Deckard's Movie Diary
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2001年12月19日(水)  シュレック(吹替え版) ゴジラ・モスラ・ギドラ/大怪獣総攻撃

 朝9時半からの仕事がバッチリ上手くいって、その後は自由だぁ〜!で、『シュレック(吹替え版)』。コレはイけてます!世界観が好みです。冒頭、シュレックの朝のシーンから思いっきりハマっちゃいました。この手の下品なギャグは大好きでんねん!途中ちょっとトーンダウンしますが、ラストのヒネリもまた楽し!オモロイ!吹替えも、及第点でしょ!

 気持ちよく映画館を出てきたら、隣で『ゴジラ・モスラ・ギドラ/大怪獣総攻撃』が格子戸から『観てかない〜?おにいさん〜♪』ってな感じの上映時間で誘うので、フラフラっと観ちゃいました。今回の監督は平成ガメラ・シリーズで名をあげた金子修介。大映から東宝に仕事場を移して、どうなの?結果は・・・・やっぱりねぇ。英霊の話しはどうなの?またまた国を守る話しはどうなの?宇崎竜童の滑舌はどうなの?新山千春はどこまで走るの?南果歩はどうなの?辻褄の合わない照明はどうなの?千年竜王もなぁ・・・どうなの?以上のコトをゼ〜ンブ忘れても、ラストでいつまでも戦っているのがイヤ!シツコイ!っちゅーねん!途中で欠伸が出てしまいました。なんだかなぁ・・・。巨神兵の潔さを見習えよ!


2001年12月17日(月)  スパイ・キッズ スパイ・ゲーム

 どうもアントニオ・バンデラスは苦手で、彼の出演作はほとんど観てないのですが、コメディというコトで『スパイ・キッズ』。予告編で観て思ったまんまの映画でした。子供がスパイ!ってだけっすか?もう少し考えようよ!みんなぁー!と、言いたくなっちゃいました。特に敵役の設定なんて、もうウンザリ〜って感じのキャラクター!ダニー・エルフマンのテーマ音楽は気持ちよかったです。おヒマなら、どうぞ。

 続いてレッドフォード&ブラピ初共演で話題の『スパイ・ゲーム』。監督はトニー・スコット。これもイタかったなぁ・・・。一番の欠点はレッドフォードとブラピの関係がちぃーとも濃いものに感じられない事。だから、何故に危険を冒して助けようとしているのか納得出来ません。まぁ、この監督はとにかくカッコ良くみせるコトばかり考えている人ですから、仕方がないでしょう。無駄なカット割りが多すぎるから、じっくり観られるところがありません・・・。ストーリーも無駄に入り組んでいて分かりにくいし、長い!レッドフォードとブラピのファンの皆様が観に行けばいいんじゃないでしょうか。


2001年12月12日(水)  イースト/ウエスト 遥かなる祖国 モンキーボーン

 「自己犠牲愛とはナルシズムの屈折した形であり、マゾヒズムの一種でもある。」 誰が言ったが知らないが(え゛、誰も言ってない?)、『イースト/ウエスト 遥かなる祖国』はそんな言葉が似合う映画でした。大戦後の東西冷戦時代。ロシア人医師・アレクセイと妻のフランス人・マリーとの夫婦愛、歴史をまたぐ大河ロマンです。全編を通じて、ロシアの大地から自由を求めて祖国を想うマリーの強い意志が描かれるのですが、その意志の影には、家族を想い、妻を想う夫・アレクセイの地道な努力があるのです。現実の中で、よりよい生活環境を見つけようとする男の生き方もあれば、納得出来ない現実から、なんとか脱出しようとする女性の生き方もあります。そして何よりも人の為に自分を犠牲にする事によって、自分の存在価値や生きる目的を見出していくというところにこの映画の素晴らしさがあります。「そんなものは偽善だよ!」と言う人もいるかもしれませんが、別に偽善でもいいじゃないですか。生きる目的さえあれば、人は簡単に倒れたりしませんよ。駅で妻を待つアレクセフの気持ちを想うと・・・・・泣けてきます。惜しむらくは、もう少しドラマティックに盛り上げて欲しかったなぁ・・・・個人的な趣味ですが。監督は『インドシナ』『フランスの女』のレジス・ヴァルニエ。

