Deckard's Movie Diary
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2003年10月03日(金)  S.W.A.T. ビタースウィート

中学1年生が無料!という画期的なサービスを提供している『S.W.A.T』です。というワケで、オイラが観た回も上映を待っていたら6人連れの中坊がゾロゾロ入ってきました(苦笑)。映画は普通でした。もっとイケイケドンドンの映画なのかと思ったら、意外と丁寧でした。娯楽映画としては及第点でしょう。この手のハリウッド映画でこれ以上を期待するのは酷ってもんです。まぁ、もう少し演出にキレがあると良かったんですけどねぇ・・・。

映画仲間の女性二人が「観ないと後悔するぞ〜(笑)」とやたらと薦めるので、騙されたつもりで観てきました(笑)。だって予告編では全くそそられませんでしたから・・・はい、すみませんでしたm(_ _)m 騙されて良かったです。面白かったですよ(苦笑)。近年のガールズ・ムービーでも上位に入る秀作でしょう。この手の映画の多くはボヤ〜っとした空気感や曖昧な表情だけで終わってしまうのが多いのですが、この映画の良いところはしっかりと物語が構築されているところです。ストーリーはベタですし、二人のヒロイン性格もステレオ・タイプですが、納得させられるとても良く出来た脚本でした。逆に言えばベタだろうが、ステレオ・タイプだろうが、良い脚本に的確な演出がなされれば秀作になるという手本のような作品です。ただ、抑揚の効いた演出は好感が持てるものの、空間(例えば、映画でしか描けないようなロング・ショット等。彼女達が存在している世界を広く見せるコトによって疎外感がもっと深くなると思うのですが・・・)のとらえ方や、ラスト近辺の粘りが甘く、ちょっとTVドラマっぽいところが惜しいです。それでもこの映画は観て損はありません。二人のヒロインは全く好みではありませんでしたが、見終わる頃にはカティ(アンナ・マリア・ミューエ)がメチャメチャ可愛く見えました(笑)。“17歳の必需品。ぬいぐるみ、コンドーム、そして本当の友達”というコピーもダサダサですけど、邦題『ビター・スウィート』ってのもなぁ・・・原題は何て言うんですかねぇ・・・ドイツ語なんでわかりません!誰か教えて下さい。


2003年10月01日(水)  クジラの島の少女 キリクと魔女 リード・マイ・リップス

本日は映画の日!頑張るぞ〜!(って、なんなの!)

何故か優秀な映画人を輩出続けるニュージーランド。トロント、サンダンス、ロッテルダムと高い評価を受けてきたニュージーランド映画『クジラの島の少女』は紛れも無い秀作でした。そしてこの映画の成功はヒロインを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズの存在なくしてあり得なかったでしょう。物語は非常にシンプルなのですが彼女の演技が素晴らしく、説得力があるので観る者の心に響いてきます。チラシに「ニュージーランド版『風の谷のナウシカ』」とか書いてありましたが、上手い表現だと思いました。マオリ族というと数年前に流行った「頑張って!頑張って!」というドリンク剤のCMを思い浮かべてしまう程度の知識しかありませんでしたが、これからは『風の谷のナウシカ』と対にして『鯨の島のパイケア』という物語も記憶にとどめたいと思います。それにしてもあのクジラは良く出来てたなぁ・・・ボソ

ジブリが提供する洋画アニメ『キリクと魔女』。このアニメの感想文は友人の女性が書いた文章があまりに素晴らしいので引用させていただきます。

「お母さん、魔女はどうしていじわるなの?」
「魔女だけじゃないからね・・・」
キリクの母親は知っている。
人間を知っている。人生の不公平さを知っている。
だから、全てを諦め、不幸も幸福も同じ物として受け止めている。
そう、人間は暗黒面や弱点を持っている。
その残虐さや狡猾さや臆病さは、時には他人を滅ぼし、我が身をも滅ぼしてしまうだろう。
しかし、それでも希望がある。どんな世にも、英雄は必ず生まれるのだから。
英雄とは悪魔を退治する者ではなく、流言に惑わされる事なく、真実を見ようとする者だ。
英雄とは、人を妬んだり恨んだりせずに平穏な心を持った者だ。
英雄とは、自分に他人に誠実な人間だ。
英雄は、私達の中に居る。

