Deckard's Movie Diary
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2002年09月05日(木)  ドニー・ダーコ

 予告編で「お、面白いんじゃないかぁ!この映画!」って思ってしまった『ドニー・ダーコ』。ところがぁ!ぬぁ〜にが「サンダンスが熱狂した衝撃的リバース・ムービー!」だ!「目を閉じた瞬間、答えは[反転(リバース)]する」だって、笑っちゃうよ!確かに「目を閉じた瞬間」なんだろうけど(爆)なんともまぁ、お粗末な映画でした。何かありそうでいて、実態はめちゃくちゃピーマン(古ッ!)な映画!結局は死ぬまでの数秒間に・・・あ、ネタばれしちゃう!このリチャード・ケリーって監督も演出がヘタなんだろうなぁ・・・・。だいたいさぁ、「謎を解き明かす80年代UKニューウェイブ・ミュージックの数々。全ての歌詞が、各シーン、各カットと密接に結びつき、衝撃のラストシーンを予言する!」ってパンフに書いておきながら、全く歌詞が訳されていない。ってどういうこと?え、アスミック・エースさんよぉー!ほんでもって、キャサリン・ロスの髪形もどうなん?好きだったのによー!(苦笑)


2002年08月30日(金)  アンドリュー・NDR114(スターライト・シネマ・オフ)

 本日は記念日です。昨年のこのスターライトシネマ・オフから多くの映画好きな友人と知り合うことが出来ました。生演奏&弁士付きの無声映画『』は貴重な体験でしたし、その時の知り合った友人達と、この1年間、充実した映画人生も送れました。今年の映画は『アンドリュー・NDR114』。(なんでやネン(笑))まぁ、映画はいいんです。まぁ、アっという間に時は過ぎ行きますし。まぁ、ラストは分りますし。まぁ、それなりに、まぁ、どうでも良かったです(苦笑)悪い映画ではもちろんありません!9人で映画を観て、その後近くのビアホールでグビ!っと1年前を振り返りながら盛り上がりました。本当に楽しくて素敵な仲間です。この歳になってこんな友人が出来るなんて!!!来年もまた恵比寿で会いましょう!映画って素晴らしい♪


2002年08月29日(木)  ウインド・トーカーズ

 『MI2』で多くの映画ファンから「おいおい大丈夫かぁ?」ってツッコミを入れられたジョン・ウー最新作『ウインド・トーカーズ』。昨年のテロの影響から公開が伸びてましたが、ようやく陽の目をみました。率直な感想ですけど、ジョン・ウーはハリウッドに行ってから初めて自分の作りたい映画を作ったんじゃないでしょうか。(違うのかな・・・)つまり、男の友情バリバリ全開映画です。もちろんジョン・ウーですから(って、言い方も失礼ですけど)ツッコミ所は満載です!キッパリ!でもね、そんな事は最初から判ってるコトですからね、全く気になりません(苦笑)でね、個人的にはナバホのベン役アダム・ビーチの表情にやられました。可愛くて・・・って、コレってヤバイ表現かなぁ?この映画はアメリカで惨敗だったそうですが、その理由は観ればわかります。アメリカ産の戦争映画でこんなにも米兵が死んでしまう映画は初めてです。ビックリしました。誰がナンと言おうとオイラは指示します。好きです。


2002年08月28日(水)  ドライブ

 『ポストマン・ブルース』『アンラッキー・モンキー』『MONDAY』とエネルギッシュな作風が邦画界で不思議?な地位を確立してしまったSABU監督。最新作の『ドライブ』です。今までの作品はけっこう好きでしたしね、もちろん期待してましたよ。でもね、ヤっちゃいました(笑)いつかはヤっちゃうと思っていたんですよねぇ(苦笑)元々SABU監督の本職は俳優なんですけど、彼の映画は毎回微妙なバランスで出来上がってました。綱渡りのような不安定さ!そう、一歩間違えるとバラバラになってしまうような危うさ。で、今回!とうとう崩壊してしまいました。この映画はダメです。赤面してしまうような古臭いストーリー展開。どうも前作あたりから、映画を作るようになって欲が出てきたのか、難しいコトをやろうとしてるんですよ。でも、演出がヘタなんで、まとまりが悪いです。つまんねぇー(苦笑)


2002年08月27日(火)  オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー アイス・エイジ

 さてさて『オースティン・パワーズ/ゴールド・メンバー』です。前2作に比べてエグさが無くなったとか、同じネタ引っ張りすぎとか、カメオ出演しか魅力が無いとか言われてますけど、ベタな小生には前2作に負けず劣らず面白かったです。どうかなぁ?と思っていたデスティニーズ・チャイルドのビヨンセも中々スマート&セクスィーでよござんした。マイク・マイヤーズもナンだか小奇麗になったような・・・(苦笑)ホクロ、潜水艦、出産、スコット・イーブル、青春ネタあたりがツボでした。

 続いては『アイス・エイジ』。『シュレック』『モンスターズ・インク』ぼのぼの』?と続くCGアニメ作品。はっきり言って、コレって元ネタは『スリーメン&ベイビー』でしょ?普通に十分面白いです。欲を言うと、もうちょっとヒネリが欲しかったかなぁ・・・。リスのスクラットがもうちょっと重大なところで関係しちゃうとかね(爆)監督はCGアニメ『Bunny』でアカデミー賞短編アニメーションを受賞したクリス・ウェッジ。


