Deckard's Movie Diary
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2004年08月26日(木)  マインド・ゲーム

決壊したスクリーンから濁流のように溢れ出てくる氾濫した映像、全てのシーンに異常なテンションを張り巡らし、耳をつんざくばかりの轟音が絶え間なく襲ってくる・・・椅子に固定されたまま、ゴーグル型のディスプレイ装置をかけられ、数分の間に何人もの人生を力ずくで見せつけられたような・・・とにかく凄まじい勢いのハイブリッド・アニメーション(って、言うんですって)でした。観終わった後にここまで脱力感に襲われたのも久しぶりです(苦笑)。まさにアニメでしか表現出来ない手法で42・195キロを全力疾走したような映画でした。簡単に言ってしまえば『モーレツ!大人帝国』を3倍速で3回続けて観たような感じでしょうか(観たくねぇ〜!)。物語の繋がりがイマイチ曖昧なトコや、コテコテの関西風味や、中盤ダレる部分もありますが、観て損はないでしょう(損しても知らないよ!)。この映画が只者では無いのは、単に強引なイメージの羅列ではなく、時々ハッとするような繊細な部分を鮮やかに描いたり、郷愁を誘う部分を嫌味のない程度に上手く融合しているからなのだと思います。それにしてもアレだけの出来事をよくも詰め込んだモンです。観客はどの程度理解出来るのでしょうか?オイラの後ろに座っていた中学生と思える二人・・・ほとんど分からなかったと思いますよ。おそらく40代以上の人には直球ど真ん中でしょう。ただ、そういう年齢の人間にとってはかなり疲れる映画であるのは間違いありません(苦笑)。


2004年08月25日(水)  機関車先生 dot the i

『機関車先生』はカネボウ化粧品のキャンペーン“クッキー・フェイス”のCM演出家であり、ユーミンの“水の中のアジア”等の舞台演出家でもあり、“伊達歩”のペンネームで有名な作詞家でもあり、あの夏目雅子をダマクラカシタ(デヒ〜)伊集院静の原作です。夏目雅子と言えば白血病で亡くなった不出生の女優ですが、早慶戦で慶応側が早稲田に「医学部も無いくせに〜!」とヤジを飛ばすと、早稲田側は慶応病院で亡くなった夏目雅子を引っ張り出し「夏目雅子を返せ〜!」とやり返したのは有名な話です。って、何の話だよ!え〜、夏目雅子と言えば瀬戸内海です。で、この話も瀬戸内海の小島が舞台です(´―`)┌ ヤレヤレ…。というワケで、けっこう評判が宜しいようなので、邦画応援団としてチェック入れてきました(苦笑)。ストーリーは、剣道の試合で口が聞けなくなってしまい、教職という仕事に挫折した若い先生(坂口憲二)が代用教員として母の生まれ故郷にやってくる・・・という話です。数年前にアニメで映画化されましたが未見です。監督は昨年『ヴァイブレータ』で高評価を獲得した廣木隆一。以前から暖めてきた企画だったらしく、かなりの力が入っていたようですが、力不足を露呈してしまいました。やはり、ピンク映画育ちの監督には男と女の話の方が向いているのでしょう。物語の筋道は難しくないので描こうとしているコトは分かりますが、演出がヌル過ぎて心に響いて来ません。主人公は口が利けませんから必然的に寡黙なシーンが多くなりますし、喋れない分、表情を要求されることも多くなります。しかし、その表情を坂口憲二にそれを求めるのは酷と云うモンでしょう。また、肝心の子供達との結びつきが弱過ぎてピンと来ません。ほとんどのエピソードは描き方が単調で拍子抜けしてしまいます。自分の信条を覆して決心するラストのエピソードも全く説得力がありませんでした。っつーか、意味わかんねぇ〜!どちらにせよ演出なり、脚本なりが対象物にもっと踏み込んで行かないと人を感動させるような映画にはならないでしょう。因みに、校長役の堺正章は良い味を出していました。それとロケーションが美しかったですねぇ!