 東京ファンタスティック映画祭でやたら評判が良かった『モンキーボーン』。レイトショーだったので入り口で並んでいると、エレベーターから友人のAさんが「あらぁー!」と降りてきて、席についてアホな話しをしていたら、今度は「あれれ〜!」っとMさんが現れて、いきなり3人での鑑賞会になってしまいました。君らホントに映画好きやなぁ!(爆) 監督は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セレック。ブレンダン・フレイザー扮する漫画家ステュが作った、本人の大嫌いなキャラクターがモンキーボーン。ところが事故で昏睡状態になったブレンダンがモンキーボーンに身体を乗っ取られて・・・・まぁ、監督が監督ですから立体アニメーションでダークなクリーチャー世界が展開されます。ティム・バートンの影響もありますが、それでもバートンより健康的ですし、笑えます。難を言えばステュやモンキーボーンの性格や取り巻く環境がよく分からない内に物語がどんどん進んでしまうのが、ちょっと勿体なかったです。だけんどもしかし!そんなコトを補ってあまりあるほど、イけてる映画でした。


2001年12月11日(火)  光の雨 プラットホーム

 「あのさぁ。○○くん!もう少し頭の中で話しを整理してから口にした方がいいよ。そうじゃないと、何言ってるのか分からないよ!」先日仕事先で出会った新人くんに言った言葉でした。

 連合赤軍を扱った2本の映画の公開は急に決まったような印象だった。1本は佐々淳行原作の『連合赤軍・あさま山荘事件』。この原作は多くの映画人が映画化しようとしては実現できなかったモノで、この度『金融腐食列島・呪縛』のコンビ原田眞人監督と役所広治がタッグを組み、来年の公開に合わせ年内にクランクアップする予定だそうです。この原作は機動隊側から連合赤軍事件を描いているのですが、もう一本の立松和平原作(未読)、高橋伴明監督作『光の雨』は学生側に焦点を当てているようです。少なからずこの時代の空気を吸っていた小生としては興味深くもありましたし、学生側から描いているという意味で期待もしていました。映画は当時のニュース・フィルムから始まり、劇中劇として話が進んでいきます。時間が経つにつれて、だんだん怒りが込み上げてきて・・・・ホントに、しょーもない映画でしたなぁ・・・・。もう、どもならん!ドツボに嵌って凶器の殺人集団と化してしまった学生達を延々と写す事に一体何の意味があるんでしょうか。これでは某カルト教団の事件と何等変わりはありません。こんな片手落ちの描写では当時の学生が可哀相過ぎます。ラストの立松氏の語りがとても寂しそうでした。だいたい、大杉さんの役は一体なんだったんでしょう。冒頭の「○○くん」の中に「高橋」という名前を入れてもらっても全く問題ありません。裕木奈江は良かったのに・・・・ボソ

 香港映画『プラットホーム』。80年代、人民服からラッパズボン、革命歌からポップ・ミュージックへ!変わりはじめた中国に生きる若者達の青春もの。長いです。もう、淡々淡々淡々淡々と長い〜。ミニシアター劇場でイビキをかいて寝ている人に初めて遭遇しました(苦笑)。知らない内にどんどん季節が変わっちゃってるし、ついて行くのに骨が折れます。疲れました。不器用さ、ここに極まれり!


2001年12月07日(金)  壊れた手帳 アニバーサリーの夜に ブレス・ザ・チャイルド

 朝から東急ハンズに行って不良品だったシステム手帳を返品し、「喜楽」でラーメンを食し、会社に寄ってチビっと打ち合わせして、1時半の『アニバーサリーの夜に』を観る為、ヤっばぁー(汗)!っと、地下鉄に急いでいると、な、な、なんとUさんにバッタリ!すれ違いざまに「ナニしてんのー?」Uさんは友人と一緒で「Yちゃんとこれかれメキシコ料理のランチを〜」「あ、どうも!Yちゃん!」 Yちゃーん、久しぶり〜!何年ぶり?20年以上だよねぇ!面影あるなぁ・・・・・・立派になっっちゃって!「(⌒▽⌒)アハハ!」「(⌒▽⌒)アハハ!」と笑いあって、(^-^)/と、まさに一瞬の出来事のように別れて、反対方向へ!Uさんとは昔・・・・・ あの時は、こんな風に笑えなかったなぁ・・・・。帰らざる日々って奴ですねぇ。生きてりゃいい事あるさ!