小生には、これだけ簡潔にこの映画の真髄を表した文章は書けません。だから具体的なコトだけ付け加えます。色使いが素晴らしい!浅野温子の吹き替えが素晴らしい!ユッスー・ンドゥールの音楽が素晴らしい!そしてこの寓話は今の時代に一番必要としている説話なのかもしれません。

『アメリ』のオドレイ・トトゥを押さえてエマニュエル・ドゥヴォスがセザール賞・主演女優賞を獲得した『リード・マイ・リップス』。かなりJUST MY TYPE!(古いなぁ・・・っつーか、わかんねぇーよ!ヒントはキャンディス・バーゲンが出てました)の映画でした。この映画では読唇術がキイになっているのですが、想像していたより“クライム&サスペンス”の匂いが消えていたのは個人的には好感触でした。しかし、あまりにリアルなヒロインの行動が観る人を不快な気分にさせるかもしれません。神経質なシーンや盗み見するようなシーン、細かく構築されたストーリー、音や画作りの緩急のつけかたも上手いです。ただ、その丁寧な積み重ねがちょっと散文的過ぎるので、最後にカタルシスを昇華するところまではイかず、欲求不満が残るところが残念でした。個人的には好きなタイプなので全く問題ありませんでしたが(苦笑)。とにかく、すっげぇ地味な映画です。前髪を下ろした相手役のヴァンサン・カッセルもヘタレなチンピラ役が似合ってました。邦画だったら往年の伊佐山ひろ子とジョニー大倉辺りでしょうか(古いよ!っつーか、マジで地味!)しかし、意味不明なサイドストーリーは一体なんだったんだ?


2003年09月30日(火)  福耳

金券ショップでやたらと値崩れしていた『福耳』ですが、意外と良かったですねぇ(笑)。一言で言えば“男性風味の大林モノ”という趣でしょうか。話しはベタですが、コメディ風味が嫌味なく塗されているので楽しんで観てられます。ただ、ストーリーテリングが拙くてモタモタしていて、この辺りは『ロボコン』でもそうだったのですが、ハッキリ言って“演出”がヘタクソなんです。監督は瀧川治水。TV畑出身で今回が初メガホンだったらしいので仕方がないのかもしれませんが、もっと質の高い映画になる可能性があっただけに、なんだかもったいない気がしてしまいます。昔はプログラム・ピクチャー専門の“職人”と呼ばれる監督が多く居たんですけどねぇ・・・。先日、親分が言ってましたが、それもこれも映画界が人材を発掘せず、育ててもこなかった結果なんでしょう。TV、CM、クリップ、インディーズ系映画と、似て非なる業界から次から次へと単館系の映画監督が輩出されますが、ある人は自分の作りたかった数本でサッサとキャリアを終え、またある人は自分のフィールドの作風に強引にハめるコト(それが個性だと思ってるから始末に悪い)ばかりに終始し、またある人は個人的な想いばかりをチマチマチマチマチマ・・・(苦笑)。そんなんで観客を楽しませる映画の演出が上手くなるはずもないですし、そんな気もないのでしょう。また逆に、チビっとエンター系の匂いがすると、大した実力もないのに妙に奉られちゃって、本人も「コレでいいのだぁ〜♪」とその気になっちゃっうし・・・。別に単館系の映画が悪いとか嫌いとか言ってるワケではなく、どうしても今回のような映画を観てしまうと、その人材不足を嘆いてしまいたくなるってモンです。寂しい話しですよねぇ・・・もう単館系の“自分探しの映画監督”は腐るほど居るじゃないですかぁ!エンターテインメントのスペシャリストが出てこないですかねぇ〜。金子修介!ダメだよ、あんな映画作ってちゃ(爆)あ、なんだか違う方向へ話が行っちゃったなぁ・・・(>_<)アチャ!話しを元に戻します。毎度、脚本でばかり注目されている宮藤官九郎ですが、今回は役者としてイイ味出してます。田中邦衛も想像していたより薄味でしたし、ナンと言ってもオカマ役の宝田明が恐ろしいくらいにハマってました(笑)。司葉子のマドンナは悪くはありませんが、ここはやはり星由里子に登場していただきたかったですねぇ(笑)。それにしても8割が年配層とは言え、平日昼間で70%の入りって凄くないですかぁ?しかし、今月は邦画を観てるなぁ(だから何?)


