Deckard's Movie Diary
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2002年06月04日(火)  愛しのローズマリー

 『メリーに首ったけ』『ふたりの男とひとりの女』のファレリー兄弟新作『愛しのローズマリー』。うーん、何とも中途半端な映画でした。まぁ、簡単に話しちゃうとブスやデブは心が美しく、美人は性格が悪い!っつーコトなんですけど、実際映画で見せてくれるのは中途半端な映像だから、何だかイマイチ入り込めないんですよ。顔面セロテープ芸でもいいから、美人を徹底的にブスにして欲しかったなぁ。それに取ってつけたような子供の話とか・・・ちょっとファレリーっぽくない感じでした。だいたい前半部は全く必要のないシークエンスだと思うんですけど・・・。


2002年06月01日(土)  少林サッカー

 さぁ!『少林サッカー』だぁぁぁぁぁぁ!この映画に関しては何も言わない!一言だけ、観ろ!!!!!!今年度ベストの1本。サッカー映画としても、コメディとしても出色の出来。近年稀にみる傑作!

 この日は映画仲間達と「少林サッカー・オフ」と称して渋谷東急に総勢13名が、各自サッカーグッズもしくはチャイニーズ衣装で着飾り、映画の始まる2時間前から集結。前から5番目6番目のど真ん中の席を占領して、映画の最中から手を叩き、笑い、泣き?終った時には会場全体からも割れんばかりの拍手が巻き起こり、まさに至福の映画鑑賞会でありました。うーん、映画って素晴らしい!
 その後は渋谷の街を横断しながら1次会会場へ。会場に入った時から異常なテンションがメンバーを包み、歳を忘れ、性別を忘れ?店の迷惑顧みず、罵詈雑言?の大騒ぎ!!さらに2次会、ガンゲー、新宿2丁目と、黄色い歓声は東京の街に朝まで響き渡ったのでありました。皆様、楽しい時間を有難う御座いました。また、やりましょう!


2002年05月31日(金)  サウンド・オブ・サイレンス

 相変わらず似たような映画ばかり出ている?マイケル・ダグラス主演『サウンド・オブ・サイレンス』。普通の映画。別に詰まらないワケじゃないけど、面白くも無い。いや、やっぱり面白くない!だいたい10年も医者を騙し続けている女の子が、マイケルが診察すると、ペラペラペラ〜っとか、全編お手軽な1本!それにしても、この邦題ってば(笑)


2002年05月30日(木)  暗い日曜日

 評論家陣の評価がやたらと高い『暗い日曜日』。満員。95%女性。平均年齢45歳以上(笑)映画は「自殺の聖歌」と呼ばれた“暗い日曜日”という歌に纏わる話しなんですが、別にどうってコトなかったなぁ・・・・。もちろん、それなりに楽しめます。ああ、良く出来た話だなぁ・・・と、思ってお仕舞い。ただ、それだけ。実話の脚色物です。


2002年05月29日(水)  マッリの種 アリ

 クローズアップショットの連続で、やたらハァハァ言ってる思惑ありげな予告編に惹かれて観に行って来ました。踊らないインド映画『マッリの種』。なんでもカイロ映画祭(色んな映画祭があるのね)で審査員長だったジョン・マルコヴィッチが感激して世界に紹介したらしいです。で、「ジョン・マルコヴィッチ・プレゼンツ」という帯がかかってるワケですな。ヒロイン、マッリはテロリストとして育てられ、優秀な故に自爆テロの任務を命ぜられる。決行日までの彼女の心模様が過去のフラッシュバックと共に描かれ、そしてやがてその日が・・・。話の展開はとてもベタですが、自然光と自然雨を使った映像は素晴らしく、特にクローズアップショットの美しさは筆舌につくし難く、心に突き刺さるようです。予算600万円。撮影日数3週間。オール・ロケ、スタッフ&キャストは全てアマチュア。監督はサントーシュ・シヴァン。荒削りでも、無骨でも、ぶっきら棒でも、何故か好感の持てる人。みたいな映画でした。

 超低予算の映画の次は、一体いくらかかってるか見当もつかないハリウッド大作、マイケル・マン監督作『アリ』。言わずと知れたモハメド・アリの半生を描いた作品。1ラウンドから好調な滑り出しなんですが、その後、すぐにベタ足になっちゃうんですよ。アリの回りの出来事ばかり描いていて、アリ本人の凄さがイマイチ伝わって来ません。どうもマイケル・マンは大作にしようとし過ぎてるきらいがありますねぇ。とにかくダラダラ長いッス。だけんどもしかし!ボクシング・シーンのカメラ・ワークも素晴らしく、特にラスト・ファイトになるキンシャサの映像はお見事!ウィル・スミスは悪くは無いけどカリスマな佇まいがありませんでしたなぁ。これは監督の責任もあるでしょうけれど。でも、ジョン・ボイトは良かったなぁ・・・ボソ