『dot the i』なるほど!いかにもシネ・セゾンとかで上映される雰囲気の映画でした(苦笑)。つまり一筋縄では行かないストーリーで、ソレが嵌れば面白いんですが往々にして無理あり過ぎ!って、コトになってしまうような・・・まぁ、そんな感じの内容です(苦笑)。まぁ、つまらんです(笑)。映画は最初から怪しげな雰囲気で、どんな仕掛けが用意されているのかなぁ?ってな感じで進みます。で、どんでん返しが来るのですが、これがもう笑っちゃう!というか、アリエナ〜イ!アヤヤナナ〜イ!アリャリナ〜イ!リャリャリャナ〜イ!失礼しました(⌒o⌒;A なんか真面目に作ってるから辛いよなぁ(苦笑)。物凄く偉そうに映画を語っているのに、見当外れのコトばかり言ってる映画ファン(誰だよ?オレ?)みたいな映画でした(笑)。もっとハチャメチャなブラック・コメディとかにしちゃえばいいのに!


2004年08月23日(月)  サンダーバード

はっきり言ってショーモナイ映画です。何がダメって、国際救助隊なのに救助する話になってないんです。え?最初に救出シーンがあるだろ!ってぇ?ふざけんなよ!あんなのただの説明じゃん!だからさぁ!『サンダーバード』って国際救助隊でしょ!違うの?人々を救助する中で話を作れ!てんだぁ〜!って、思うオイラがオカシイんですかね・・・ オイラが云いたいのはアランの成長物語でも、仕上がりがキッズ・ムービーでも、設定が多少変わっていても全然構いません!でも、ストーリーの軸になるのは人々を救助している話にして欲しいんですよ。だってね、『サンダーバード』ってのは、とある場所で事故や災害が起きて、危険な救助作業をしていると、些細な人間のエゴや欲がさらに過酷な状況を作り出し、それでも何とか救助に成功する!ってのが、基本じゃないんですかぁ!で、親父(ジェフ)は基地で的確な指示を出し、スコットが操る1号が現場で指揮を取り、バージルの2号が困難な救出作業を行う!ってのがパターンで、兄弟(スコット1号、ジョン5号、バージル2号、ゴードン4号、アラン3号)が基地に居る親父に向かって「パパ!」と呼びながら刻々と救出作業を遂行するところに、この番組の魅力があったんですよ。当時、アットホームなファミリーを感じさせながら困難に立ち向かう姿は子供心にも響きましたよ。ああ、それなのに!この映画と来たら、救出作業なんてな〜んも関係ないし、兄弟もほとんど無視!ただただスパイキッズ&グーニーズ風味に終始しており、メチャクチャ何じゃこりゃ!的作品です。だいたい2号がコンテナを選ぶシーンが無いじゃないですか!(もし、あったのなら御免なさい!途中あまりにつまらなくてウツラウツラしちゃったんで・・・(⌒o⌒;A))で、色んなところで「キッズ・ムービーとしては云々」って評価があるんですが、オイラはキッズ・ムービーだとしてもダメダメだと思いますよ。これだったら『ガオレンジャー』のが圧倒的にマシですよ。この映画だと『サンダーバード』のカッコ良さ、つまり“救助隊”としてのアイデンティティが曖昧ですから、メカに関して及第点は出しても映画全体を通しての“サンダーバード”のイメージが残りませんよ。っつーか、この程度で「キッズ・ムービーとして良く出来てる」なんて、キッズを馬鹿にし過ぎ!子供はそんなにアホじゃないです。

しっかし、オープニングを観たときにはちょっと期待しちゃったんだよなぁ・・・・浅はかだったなぁ(自爆)因みにオリジナル・サンダーバードのコトを知りたい人は以下のサイトへどうぞ!
http://www.tbjapan.com/