 で、『アニバーサリーの夜に』なんですが、コノ映画はなんなの?アホくさい内容やなぁ!監督はアラン・カミングとジェニファー・ジェイスン・リーの役者カップル。う〜ん!貴方達の痴話げんかを見せられてもなぁ・・・・どうせ一般人と違うセレブーな人々なんだから、普通の人のように悩まれてもなぁ・・・。全く思い入れ出来ませ〜ん。勝手にやってれば!って感じでしょうか。おーい!アルトマ〜ン!(笑)

 お次は『ブレス・ザ・チャイルド』。まぁ、よくあるオカルト系・悪魔崇拝モノ!ホンマ、好きやなぁ君ら(アメリカ人)!こんな質の悪いホラー映画作っていて恥ずかしくないのかなぁ・・・。あまりにトホホな内容に、ちょっと引いてしまいました。どうでもいいです。『L.A コンフィデンシャル』でオスカー受賞したキム・ベイジンガーも、名バイプレイヤー、イアン・ホルムも、新世代女優のクリスティーナ・リッチもこんな映画に出演していていいんでしょうか?ちょっとだけ良かったシーンは、抱きしめるところ!とでも言っておきましょう。


2001年12月05日(水)  裏切り者 ロード・キラー まぶだち

 積もりに積もった鬱憤(←難しい!!)を晴らすかのように、まずは『裏切り者』。いい映画です。でも地味!地味!地味!(何も3回も言わなくても・・・) いや、惜しいから余計に言いたくなるんですよー!だって、この映画は監督次第で傑作になった可能性が大きいんですよ!役者陣(ジェームス・カーン、フェイ・ダナウェイ、エレン・バースティン、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロン、マーク・ウォールバーグ)も凄いのに、このテイタラクはぜ〜んぶ、監督のジェームス・グレイのせい!2作目じゃ、しょうがないか・・・。

 続いて『ロード・キラー』。これもなぁ・・・。どうなの?悪ふざけも過ぎると、相手次第で殺されるよ!って、話。お暇ならどうぞ。全くもって予想を超えないベタな映画。

 そして最後は『まぶだち』。この映画は期待していました。『リリィ・シュシュのすべて』と同じように14歳が主人公で、地方都市の話。幾つかの共通点から、「リリィ〜」とは違う観点で14歳のリアルを見せてくれるのではないかなぁ・・・と。監督は古厩智之。う〜ん、一体どこが“まぶだち”なのかなぁ・・・・何故、こんな脚本にするのか、理解に苦しみます。人の生き死にを安易に捉えすぎだと思う!拙い展開にガッカリ・・・。


2001年12月03日(月)  さよなら、小津先生 最後の家族

 久しぶりにTVドラマの話しを・・・。今見ているドラマは「さよなら、小津先生」と「最後の家族」です。この2本は実に対照的なドラマで、「さよなら〜」は脚本は君塚良一、「最後の家族」は村上龍。TVで見ていると、明らかに「さよなら〜」が自分の好みで、泣かせてくれるし面白いです。「最後の家族」は暗くて重くて、ちょっと閉口します。でも、映画だったら「さよなら〜」は「めちゃめちゃベタじゃん!ちょっとなぁ・・・お子様ランチ!みたいな・・・」なんてホザいているでしょうし、逆に「最後の家族」はそれなりに評価するかもしれません。この辺にTVドラマと映画の温度差があるような気がします。じゃ、海外ドラマはどうなの?NHKドラマは?う〜ん・・・・マっ、どうでもいいや!「芸能人なりきり合コン」でも見て寝よう!(自爆)