2002年05月27日(月)  穴

 大好きなソーラ・バーチ主演の『穴』。巷の評判は「予告編見たら『ジーパーズ・クリーパーズ』かと思っちゃったわ」だそうです。って、それは評判じゃないだろ!実を言うと、噂はあんまり聞こえて来てません。観てる人が少ないんでしょう。ストーリーは一言で云えば「醜女の色狂い」って奴ですか。(>_<)アチャ!身も蓋もない言い方でした。好きな男を穴に3日間連れ込んで自分のモノにしようとする話です。で、それなりに興味深い展開で話は進むんですが、どうも中途半端です。狂気の青春物なのか密室サスペンス物なのか、はっきりしろ!って、感じでしょうか。結局ソーラ・バーチ扮する主人公リズの性格がハッキリしないんですよね。アッチにふらふら、コッチにふらふら。♪それが青春〜って云ってしまえばそれまでなんですが、だったらリズの内面にもっとスポットを当てるべきでしょう。惜しいッス!それにしてもソーラ・バーチは上手いねぇ。途中からリーガン(エクソシスト)がウロついているのかと思っちゃいましたが・・・(⌒o⌒;A


2002年05月23日(木)  パニック・ルーム スパイダー

 ジョディは『ハンニバル』ではなくこちらを選んだそうで・・・デヴィッド・フィンチャー監督作『パニック・ルーム』。参っちゃったなぁ!途中から隣の人や前の席の人に「ねぇねぇ、コレっておかしくない?」って、ズーっと話しかけたくて仕方ありませんでした。だって、あまりにオバカさんなんだもん!誰が?って、もちろんジョディでんがな。っつーか、サスペンススリラーの一番ダメなパターンでした。自分からワザとドツボに嵌っていくって奴ね。ジョディはキレイでした。相変わらずのフィンチャー映像のカットバックもね!ただ、それだけ〜♪

おっとぉ!書き忘れ♪
この『パニック・ルーム』、先日観た『スパイダーマン』。両作品ともオープンニグタイトルが素晴らしかったです。

 何だか自分までオバカになってしまった錯覚(錯覚じゃないのか?)に陥ったまま今度は『スパイダー』です。結局、さらにオバカ度が増してしまったような錯覚が!!!って、錯覚じゃないのか!って、どーでもイイんでんすけど、ツマラン映画です。出来の悪い2時間ドラマ。途中から犯人が判るからダメ!とかじゃなくて、途中から別のドラマを見せられてるような気分になっちゃうんですよ。要は演出が下手!ってコトなんですけどね。映画の芯、人間で言えば背骨が無い!って感じになちゃってます。ところでモニカ・ポッターってサンダーバードの人形のようなマスクでんなぁ(笑)


2002年05月21日(火)  ユトリロ展 アトランティスのこころ

 友人に誘われ、東郷青児美術館で開かれている「ユトリロ展」に行ってきました。ユトリロと言えば、モンマルトルばかりやたらと描いていた「白色」が有名な印象派の画家というくらいしか知識がありませんでした。まぁ、実際にそのような絵が多かったのですが、展覧物が充実していた事もあるのですが、想像していたよりも色んな表情があって、中々興味深かったです。で、ユトリロの絵が終った後に、な、なんと!ルノワールの「縫い物をする若い女性」とモネの「プールヴィールの崖上の散歩」が展覧してあったんですよ。この2点はこの美術館が所蔵している、あの53億円絵画!ゴッホの「ひまわり」が海外美術館に出張中の為、代わりにシカゴ美術館から貸し出しされているモノらしいのですが、これがもう!ため息が出るほど素晴らしい!!「縫い物をする若い女性」を印象的に包む青色の美しさはどこまでも深く、また「プールヴィールの崖上の散歩」に溢れる優しい光は、遠い日を思い出させてくれます。うーん、やはりたまには本物を観るべきかも・・・・(>_<)アチャ!