2004年08月13日(金)  リディック

この夏、物凄い勢いで宣伝している『リディック』。まぁ、想像している通りの映画でした。原点である『ピッチブラック』ほどのアイデアはありませんが、個人的にはヴィン・ディーゼルって嫌いじゃないんで、十分楽しみました。それにしても、監督(『グランド・ツアー』『アライバル』『ピッチブラック』『ビロウ』等、脚本家としては『逃亡者』『ウォーターワールド』『GIジェーン』『クローン』)としては大した実績の無いデヴィッド・トゥーヒに170億円も任せちゃうってのがなぁ・・・やっぱ、ハリウッドはすげぇ〜や!それなりに面白かったとは言え超低予算の『ピッチブラック』の続編がまさかこんな大作に化けるなんてねぇ(苦笑)。ところでデヴィッド・トゥーヒの評判の宜しいデビュー作『グランド・ツアー』って未見なんですけど山形TVが全額出資しているって本当なんですか?誰か教えて下さい。


2004年08月12日(木)  歌え!ジャニス☆ジョプリンのように

なんとももったいない!あまりにも中途半端な作品になってしまいました。言いたいコトは分かるんですけど、もっとしっかりと噛み砕かないと誰も納得しないよ!と、諭してあげたくなりました。邦題は『歌え!ジャニス☆ジョプリンのように』ですが、この原題って『ジャニスとジョン』なんですよ。そのワリにはジョン・レノンがないがしろですし、他の全てのエピソードもとってつけたような印象です。冴えない中年ロッカー役のクリストファー・ランバートなんか、いい味を出してるんですけどねぇ・・・。この映画が完成する直前に当時の恋人だったロッカーに突き倒され急死するという悲劇に見舞われてしまったマリー・トランティニャンですが、レノン役のフランソワ・クリュゼも、監督のサミュエル・ベンシェトリも元々はマリーの恋人だったそうで、さらに父親のジャン・ルイ・トランティニャンも出演していて、まさに関係者一同が集まった作品と言えます。マリーはかねてから歌手の役をやりたがっていたそうで、そういう意味では念願叶った役どころだったんでしょう。その想いはラストでのジョプリンに成りきっての♪コズミック・ブルースに現れています。それだけに、なんだかなぁ・・・の想いが残ります。フランス制作でモチーフがジャニス・ジョプリンで挿入される歌はブリティッシュ・ロック(テン・イヤーズ・アフター、ドノバン、Tレックス等)ばかりというヘンテコなコラボレーションは、やっぱりイマイチでしたわ(苦笑)。


2004年08月06日(金)  ドリーマーズ

これはもう何て言いましょうか?ベルトルッチの新作『ドリーマーズ』ですが、ただのアホな若者の色狂い映画にしか見えませんでした(って、そりゃ、幾らなんでも言い過ぎだろ(笑))。まぁ、とにかくしょーもない内容です。元々ベルトルッチってあんまり魅力を感じないんですけど、今回は68年5月革命前夜のパリを舞台にした青春モノだったので観に行ったんですが、これが飛んだクワセモノでした(笑)。シネマテーク・フランセーズの入り口から目の前に見えるエッフェル塔を延々とパンダウンした映像にスタイリッシュにタイトルがINするし、ジミ・ヘンの♪サード・ストーン・フロム・ザ・サンなんてマニアックな名曲で始まったりするし、シネマテーク閉鎖のシーンで当時のジャン・ピエール・レオのアジテーションに現在のレオを同じ動きで重ねたりするし、けっこういいじゃん!と思ったのも束の間、その後はだらだらと若者3人のデタラメな生活ぶりを描いてるだけでウンザリ!裕福な家庭に生まれて親のスネを思いっきり齧っているのに、例によっての親批判とか、不安定で青いから奔放な性にハマっちゃうのぉ〜とか、そりゃ若い時なんてそんなもんだけど、今更それだけじゃなぁ・・・ヌル過ぎるよ!ベルトルッチもいよいよ呆けて来たんかなぁ・・・(笑)。良かったのはヒロインを演じるエヴァ・グリーン。何処かで見たことある面影だなぁ・・・と、思っていたら『雨の訪問者』のマルレーヌ・ジョベールの娘だそうで、血は争えないモンですなぁ。なかなか魅力的なオーラを振りまいてました。