2003年09月29日(月)  ドッペルゲンガー

黒沢清・・・『CURE』は好きだったんですけどねぇ・・・それ以降の『ニンゲン合格』『大いなる幻影』『カリスマ』『降霊』『回路』と相性があんまし良くなかったので、前作の『アカルイミライ』はスルーにしてケジメを付けたんですが(なんのケジメだよ)、今回はナンんたって『ドッペルゲンガー』ですし(だから何?)、なんとなく予告編で気になったので性懲りも無く観て来ました(笑)。う〜ん、ワカラン!途中までイイ感じで進むんですけどねぇ・・・やっぱり良くわかんない方向へ行っちゃうんです。結局は何が言いたいのか?オイラにはサッパリ!です♪〜( ̄ε ̄;)っつーか、“ドッペルゲンガー”ってタイトルもどうなんかなぁ・・・ちっとも死の臭いなんてしませんし・・・まぁ、“ドッペルゲンガー”を見たから死ぬって決まってるワケじゃないですが、チラシに思いっきり書いてますから「分身、見たら死ぬ。」ってね。この映画では自分の奥底にある心情の具現者としての登場なんですけど、それも途中から何処かへ逝っちゃうんですよ。二つは一緒くたになったってコトなんでしょうけどね。で、ストーリーは加速度的に迷走しちゃうし・・・二人の役所が魅力的だっただけになぁ・・・黒沢お得意のホラー系とワケワカラン系がドッキングした珍妙な映画でした。というワケで、椎名林檎の♪ドッペルゲンガーでも聴こう!っと。


2003年09月26日(金)  トゥーム・レイダー2

さてさて『トゥーム・レイダー2』です。まぁ、どーでもイイ映画です。アタクシもロハで無かったら地上波オンエアまで待ちます(笑)。前作よりは観られましたが、相変わらず面白くありません(欠伸を何回したかワカリマセン!じゃ、観るなよ(自爆))。今回も興行収入はイイんでしょうねぇ〜(苦笑)。それにしても、こんな映画作ってて面白いのかなぁ・・・。そりゃ、ララ・クロフトはアンジェリーナ・ジョリーのはまり役だとは思いますが、こういうストーリーっていい加減お腹一杯ッスよ。相変わらずツッコミ所満載のデタラメだし(爆)。まぁ、ツッコミ入れる為に観に行ってるようなモンだから、許す(自爆)。


2003年09月25日(木)  戦場のフォトグラファー

“ジェームズ・ナクトウェイ”という戦場カメラマンの知識はほとんどありません。驚いたのはその立ち振る舞いで、物静かで、理知的で、決して熱くなるようなコトが無い、どちらかというと大学教授のような雰囲気です。そしてそれは戦場でも変わるコトが無く、ゆっくりと冷静に被写体に迫っていきます。母親が息子の死を悲しむ場面、あまりに無遠慮(そう見えた)にシャッターを切るので「こんなん近くでパシャパシャやられたらタマランなぁ!」と思ったのですが、どうもそういう匂いを相手に感じさせてないようでした。「言葉が通じなくても心をオープンにすれば相手は受け入れてくれる」と彼は簡単に言うのですが、それは持って生まれた彼の特技なんでしょう。心の内に湧き上がる全ての感情は一切表に出さず、全ての気持ちはシャッターを押すその瞬間にだけ込める!と言い切る、その強靭な精神が彼の独特のスタイルを生んでいるようです。望遠レンズは使わず、どこまでも対象に近づいていくナクトウェイ。自分の写真で人を動かす事が出来る!と言う、彼を楽天家という人も居るらしいですが、深い絶望を間近で見つめて来たからこそ、その先に“希望”を見出しているのではないでしょうか。人間、生きていく為には“希望”は必需品です!映画としては監督の手腕が拙く、塊として凝縮されていないので全体にバラバラな印象は否めません。最高の素材なのになぁ・・・ボソ。ただ、彼のカメラの前後にCCDをつけて撮った映像がけっこう出てくるので、シャッターを切る瞬間が非常に良くわかります。ここは連射だろう!と思っても1枚1枚撮っていたりと・・・興味深い見方も出来ました。それにしても!ナクトウェイが撮った写真の数々は実に説得力がありますねぇ!