2002年08月21日(水)  トータル・フィアーズ

 何かと評判が宜しくない『トータル・フィアーズ』。そんなんですかねぇ!これ、いいじゃないですかぁ!前半なんて良く出来てますよ。実に上手くまとまってるし、ジワジワと物語が転がっていく様も悪くないです。原爆シーンの映像センスも好感が持てます。ただ、爆発以降はもう少しテンポアップしても良かったかもしれない。ちょっとドタバタしちゃってるんですよね。爆心地でどうなの?とか、彼女は助かってないだろ!とかね。それでも十分観るに値する映画でした。個人的にはベン・アフレックのライアンはけっこうツボでした。クランシー物としてもかなり高得点なんじゃないですかねぇ。監督は『フィールド・オブ・ドリームス』のフィル・アルデン・ロビンソン。音楽はジェリー・ゴールドスミス。しっかりとした大人の仕事をしています。


2002年08月20日(火)  ピンポン(2度目) ぼのぼの「クモモの木のこと」

 この日は子供達(中3&小6)を連れて映画鑑賞会です。まずは原作漫画で予習はバッチリの『ピンポン』。うーん!やっぱり良かった。個人的にはアクマの叫び「どうしてオレじゃなくて、お前なんだよー!」。これにハマりました。人生ってそういうモンなんだよなぁ・・・・恋も仕事もね!子供達も喜んでおりました。ただ「どっちかっつーと、『少林サッカー』のが好きだなぁ!」だって(爆)

 兄は秋葉原(何故?)へ!弟と二人で『ぼのぼの』鑑賞会。いやぁ、ふさふさなCGがリアルでした。ナンと言ってもアライグマとシマリスがメッチャ笑えます。しかし、テンポがゆっくりなのは仕方ないにしても、このストーリーってどうなの?最後の種明かしで、ちょっと意味不明。弟クンも「なんかヘンじゃない?」って言ってました。惜しいんだよなぁ。もうちょっとなのに!


2002年08月19日(月)  チキン・ハート

 予告編から「お?いいかな・・・?うーん、ダメダメ?」と微妙な雰囲気を醸し出していた『チキン・ハート』。監督は『生きない』の清水浩。プーで殴られ屋をやっている岩野(池内博之)、借金の取立てやティッシュ配りをしている謎の人物・サダさん(忌野清志郎)、叔父の暇な帽子屋を手伝っている丸さん(松尾スズキ)の3人が繰り広げる人生模様。ハッキリ言って、どうしようもなくつまらない!(>_<)アチャ!殴られ屋ってシチュエーションはけっこう面白いんじゃないかなぁ・・・って思ったんですけど、「殴られ屋をやってて、逃げる事がクセになっちゃったんじゃないの?」だって!あまりに安っぽいストーリーに唖然。だいたい演技がヘタな忌野にセリフを喋らせ過ぎだし、セットも手抜きで安っぽい。キタノ・オフィス&バンダイ・ビジュアル!もうちょっと考えた方がイイと思うよ。


2002年08月16日(金)  ノンストップ・ガール

 “ローラーガール”こと、ヘザー・グラハムの『ノンストップ・ガール』。どこがノンストップなんだか(苦笑)、ガックン!ガックン!ブレーキかかりまくりって、テンポ悪いんだよねぇ。無駄なシーンが多いし、98分しかないのに長く感じます。ストーリーは何事もポジティヴで、とことんやらないと気がすまないヒロインのドタバタもの。個々にイケテるシーンはそれなりにあったりするんだけどねぇ。もったいない!クレア・デュバルとかサマー・フェニックスとか無駄に出てます(苦笑)。


2002年08月15日(木)  マル秘色情メス市場

 田中登監督作品『マル秘色情メス市場』。74年の日活ロマンポルノです。74年と言えばトイレットペーパー争奪戦やノストラダムスの大予言、日本沈没と、一足早い世紀末臭さが漂っていました。この映画はその時代の記録として、かなり貴重な映画かもしれません。「ウチぃ、ナンや、さからいたいネン・・・」と娼婦トメの独白で始まるトップシーンから、ドヨ〜ンとあの頃にタイム・スリップ。灰色にくすんだ西成近辺の町並みを舞台に、独り立ちしようとしながら虚無的(懐かしい言葉だ!)な諦めの気持ちと、絶望感が渦巻くこの映画はロマンポルノという映画の枠を遥かに越えてしまっています。指名手配写真の男に思い(父親への?)を寄せながらゴム人形と化したヒロインの生き様に、なりふり構わず発展し、臭い物にはフタをしまくってきた日本人の疲れた姿がだぶります。60年代後半から70年代初頭に大きく歪んだこの国の膿は、オイルショックの焦燥感の中に吐き出され、この後、小奇麗な平和ボケ日本国が歩き出すワケです。当時19歳、この映画を観た時は自分とは全くクロスしない世界に圧倒されたものでした。この映画の為だけに生まれてきたような芹明香、母親役の花柳幻舟の怪演、唯一ロマンポルノの匂いを撒き散らせている女王・宮下順子、当時「ビックリハウス」編集部員・萩原朔美等、出演陣も実に胡散臭く魅力的。フィルムセンターにて観てきました。独断推定年齢50歳以上。男性占有率95%。平日昼間の3時からでしたが満員でした。


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