2004年08月05日(木)  バレエ・カンパニー

最近のバレエを題材にした映画って、どうしてつまらないんですかねぇ?(って、オレだけだったりして・・・ボソ)昔はもっと面白かったと思うんだけどなぁ・・・今回は『ゴスフォード・パーク』で会心の手腕を見せ付けたロバート・アルトマン作品なんで多少は期待したんですが・・・やっぱりダメでした(⌒o⌒;A。『バレエ・カンパニー』はバレエを生業としている劇団(カンパニー)の人間模様の上辺だけをスケッチしたシロモノでした。群像劇はアルトマンお得意の分野ですが、悪い癖が時折出ます。今回はその典型的なパターンでしょう。様々なスライス・オブ・ライフを積み重ねるのですが、結局のところナ〜ンも描いてないんですよ。ひとつでもキチンと突っ込んでいれば他のモノまで輝いて見えてくるとは思うのですが、どれもこれもサラ〜っと上澄みだけをすくっているので、全編を通して薄っぺらい仕上がりになってしまいました。主演のネーブ・キャンベルは今までのイメージからガラリと変身した役柄ですが、元々カナダの国立バレエ学校の出身(ノイローゼになって退団したそうです)だそうで、今回は企画・製作を兼ねて念願叶った作品だったのでしょう。嵐に見舞われた中で彼女が男性と二人だけで演じる野外公演のシーンは素晴らしい限りですが、ラストの蛇をモチーフにした作品はどうなんですか?オイラは、バレエは全くの門外漢なので単なる疑問なんですが、アレって面白いんですかねぇ?アレだったらバレエよりミュージカルの方がピッタリ来るんじゃないんですか?(って、書いてたら、意地の悪〜い見方をしている人から「アレはね、アルトマンがバレエをバカにする為の演目なんですよ」って言われました。な〜るほどねぇ!って、納得かよ!(笑)))


2004年08月02日(月)  シュレック2

そりゃ、前作に比べるとインパクトはイマイチですが、それでも十分楽しめました。『シュレック2』です。相変わらず音楽のセンスが抜群で観ていて楽しいですし、色とりどりのパロディもクスッ!と笑えて嫌味のない仕上がりです。前作の世界を踏襲したストーリーも良く出来ていますし、CG映像も「ここまで進歩したかぁ!」と溜め息が出るほど美しい髪の毛(CGでは難しかったんですよねぇ・・ボソ)だったりします。確かに、長靴を履いた猫の活躍をもう少し見たい気もしますし、最後のオチもなんとな〜く見えちゃいますが、それでも続編としては好感触!個人的にはピノキオがツボでした。でも、あいつら・・・あんなに早く来れるはずないのになぁ・・・ぼそ(って、野暮は言いっこ無しよ(苦笑))。


2004年07月30日(金)  スチーム・ボーイ マッハ!!!!!!!!

大友克洋の新作『スチーム・ボーイ』は、聞くところによると製作期間は9年で、総製作費は24億円だそうですΣ( ̄□ ̄;)。確かに、その映像はセルアニメーションとCGが塩梅良く融合しており、個人的には『イノセンス』や『アップルシード』よりも居心地は良かったです。というワケで映像は好感触だったのですが、ストーリーがねぇ・・・♪〜( ̄ε ̄;)良く分からないのですが、漫画を書いていた時はあれほどまでに魅力的だった大友ワールドですが、映画になるとどうしてこんなに不細工なのでしょうか?素人考えで思うと『童夢』の紙面をそのまま撮影するだけでかなり面白いモノが出来るような気がするんですが・・・。どうも、作画にばかり気をとられてストーリーが疎かになっているような気がしてなりません。元々作画に定評のある人でしたが、幾らなんでもこんなストーリーではお粗末過ぎます。曖昧な人間関係、時に唐突で、時に都合良く、全く説得力のない展開の数々、しつこいエンディング・・・あまりに素晴らしい作画が逆に悲しくなってしまいます。しっかし、こんな底の浅いストーリーで本当にイイんですかぁ?大友克洋の実写映画『ワールド・アパートメント・ホラー』のコミックスを描いていた今敏(今や『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』でアニメ映画界のトップランナー)に脚本を手伝ってもらった方がいいんじゃないですか?確か『メモリーズ』では脚本で参加していました。今敏は脚本の細部までキチンと作り上げていますから、今の大雑把な大友には必要なセンスなんじゃないでしょうか。今から20年以上前、漫画で初めて日本SF大賞を受賞した『童夢』の感動はもう戻って来ないのでしょうか?