2003年09月22日(月)  私は「うつ依存症」の女

クリスティーナ・リッチとジェシカ・ラング・・・二人が演じる、観る者に瞬きさえも許さない凄まじいシーンに圧倒され、特に感情移入していたワケではないのに目頭が熱くなってしまいました(苦笑)。『私は「うつ依存症」の女』は商業映画というより、信じられないほど完成度の高い教材用映画のようです。つまりこの映画は従来の“映画”という枠で判断すると物足りないのですが、リッチ演じる主人公の「うつ」の状況が実にリアル(実際には知りませんので、全て想像の範疇です!Σ( ̄□ ̄;))に描かれているので、観客はその激しいアップダウンに振り回され、いつのまにか映画の中に没頭してしまいます。観る人によっては「ぎゃぁ!ぎゃぁ!うるさい映画だなぁ・・・」と思う方もいるでしょう。実際、小生も何度かそう思いました。ただ、そういった環境や関係も含めてこの作品には観るべきモノがあります。感情の発露の行方は複雑で、自分にさえわからない・・・そんな人間の危うさが良く出ていました。ともすると大袈裟なだけでキワモノ臭が漂う内容なのですが、クリスティーナ・リッチの存在感が全てをシャット・アウト!人様(特に男性)には積極的には薦めませんが、観ても損はない映画でしょう。ウィノナ・ライダーの妹役をやってたクリスがねぇ・・・ボソ(最近、また観ちゃったもんで・・・『恋する人魚たち』あの時は9歳だったんですねぇ・・・遠い目(笑))


2003年09月19日(金)  ロボコン シモーヌ

NHKで有名になった高専のロボット・コンテストが舞台の『ロボコン』です。う〜ん・・・一言で言えば、なんてヌルい映画なんでしょうか(笑)。監督は『この窓は君のもの』『まぶだち』と単館系で活躍する古厩智之。どうもこの人・・・苦手です。前作の『まぶだち』も世間の評価は高かったんですが、オレはダメでした。アッサリ、友人を自殺させたりする展開が嫌なんです。で、今回は初のメジャー作品という事で観に行ったんですが・・・極私的な思い込みばかりをチマチマ描いている作家にはやはり、この手の娯楽作品は荷が重かったようです。そりゃ、わかりますよ。“余韻”とか“間”を大事にしたいのはね。でもね、ブレーキかかりまくりでサッパリ盛り上がりません。アラ編集(ザっと繋いだ編集)を観るような感じでした。ある意味、素人臭い(苦笑)。確かに主演の長澤まさみを始め小栗旬、伊藤淳史、塚本高史とCASTは魅力的ですが、それだけじゃねぇ(爆)。ストーリーも説得力が無いんだよなぁ・・・だってね、な〜んもやる気が無く、ほとんど保健室に入り浸りの女子高専生がちょっと負けただけで「悔しい!」とか言って、やる気出しちゃうとか・・・ソレはないだろ(笑)。そんな性格だったら保健室に入り浸ってない!っちゅーの(爆)。底の浅い脚本を、何かありそうな(実際には何もない!)“間”でコーティングしたつまんない映画でした。もっと幾らでも面白くなりそうなのになぁ・・・・。安っぽいライティングも興ざめ。しかし、長澤まさみ!足が長く、肩幅広くいかり肩、お尻が小さく今風の体型ですね(だからナニ?)。

『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』と続いたアンドリュー・ニコルの長編第3作『シモーヌ』。今作には『ガタカ』で見せたような輝きがはありませんでした。このようなストーリーは遅かれ早かれ誰か作るだろうとは思っていたのですが、リアルな話の展開はいくらナンでも辛いでしょう。話が嘘臭くていけません。やはり、どんなテイストにしろ“コメディ風味”がもっと強い方が面白くなったでしょうに!どっちつかずの中途半端なシロモノになってしまいました。え、肝心のシモーヌに魅力がない!って?アンタ、それを言ったらおしまいよ(笑)。この映画が縁で結婚しちゃったくらいですから、監督にとっては十分過ぎるほど魅力的なんでしょう。考えようによっては、監督が彼女の魅力をタップリ表現したいが為に無駄な描写が増えた可能性もあったりなんかして・・・とまぁ、そんな邪推もまんざらでもないかもしれません。とにかく、例えCGだろうと誰もが納得する美人なんて作れません。だから浮世離れした場所というか、空間というか、そんな世界が舞台の方が良かったんじゃないでしょうか。現実世界に拘るのならもっとシャープに時間を区切った方が良かったでしょう。だって絶対バレるもん!ティム・バートン版とか観てみたいなぁ・・・ボソ。