2001年11月29日(木)  アメリ

 なんだか凄い事(混んでる)になっている『デリカテッセン』『ロストチルドレン』のジャン・ピエール・ジェネ、初の単独長編?『アメリ』。これは可愛くて、面白くて、毒もあって、大変良く出来ていて、さらぁ〜に!とっても素敵な映画でした。フランス小噺風な洒落たスタートを切って、小回りなコーナーを実に軽やかなスキップで♪♪ d(⌒o⌒)b♪♪ランランとクリアして、そのまま向こう正面からスルスルっと進出し、3コーナーから4コーナーにかけてチビっともたもたしたけど、直線に入って鮮やかに抜け出した映画!←みたいな感じ!?一つ一つの細かなどうでもいいエピソードが、映画の中で血となり肉となり、この作品をとても魅力的なマドモワゼルにしています。惚れてしまいました。やっぱり可愛いだけじゃないから魅力があるんですよねぇ。そんな奴に惚れるなんて、オレも成長したなぁ・・・・(バカ) 惜しいのは、ちょっとまとまりに欠ける。というか長いというか・・・


2001年11月27日(火)  神の子たち

 フィリピン・マニラ市郊外のスラムと化した巨大ごみ捨て場が撤去されて6年。第二の“スモーキーマウンテン”と呼ばれる「パヤタスごみ捨て場」に生活する人々に密着したドキュメンタリー『神の子たち』。大雨の影響で起きた崩落事故は1500世帯を飲み込む大惨事となり、政府はごみ捨て場を閉鎖。カメラはごみ捨てが再開されるまでの4ヶ月間、生活の糧を奪われ困難を極める3家族を軸に住民達に迫ります。フィリピンでは再生可能なごみを集めると、平均賃金と同程度の収入があるらしく、仕事のない人々がごみ捨て場に住みついてしまうようです。山のようなごみの中で暮らしているワケですから、当然生活環境は劣悪で、その苛酷な状況は次から次へと子供達の命を奪っていきます。これは泣けません!泣いてはいけない映画です!しっかりと見つめなければいけない現実。幼い子を虐めて殺す親もあれば、戦争に駆り出す親もあり、ごみに塗れた生活でも子供を育てる親もいる。世の中矛盾だらけ・・・。それでも人は生きていく。オレも生きていく。生と死だけがこの世で絶対的な事ならば、生きていく事に何らかの意味があるはずだ!と、信じたいしそれを見極めたい。幻想かもしれないけれど・・・・。生きたくても生きられなかった命の分まで、オレは生きられるだけ生きていきます。恵まれている環境に感謝すると共に、貴方達のことは絶対に忘れません。いつかどこかで会いましょう。

 3時間後、バニーガールのお姉ちゃんに善からぬ妄想を抱き、パスタをたらふく食した挙句「お腹パンパン!もう食えネェ!」と、ほざいているオレの現実・・・・・。そして明日からもこうして生きていくのでしょう。


2001年11月26日(月)  リベラ・メ

 コリアン・バックドラフトと言われて、どうなの?『リベラ・メ』。この映画の感想を一言で言うと「監督が下手!」。テンポ悪いし、カットバックが下手だし、だいたい話しが見えないし!と、しーしーだらけ。まぁ、あんまり良い評判は聞いていなかったので、驚くほどではありませんでしたけどね。ストーリーは「バックドラフト+クロスファイア」みたいな話しです。「リベラ・メ」の意味はラテン語で「我を救いたまえ」らしいですが、自分に向けて言ったんじゃないのぉ?と勘ぐってしまいました。じゃ、何で観に行ったんだ?それはですねぇ、韓国での「火」を使った特殊効果の腕前を観に行ったんです。これは素晴らしかったですねぇ。日本では絶対無理!釜山に出来たフィルム・コミッションが全面協力したらしく、街中での火災シーンは、ちょっとビックリでした。こと撮影に関してはマジで日本はヤバいっす!犯人役の青年がちょっと良かったなぁ・・・。


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