブライアン・ジョーンズなども出演しているというコトだったので、ところがドッコイ!なんだかヘタクソなエセ・ドキュメンタリーみたいな作りでガッカリでした。まぁ、良かったところはアカデミー女優のグレンダ・ジャクソンのスピーチが迫力ありましたなぁ・・・・。以上!
PFFスカラシップで制作された熊切和嘉監督の『空の穴』です。不器用な男の恋愛モノ。別にどうってコトなかったなぁ・・・。空気感を大事にしたいのはワカルけど、無駄に長いです。なんだかこういう邦画って多いなぁ。特に悪くもないし、良くもない。良かったのは北海道の空でしたね。雲といい、光りといい、これだけ気持ちのよい空は北海道だけですから!
来週忙しそうだったのに1週ズレちゃって、なんだか気が抜けてしまいましたが、本日は映画の日。朝も早よから天気がいいぜぇ!まずは大森へ。高校生の時、オレをグーで殴った大森くーん!生きてるー?都心で生活するようになって35年!そんなコトを考えながら初めて降ります大森駅。『ザ・ミッション/非情の掟』。まず縦書きのオープニングタイトルがいいじゃん!でも、前半、音楽がでしゃばり過ぎかも・・・。同録でけっこういい音拾ってるシーンもあっただけに、もったいないかも。映画は結構良かったッスねぇ!アクションものだったら止めとこうと思ったんですけど、男の友情モノだと聞いて観にいきました。ただ、ラストはアレがいいんだろうか?ちょっと甘い感じがしました。オレ的には、そのまんまのが良かったです。最後に一言!親分のブンさんの家の天井低すぎ!(笑)
来週は忙しそうなので本日は頑張りました。朝からひと仕事済ませて『夜になるまえに』。キューバの亡命作家であるレイナルド・アレナスの自伝「夜になるまえに」の映画化です。とてつもなく悲しく、何とも言葉がありません。全くその手の知識がない小生には良くわからない場面もありましたが・・・。主演のバビエル・バルデムは凄まじいリアルさで迫ってきます。改めて自分の恵まれた環境に感謝した次第です。
今日から10月、朝から雨がシトシト月曜日。ボクは一人で『スコア』を観ました。まぁ、今月の絵にブランドがいるからってワケじゃないけどネ!参っちゃったなぁ・・・・。なんなのこの映画!ブランド、デ・ニーロ、ノートン!すんごいメンバーで、このテイタラク!だいたいこんな脚本でヨク出演するよなぁ!全くもってベタなストーリーで、ラスト・シークエンスなんて「マジッすか?」ってツッコミ入れてしまいました。今年のワーストかも!
おそるおそるリュック・ベッソン制作の『ヤマカシ』です。やっぱり「イタタタタタ!」な映画でした。だったら観にいくなよ!って言われそうですが、映画としてイタくても仕事的に観といた方が良さそうだったので・・・♪〜( ̄ε ̄;)。まぁ、ベッソン制作映画は、だいたい映画的にはイタいのですが、発想はちょっと面白いんですよ。その辺りに惹かれるちゃうんですけどね。でも、もう少しキチンと脚本を練ればいいと思うんだけど、どうもベッソン自身がフランスの観客を馬鹿にしているようなカンジがして、しょうがないんですけど・・・・。なんとも薄っぺらい映画でした。
『ブリジット・ジョーンズの日記』。まず映画館に入って「男(観客)少ねぇ・・・・」、で、観終わって「別に見なくていいもん、見ちゃったよぉ(笑)」。前半は「なんだかムカつく女だなぁ・・・ただのアホじゃん!」と思っておりました。で、レニーの熱演(かなりキてます。)のおかげでもあるのですが、だんだんそのアホさ加減が微笑ましく見えてきて、ラストでは「まぁ、良かったじゃん!」ってなカンジですか。欲を言えばコリン・ファース演じるマークが、もう少し変な奴だったら良かったのになぁ・・・・。そうすれば「だて食う虫も好き好き」ってコトになったんですけどねぇ。どちらにせよ、レニーに比べるとコリンにしろ、ヒュー・グラントにしろ、ちょっとキャラが弱いですね。でも、そうなると「ブリジット・ジョーンズと仲間たち」になっちゃうのかな(笑)。
明日提出の企画をほっぽり出して、『ファイナル・ファンタジー』を観にいってしまいました。スクウエアは、ウチの会社と全く関係ないワケじゃないので、まぁ、いいでしょう^^; ・・・・・だ、け、ど、参っちゃたなぁ・・・・。この映画はどう評したらいいんでしょうか?公共広告機構のTVCMによると人間の身体の70%は水分だそうでですが、この映画に登場するCG人間は水分が10%位のカンジなんですよねぇ・・・・。なんだか砂漠人間みたいな人達なんです。この水分10%人間を受け入れることが出来るかどうかで、この映画に入れるかどうかが決まるんでしょうねぇ。オレはペケでした。まぁ、受け入れることが出来たとしても、ストーリーは、どうしようもなく手垢がついてるし・・・・。結局、CG技術者だけが観ればいいんじゃないですか!でも、こういう壮大な無駄が時として、大きな技術の進歩を生んだりするから、それに期待しよう!
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