Deckard's Movie Diary index|past|will
さて、久しぶりの映画館詣でにはピッタリだと思った『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』です。まぁ、観る前に思い描いていた通りの映画でした。おそらく90%の人がそう思うのでしょう。で、それは考えてみるとけっこう凄いコトだったりする(苦笑)。ほとんどのアクション映画の場合、想像している内容の120%は超えないと!つまり「ここまでヤレば十分だぜ!」ってとこまで徹底的に描いて初めて観ているモノを満足させるコトが出来ると思うんですよ。というワケでこの映画は思い描いていた通りの映画でした(爆)。それにしても、全てが過剰でうるさい映画ですなぁ。だから十分なんすけど(苦笑)。まぁ、全開モードですから仕方がありませんが(笑)。個人的にはキャメロン・ディアスのオーバーアクトはちょっと苦手♪〜( ̄ε ̄;)それにしても世の中には、知識をひけらかしてるつもりで、その知識に溺れちゃってるコトに気付いてない御仁が居るモンなんですねぇ(苦笑)。トンチンカンなツッコミって一番みっともないないです(爆)。まぁ、オイラにはそんな豊富な知識もありませんが・・・(>_<)アチャ!でも、さもそれが正しいかのような「自分以外(友人や職場)の誰々も!」って書き込みだけはしたくないなぁ・・・それが本当だとしてもね。だって、カッコ悪いじゃん(爆)。
1日開催になった2度目の映画の日は火曜日でした(だから?)。
『EX』です。初めて予告編を観た時「ああ、日産の“Xトレイル”のCMかよ!」って思ってしまった『EX』。別に観なくてもいいんですけど、ナンとなくね(苦笑)。CM撮影隊が事件に巻き込まれる話しみたいだし、まぁ、話のネタに観ておくかぁ〜!っつーくらいのノリですよ。で、想像していた通りのどーでもイイ映画でした。合成もお粗末だし、観るべきところはほとんど無かったです。肝心のCM撮影隊っつーのも、ちょっとねぇ・・・。まぁ、いいや!オイラも確信犯で観に行ったワケですから!(おっとぉ〜、この日本語の使い方は間違ってるんだっけか!)
『人生は、時々晴れ』。『秘密と嘘』でカンヌ・パルムドールを受賞したマイク・リーの新作は相変わらずとっても地味ぃ〜です。美男も美女はもちろん、派手な音楽やエフェクトもお呼びでない監督ですから眠たくなっちゃう人も多いでしょう(苦笑)。それでもこの映画は素晴らしいです。個人的には『秘密と嘘』よりも断然評価します。物語はイギリスの低所得者層向け集合住宅に住む一家を中心に、その隣人をも含んで描かれますが、彼らを覆う閉塞感は観ているの者を、とことんやるせない気持ちにさせます。一家団欒を囲みながら表現される救いようのない疎外感、一体この家族はどうなってしまうんだろう?と誰もがその行く末が心配になるコトでしょう。たった一言のセリフ、仕草や表情、その全てが丁寧に描かれており、登場人物の誰一人として薄っぺらい描写がありません。誰でも人に愛されたいし、必要とされたいし、その温もりを感じたい。そんな単純なコトを家族の絆の大切さと共に再認識させられました。遠い昔に「一人より二人」というコピーがありましたが、やはり人と人はお互い支え合って生きているものなんだなぁ・・・としみじみと実感してしまいました。ケん・ローチを熟成したら極上の渋みが加わった!みたいな味わいでしょうか(笑)。というワケで、この映画は紛れも無い傑作であり、非常にレベルの高いホームドラマだと言えます。因みに個人的に一番近い存在はモーリンかなぁ・・・。それにしても男というモノは甘えん坊ですなぁ。あ、そうそう!この映画の原題って『All or Nothing』って言うんですねぇ。そう思うと、切羽詰ってるよなぁ・・・ボソ。
『パイラン』は浅田次郎原作の『ラブ・レター』の映画化です。韓国版なのでかなり設定が変わってましたが、この話は個人的にツボなので映画館では号泣してしまいました。(>_<)アチャ!中井貴一主演で作られた日本版でも大泣きしたんですけどね♪〜( ̄ε ̄;)今回の韓国版はやっぱエグいし、必要以上に汚いです。韓国人にとっては普通なのかもしれませんが、日本人にはちょっと・・・。ストーリー的にも原作との大きな違いがありました。その辺りもちょっと作り過ぎに感じましたけど、それでも号泣!(馬鹿ですねぇ)個人的には日本版の良く出来ていると思いますが・・・。それにしても、セシリア・チャンですよ。実に儚げで良かったなぁ・・・ボソ。でも、この話って女性が観てどうなんすか?なんか男が想像しているだけの女性像のような気もしますしねぇ・・・ボソ。
予告編から「コレって企画の勝利かもぉ・・・」みたいな雰囲気が漂っていた『ミニミニ大作戦』。もっと面白くなるだろ!って感じもありますが、十分楽しめました。やっぱ企画の勝利でしたね!って言っても、コレは68年作の同名作品(マイケル・ケイン主演)のリメイクです。でも、金庫破りとミニが大活躍する以外は全くの別物でした。セロンの役柄も無かったように記憶しています。前作もウィットに富んだ内容だったと思うのですが(かなり曖昧・・・)、今回もなかなか面白い見せ場があって、それが痛快!劇場で思わず笑ってしまいました。特に後処理が(謎)。ブツが金塊っつーのもイマドキじゃなくて好感触♪シャーリーズ・セロンも可愛かったし、エドワート・ノートンはそつが無く、セス・グリーン、モス・デフは適役で、ジェイソン・ステイサムは『トランスポーター』よりもトランスポーターでした(爆)。この監督ってけっこうツボを抑えてるなぁ・・・と思っていたら、『交渉人』で手堅い上手さを見せたF・ゲイリー・グレイでした。難を言えば、この手の映画にしてはちょっと全体に雰囲気が地味です。それと気になったのは・・・マーク・ウォールバーグ!精彩を欠いていたような気がするのはオレだけでしょうか?痩せたからかなぁ・・・ボソ