2003年09月18日(木)  閉ざされた森

例えば「どうして何度も間違えるかなぁ・・・」と呆れ返るほど方向音痴の人がいるように、人間には得意不得意がありますが、オイラの場合は人の名前を覚えるのが苦手なんです(>_<)アチャ!日本人の名前でさえ危ういんですから、これが外国人ともなるとナイナイ脳みそがてんてこ舞いでやんす。で、てんてこ舞いになったからどうにかなるのか?と言うと、どうにもなりません(自爆)。例えば推理小説などは途中で何度も最初のページに戻っては登場人物の名前を確認ばかりしています(苦笑)だから4巻もあるような大作だとなかなか前に進まないコトになってしまいます(すみませんm(_ _)m>あひるさん)。でもね、本の場合は確認出来るだけイイんですよ!これが、映画だとねぇ・・・「えっと誰のコト話してるんだっけか?このモモンガって誰?」みたいな状況に遭遇しちゃうんですよ。それでもストーリーが進むにつれて「はは〜ん・・・っつーコトはさっき話していたのはこいつのコトかぁ・・・」と、なんとなく辻褄があって、後で皆と話す時に「アレはさぁ、やっぱモモンガが怪しかったよねぇ!」などといけしゃあしゃあと話しているワケです。(´―`)┌ ヤレヤレ…。だから複雑に入り組んだ・・・というか、二転三転するような映画は苦手なんですねぇ(自爆)。こんなアホアホマン(漏らしてはいません!って、わかるかなぁ・・・)なオイラでも作りが上手かったり、話が面白いと迷う事がないんですけどねぇ・・・あ、『閉ざされた森』ですね。マクティアナンはもう観なくても良さそうですね。まぁ、ワナを張り巡らしているウチに自分までグルグル巻きぃ〜みたいな(笑)。それにしてもサミュエル・・・いい加減飽きたなぁ・・・ボソ。


2003年09月12日(金)  ワイルド・スピードX2 ドラゴン・ヘッド

何故か観に行っちゃうんですよね・・・(´―`)┌ ヤレヤレ…え〜『ワイルド・スピードX2』でやんす(爆)。で、特に書くことはないです。皆さん想像している通りの映画です。主演はハリウッドのマッチことポール・ウォーカー。相変わらず主演のクルマは日本車です。カー・アクション好きなら普通に楽しめますよ〜ん♪ ロッキー・青木の娘でモデルのデヴォン・青木、アップで見ると変な顔ですね。

「生涯ワースト1だよ!」という言葉まで聞こえてきた『ドラゴン・ヘッド』。望月峰太郎のベストセラーが映画化されると聞いた時に誰もが思う事は「あの内容を2時間枠で描くのは無理だろう(原作はテーマを丁寧に描いているのでゆっくりと読んでいる者を洗脳していくんですが・・・)」というコトです。つまり、この原作は脚色の手腕が試される映画なんですが、やはり飯田譲治には荷が重かったようです。単なるダイジェスト版にしかなっていません。話が唐突に進んでいきますし、前後の繋がりが全くありません。そのくせ、必要以上に導入部(ここのライティング(明るすぎ)がイマイチだから余計にダメさが目立つ。)が長く、最初から退屈な気分にさせられます。その後も唐突なエピソードと退屈なシーンが交互に展開。完成度はかなり低いです。だいたい予告編で「ここ、東京だよなぁ・・・」なんてネタバレしてるくらいですから、原作を読んでいる人間としては、その志の低さがは分かるってモンですわ(苦笑)。しかし!良いところもあります。それはVFXグループと視覚効果の樋口真嗣が作り出した映像です。ただ、セット撮影になった瞬間、イメージが古臭い上にライティングが明るすぎるので安っぽく見えてしまいます。非常食料のあるシェルターなんて、どこから光が来てるかわかりませんし、どうしてあんなに明るいんでしょうか!視覚効果で作り出された映像が良いだけに、ヨゴシ(汚し)の雰囲気も良いだけに、もうちょっと頑張りましょうよ!まぁ、映像は全体としては高得点じゃないでしょうか。もちろん!それだけで価値がある映画にはなりません!一番ダメダメなのは、原作では女性として全ての役割(母、姉、妹、友人、彼女等)を感じさせる瀬戸さんが最後までただのウザイ女子高生のままだったことでしょうか(笑)。つまり原作ではラストで青木テルと瀬戸アコが新たなアダムとイヴを感じさせるのに、この映画ではそんな神々しいもんは一切ありません!しょーもな!まぁ、映像は頑張っているのに、演出がダメダメだなぁ・・・・と、つくづく今回は思わされましたわ!結局は、つまらない映画ですよ(苦笑)。


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