ナンデアル?トニー・ジャーデアル。滋養強壮にトニー・ジャー!初恋の味、トニー・ジャー!三時のおやつはトニー・ジャー!トニー・ジャーは何処?駅のそば、駅は何処?トニー・ジャーのそば!くしゃ〜み3回、トニー・ジャー!ケンとメリーのトニー・ジャー!タイガー電子トニー・ジャー!何はなくてもトニー・ジャー!というワケで『マッハ!!!!!!!!』・・・噂に違わず凄まじいくらい面白い映画でした。大袈裟な例えですが、ブルース・リーに初めて出会った時のような感動を覚えましたよ(笑)。また、観ている時から『プロジェクトA』でのNG集を思い出してしまい懐かしい気持ちにも見舞われました。とことん生身の肉体を屈指したパフォーマンスは嘗ての香港映画が生み出したお家芸でしたが、タイが生んだトニー・ジャーに見事に受け継がれました。トニー・ジャーは元々ジャッキー・チェンに憧れていたらしく、路地での追いかけっこにジャッキーの多大な影響が見受けられ、微笑ましい限りです。カーチェイスもエンターテインメント満載!ツボを押さえた間の取り方や的確な演出にも恐れ入りました。ジャッキーほどのコメディ・センスが無い分、全編を通してちょいと退屈な印象もあるんですが、それでも補って余りあるトニー・ジャーの驚愕&跳躍アクション!コレを目にしては、何を言ってもヤボってもんです。やっぱり生身のアクションって感動的なんですねぇ・・・。ただ、相手をする格闘家達のキャラはもっと漫画っぽく作り込んでも良かったかなぁ・・・ボサボサ頭の学ラン着た日本人?みたいにね(笑)。せっかく悪の親玉はそれっぽいキャラにしたんですから(苦笑)。また邦題の『マッハ!!!!!!!!』ですが、盗まれた仏像の名前が原題の『ONG−BAK』より、良い意味でバカバカしくて個人的には好感触♪ で、気になるトニー・ジャーの新作は『トムヤムクン』とか言うそうですが、『マッハ!!!!!!!!』をヨーロッパで配給したリュック・ベッソンが絡んでいて、聞くところによると『WASABI』に対抗したとか(ホントかよ)。しっかし!ムエタイ旋風はK1だけじゃなかったんですね・・・というワケで、何度観ても飽きないアクション・シーンですが、以下のサイトでメイキングが見られます。やっぱ、すっげぇよ!♪24時間戦えますかぁ〜?トニー・ジャー!トニー・ジャー!

http://www.ongbak-lefilm.com/


2004年07月27日(火)  キング・アーサー

しっかし、ブッラカイマーという人は期待を裏切らない人ですねぇ(苦笑)。今回もまた思いっきり大味に仕上げてくれています。この人の映画ってキャラの設定は上手いんですけど、それぞれの人間関係が異常に希薄です。まぁ、前回『パイレーツ・オブ・カリビアン』の時に散々書いた(幾ら美味しいパスタでも大量に食べたら美味しさも半減する!というような話でした。)ので、今更たいして書くこともないのですが、今回は美味しいパスタの量は少なくなったのですが、味自体がかなり落ちてしまいました。つまり、しょーもないじゃん(爆)。監督は『トレーニング・デイ』『ティアーズ・オブ・ザ・サン』のアントワン・フークワ。ストーリーはアーサー王伝説の御都合主義的な要約で、例えばランスロットとガラハットは何の関係もなかったりします。そんな感じで登場人物のほとんどは中途半端な扱いです(苦笑)。それにしても、なんでこんな映画作っているんすかね?不思議だなぁ・・・。(因みにオイラは特別な事情でロハで観ています。これを書いとかないと「お前、つまんないの分かってるのに、何で観に行ってるんだ?」とか言われちゃいそうですし(苦笑)それでも観に行くコトぁ無いのに!とか言われそうですが、ほら、やっぱり、合戦シーンとかは大画面のがね、楽しいじゃないですかぁ!)


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