・・・感想を書くのが嫌になるくらいダメな映画でした。まぁ、ダメ映画というコトは聞いていたので、そんなには気落ちしませんでしたけどね(爆)。始まってからトラファルガー広場の一件まではけっこうイイ感じで、「あ、そんなに悪くないじゃん」とか思っていたら、そこから落ちる落ちる!っつーか、潜る潜る!漏れる石松っつぁんが「また、オタクが地球を救うってアレですかい!」と仰ってましたが、まさにお馴染みのパターンの連続連続!『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』が傑作に感じてしまいました(苦笑)。結局、この映画の最大の見せ場は目黒区にある某自動車教習所の赤球を地球に変えたパフォーマンスってコトだったのね!あ、それと地球の核の勉強になったかな(爆)
『NOVO』です。主人公は5分で記憶をなくす男で(またかよ!)、はじめは会う度に新鮮だった彼女だったのですが、やがて自分の存在を憶えていて欲しいと思うようになり・・・。予告編もちょっと面白い雰囲気だったんですよ。ところが本編は退屈極まりないシロモノでした。不必要に濃いカラミ、やたらと登場する全裸シーン、意味のない性癖、アホくさい人間関係、わけわからんカット繋ぎ。終わった後の劇場内のため息ときたら(苦笑)。監督は『夜の天使』『天使の接吻』『TOKYO EYS』のジャン=ピエール・リモザン。全て未見ですが(って、今観られるのは『TOKYO EYS』だけ)観る気が失せました。因みに“NOVO”とは“新しい人間”という意味だそうです。それにしても酷い映画でしたわ!
『スパイ・ゾルゲ』・・・長いよ!ツッコミを入れたところで本題に入りますが、長いよ!あ、すみません。また言ってしまいました。どうやら、この映画は2時間半枠のオンエアで観賞すると良い印象を受けそうです。篠田正浩のラスト・フィルムになったこの作品ですが、最大の弱点はゾルゲ自身に魅力が感じられないところでしょうか。「ゾルゲは、酒を愛し、女を愛し、スピードを愛した。出会うあらゆる人間を魅了した、ハンサムなスパイ」というコトなんですが、全く魅力がありません。例えば『パットン大戦車軍団』のジョージ・C・スコット演じるパットンは良くも悪くも魅力的でした。この作品のゾルゲには、そういうカリスマ的な魅力が全く感じられません。だから淡々と歴史の流れの中で蠢く人間模様だけです。所謂大河ドラマ(それでも長過ぎ!)としては及第点かもしれませんが、映画としてはイマイチの出来だと感じました。目指した理想はあくまでも高く、時には非情に振舞いながら普段は俗物的なコトに埋没しているような人間性をもっと鋭く描いて欲しかったです。イアン・グレンはちょっと地味なんですね。例えば、往年のヘルムート・バーガーとかデビッド・ボウイ、今ならジュード・ロウとか。誰にせよもっと妖しい魅力がないといけません。周りを固める日本側の役者陣もまた魅力的な人物像が皆無です。これは寂しいモノがありました。本木雅弘も精彩がありませんし、椎名桔平の役どころはつまらないし、葉月里緒菜に関しては開いた口が塞がりません。篠田の演出がヌルい!というのもあるでしょうねぇ。ある意味、篠田の欠点がモロ出ている映画かもしれません。彼の欠点はナンと言っても真面目過ぎるとこです。その真面目さがエンディングの♪イマジンに繋がるのですが・・・やはり唐突です。それにしても気の毒なのは、ゾルゲの奥さんですよ・・・・ボソ。
エレン・バースティン、アシュレー・ジャド、サンドラ・ブロック、マギー・スミス、ジェイムス・ガーナー、オマケに製作にベッド・ミドラーの名前まで!すんごいメンバーが揃いましたよ。原作は全米で550万部を突破したベストセラーだそうですが、映画のほうはベスト!とは言い難いデキでした。簡単に言ってしまえば“ヤァヤァ・シスターズ”が邪魔なんです(言っちゃったよ〜)。ほとんど意味がないです。“ヤァヤァ・シスターズ”という括りが無い方がよっぽどスッキリした映画になったんじゃないでしょうか。ここに描かれるシスターズを見る限り、あんまり素敵なシスターズとは思えませんし、下手すりゃ「結局は女性同士の友人関係なんて上辺だけじゃん!」ってコトになりかねないような描き方です。シスターズ同士のヤリトリにはそれなりに笑えるセリフなんかもあるのですが、それが如何にも演技っつー感じにしか見えてきません。結局は“ヤァヤァ・シスターズ”と言いながら、たった一人の話に終始するワケですから、他の3人の存在なんてあってもなくてもイイんですよ。まぁ、その辺りは原作がどうなってるのか知りませんが、こんなんだったら、よっぽどバンガー姉妹のが素敵です。アシュレー・ジャドが頑張っていただけになぁ・・・残念。しっかし、相変わらずエレン・バースティンは綺麗ですねぇ。そう言えば・・・マギー・スミスってマーティー・フェルドマンにちょっと・・・!Σ( ̄□ ̄;)
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