Deckard's Movie Diary index|past|will
『メリーに首ったけ』『ふたりの男とひとりの女』のファレリー兄弟新作『愛しのローズマリー』。うーん、何とも中途半端な映画でした。まぁ、簡単に話しちゃうとブスやデブは心が美しく、美人は性格が悪い!っつーコトなんですけど、実際映画で見せてくれるのは中途半端な映像だから、何だかイマイチ入り込めないんですよ。顔面セロテープ芸でもいいから、美人を徹底的にブスにして欲しかったなぁ。それに取ってつけたような子供の話とか・・・ちょっとファレリーっぽくない感じでした。だいたい前半部は全く必要のないシークエンスだと思うんですけど・・・。
さぁ!『少林サッカー』だぁぁぁぁぁぁ!この映画に関しては何も言わない!一言だけ、観ろ!!!!!!今年度ベストの1本。サッカー映画としても、コメディとしても出色の出来。近年稀にみる傑作!
相変わらず似たような映画ばかり出ている?マイケル・ダグラス主演『サウンド・オブ・サイレンス』。普通の映画。別に詰まらないワケじゃないけど、面白くも無い。いや、やっぱり面白くない!だいたい10年も医者を騙し続けている女の子が、マイケルが診察すると、ペラペラペラ〜っとか、全編お手軽な1本!それにしても、この邦題ってば(笑)
評論家陣の評価がやたらと高い『暗い日曜日』。満員。95%女性。平均年齢45歳以上(笑)映画は「自殺の聖歌」と呼ばれた“暗い日曜日”という歌に纏わる話しなんですが、別にどうってコトなかったなぁ・・・・。もちろん、それなりに楽しめます。ああ、良く出来た話だなぁ・・・と、思ってお仕舞い。ただ、それだけ。実話の脚色物です。
クローズアップショットの連続で、やたらハァハァ言ってる思惑ありげな予告編に惹かれて観に行って来ました。踊らないインド映画『マッリの種』。なんでもカイロ映画祭(色んな映画祭があるのね)で審査員長だったジョン・マルコヴィッチが感激して世界に紹介したらしいです。で、「ジョン・マルコヴィッチ・プレゼンツ」という帯がかかってるワケですな。ヒロイン、マッリはテロリストとして育てられ、優秀な故に自爆テロの任務を命ぜられる。決行日までの彼女の心模様が過去のフラッシュバックと共に描かれ、そしてやがてその日が・・・。話の展開はとてもベタですが、自然光と自然雨を使った映像は素晴らしく、特にクローズアップショットの美しさは筆舌につくし難く、心に突き刺さるようです。予算600万円。撮影日数3週間。オール・ロケ、スタッフ&キャストは全てアマチュア。監督はサントーシュ・シヴァン。荒削りでも、無骨でも、ぶっきら棒でも、何故か好感の持てる人。みたいな映画でした。
大好きなソーラ・バーチ主演の『穴』。巷の評判は「予告編見たら『ジーパーズ・クリーパーズ』かと思っちゃったわ」だそうです。って、それは評判じゃないだろ!実を言うと、噂はあんまり聞こえて来てません。観てる人が少ないんでしょう。ストーリーは一言で云えば「醜女の色狂い」って奴ですか。(>_<)アチャ!身も蓋もない言い方でした。好きな男を穴に3日間連れ込んで自分のモノにしようとする話です。で、それなりに興味深い展開で話は進むんですが、どうも中途半端です。狂気の青春物なのか密室サスペンス物なのか、はっきりしろ!って、感じでしょうか。結局ソーラ・バーチ扮する主人公リズの性格がハッキリしないんですよね。アッチにふらふら、コッチにふらふら。♪それが青春〜って云ってしまえばそれまでなんですが、だったらリズの内面にもっとスポットを当てるべきでしょう。惜しいッス!それにしてもソーラ・バーチは上手いねぇ。途中からリーガン(エクソシスト)がウロついているのかと思っちゃいましたが・・・(⌒o⌒;A
ジョディは『ハンニバル』ではなくこちらを選んだそうで・・・デヴィッド・フィンチャー監督作『パニック・ルーム』。参っちゃったなぁ!途中から隣の人や前の席の人に「ねぇねぇ、コレっておかしくない?」って、ズーっと話しかけたくて仕方ありませんでした。だって、あまりにオバカさんなんだもん!誰が?って、もちろんジョディでんがな。っつーか、サスペンススリラーの一番ダメなパターンでした。自分からワザとドツボに嵌っていくって奴ね。ジョディはキレイでした。相変わらずのフィンチャー映像のカットバックもね!ただ、それだけ〜♪
友人に誘われ、東郷青児美術館で開かれている「ユトリロ展」に行ってきました。ユトリロと言えば、モンマルトルばかりやたらと描いていた「白色」が有名な印象派の画家というくらいしか知識がありませんでした。まぁ、実際にそのような絵が多かったのですが、展覧物が充実していた事もあるのですが、想像していたよりも色んな表情があって、中々興味深かったです。で、ユトリロの絵が終った後に、な、なんと!ルノワールの「縫い物をする若い女性」とモネの「プールヴィールの崖上の散歩」が展覧してあったんですよ。この2点はこの美術館が所蔵している、あの53億円絵画!ゴッホの「ひまわり」が海外美術館に出張中の為、代わりにシカゴ美術館から貸し出しされているモノらしいのですが、これがもう!ため息が出るほど素晴らしい!!「縫い物をする若い女性」を印象的に包む青色の美しさはどこまでも深く、また「プールヴィールの崖上の散歩」に溢れる優しい光は、遠い日を思い出させてくれます。うーん、やはりたまには本物を観るべきかも・・・・(>_<)アチャ!
全米で大ヒットしているサム・ライミ監督作『スパイダーマン』。いやぁ、面白かった!絵に描いたような青春ヒーロー物で、なんともまぁ、微笑ましく楽しい仕上がり。ナンテたって女の子は、かっこ良くて、優しくて、その上力持ち(イマドキ使わねーよ)の男の子に弱いから、男はみ〜んな、そういう奴になりたいと思ってるワケさ。普段はさえない男の子が、ある日突然・・・・さぁ、始まり始まり!ってな具合。でもって、サム・ライミだからさ、ゼメキスみたいにヌケが良くないんだけど、バートンほどマニアックでもないんだなぁ、これが!ちょうどいい悩み具合なんだよね。そこが何だか日本のヒーロー物みたいで良かったなぁ。おそらく『死霊のいけにえ』以来の傑作じゃないの(爆) ただ、キルステン・ダンストはチョー苦手なので、もっと普通に可愛い娘が良かった。そう!マイケル・J・フォックスにとってのエリザベス・シューみたいな。因みに音楽はダニー・エルフマン。お薦め。ちなみに「ダークマン」は未見。
天才バレエダンサーの呼び声高い熊川哲也が竹久夢二を演じる『およう』を観てきました。監督は『極道の妻シリーズ』の関本郁夫。ストーリーは竹久夢二と責め絵師・伊藤晴雨(竹中直人)に愛されたモデル・およう(新人・渋谷亜希)を中心に描かれた人間模様です。すべてが中途半端な映画でした。「およう」とい題がついているのに、おようが主人公に感じられないし、熊川クンはヘタだし、竹中クンは相変わらずのパターンだし・・・、どうせならもっと色濃く三角関係を出して、題名も原作通りの団鬼六作「外道の群れ」のが良かったのに。何でこんな綺麗ゴトの映画にしちゃったのかなぁ・・・・。余談ですが・・・熊川クンの演技って、吾郎ちゃんとイメージが被りました。
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