 いいモノを観た後ですから、心温まる映画なんぞ!あのスティーヴン・キング原作、あのスコット・ヒックス監督作、あのアンソニー・ホプキンス主演『アトランティスのこころ』。まさに「あの!」だらけの映画ですが、全く持って地味ぃ〜な映画でした。登場人物やシークエンスは皆、他のキング作品でお目にかかったようなモノばかりで、新味がありません。だいたい何が奇跡だったんだっけ?既に忘却の彼方・・・・。どちらにせよ小生の心に眠るアトランティスは目覚めませんでした。っつーか、最初からないのかも♪


2002年05月16日(木)  スパイダーマン ローラー・ボール トゥーランドット

 全米で大ヒットしているサム・ライミ監督作『スパイダーマン』。いやぁ、面白かった!絵に描いたような青春ヒーロー物で、なんともまぁ、微笑ましく楽しい仕上がり。ナンテたって女の子は、かっこ良くて、優しくて、その上力持ち(イマドキ使わねーよ)の男の子に弱いから、男はみ〜んな、そういう奴になりたいと思ってるワケさ。普段はさえない男の子が、ある日突然・・・・さぁ、始まり始まり!ってな具合。でもって、サム・ライミだからさ、ゼメキスみたいにヌケが良くないんだけど、バートンほどマニアックでもないんだなぁ、これが!ちょうどいい悩み具合なんだよね。そこが何だか日本のヒーロー物みたいで良かったなぁ。おそらく『死霊のいけにえ』以来の傑作じゃないの(爆) ただ、キルステン・ダンストはチョー苦手なので、もっと普通に可愛い娘が良かった。そう!マイケル・J・フォックスにとってのエリザベス・シューみたいな。因みに音楽はダニー・エルフマン。お薦め。ちなみに「ダークマン」は未見。

 『ダイ・ハード』『レッド・オクトーバーを追え!』のジョン・マクティアナン監督作『ローラーボール』。はっきり言いますが、最悪です。映画の中だけは異常に盛り上がっていますが、劇場の観客はほとんどドッチラケモード突入!始まって10分で帰りたくなりました。まぁ、確かに不安はありましたよ。だって題材がローラーボールだし・・・だけんどもしかし!いくらなんでも酷すぎるだろ!全く中途半端な映画だなぁ!どうせなら、最初からガンガンの殺し合いローラーボール・ゲームが観たかったぜ!サウンド・エフェクトだけの予告編が良かったから、ちょっと期待してたのに・・・・マクティアナンって仕事ないのかなぁ・・・。まぁ、脚本を読む力は無さそうですね。

 今週で終わってしまう『トゥーランドット』。何故か義務感半分で観てきました(苦笑)ワタクシは自慢ではありませんが、オペラもクラシックも知りません(今まで何やってたんだぁー!)。だから「トゥーランドット」が女性の名前だったと言うのも知りません。もちろん、どのような内容のオペラなのかも知りません。紫禁城でズービン・メータ(かろうじて知っています。(´―`)┌ ヤレヤレ…)が「トゥーランドット」をやりたがっていたというのも知りません。で、今までに上演された「トゥーランドット」がとんでもないシロモノだった!なんてのも、もちろん声を大にして知りません!!!!そんな、な〜んにも知らないオイラが観た印象ですが、うーん・・・普通?まずチャン・イーモウを舞台演出に使命したコトによって何処が良かったのか全く分かりません。だって中国で中国風にやるってのは了解済みなワケですからねぇ。それ以外のどの部分なんでしょうか。まさか精神論ってワケじゃないだろうし。イーモウとイタリア人照明技師とのやり取りを見ている限り、イーモウはあんまりやる気ないんじゃないですかねぇ。だってイタリア人の彼と面と向かって話してないもの!アレは明らかに、腰が引けてますよ。だから、イタリア人技師は適当に誤魔化しちゃうし、イーモウとしては、まぁ、オレは云うコトは言ったからね!って態度でしょ。撮影監督出身の人が照明チェックを土壇場までしていない!ってのはどう考えても可笑しいでしょ(笑)それなりに面白いところもありましたが、ドキュメンタリーとしては・・・・!Σ( ̄□ ̄;)でしょ。異業種コミュニケーションを甘く見てもらっては困ります。


2002年05月15日(水)  およう

 天才バレエダンサーの呼び声高い熊川哲也が竹久夢二を演じる『およう』を観てきました。監督は『極道の妻シリーズ』の関本郁夫。ストーリーは竹久夢二と責め絵師・伊藤晴雨(竹中直人)に愛されたモデル・およう(新人・渋谷亜希)を中心に描かれた人間模様です。すべてが中途半端な映画でした。「およう」とい題がついているのに、おようが主人公に感じられないし、熊川クンはヘタだし、竹中クンは相変わらずのパターンだし・・・、どうせならもっと色濃く三角関係を出して、題名も原作通りの団鬼六作「外道の群れ」のが良かったのに。何でこんな綺麗ゴトの映画にしちゃったのかなぁ・・・・。余談ですが・・・熊川クンの演技って、吾郎ちゃんとイメージが被りました。


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