ひとひらの想い

2011年11月09日(水) 和づくし

先日、日記に書いた、沼田の丸山さんの下駄。
書き忘れていたけど、浅草へ履いて行ったのです。
臙脂の小紋風の着物だったので(化繊だけど)、白木の
千両下駄のほうにしました。

最初は履きなれない感触に四苦八苦(特にマンションの階段)
しましたが、浅草につくころにはすっかり足に馴染みました。
台が高くて重量がありそうなのに、履くとすごく
軽いのでびっくり。
それに、知らず内、足が内股に・・・。
これは着物の時は良いのです。

こうも違うものかと、もう一足、洋服の時に履けるのも
買っておけば良かったです。
でも、今ある下駄を履かねば。
一生懸命履いて、履きつぶして新しいのを買おう。
でも丸山さんの下駄は、そうそうつぶれないと思います。

で、先月、着用頻度が低いウールの着物を洗い張りし、
道中着に仕立て直すべく、ある仕立て屋さんに出してました。

ただの道中着ではつまらないというか、どうもオバサマの
イメージが強いコートなので、雑誌でみた道中着を
イラストにし、ところどころ自分の希望も加えて、
「こんなん、できまっか?」と問い合わせたところ
「まったく問題なし、出来ます」という力強い返答を
頂き、いざオーダー。

それが出来上がってきました!

もうワクワクでしたよ。
だって雑誌のパクリではあるけれど、好きな生地で
好きなように誂えてもらったのだから。
しかもマイ寸法!

家着にしていたウールの着物に羽織ってみましたが
とっても素敵でした♪
袖のフリを閉じた仕立てにしてもらったので
これからの季節も、寒くないはず。
着物って、フリが開いてるから冬は二の腕が
寒いのです。
なんで紳士は閉じてるのに、婦人は開いてるの?

丈もひざ下まであり、もともと着物だったので
裾の折り返しもたっぷり、思いのほか、暖かかった。
これは良い買い物〜。
ただでさえ目立つ着物を隠せますし、防寒もできる
なんて、オーダーして良かったです。

まだ名古屋帯と合わせてないので、後ろがどうなるか
心配なのですが、たぶん大丈夫そう。
ちょうど寒くなったし、来週あたり、これを着て
映画でも行こうかな〜。







2011年11月02日(水) 散歩

朝からオットにム!と来ることが2回もあったので
気晴らしに午後から着物着用で浅草へ。
ちょうど今月3回あるうちの、一回目の酉の市でした。

浅草はかなり人が多くて、もうすっかり震災前と
変わらないようでした。外人さんも多い。
おかげで亀十でどらやき、買えず。
人力車も声をかけてこないので、忙しそう。
良かったですなあ〜。

実家に置いてきてしまった、豚毛の歯ブラシを購入。
3本800円でしたが、近々840円に値上がりするそう。
高い印象がありますが、ナイロンの歯ブラシより
開きにくいので、1本あたりの寿命が長いのです。
だから、そんなにお高くないです。
そのうえ、使うと歯がすべっとします。

あとはお香を。
箪笥に入れておけるものを買いました。
都営線の出口を出たすぐのところにある、
念珠堂というお店。
買うとおまけのお香もくれるのでうれしい。

仲見世とか伝法院通りとかをぶらぶらして
前にちい散歩に出ていた、そろばん屋さんへ。
ほんとは木の玉が欲しかったけど、予算が
ないので、プラスチックの小さいものを。
実家に習ってたころのそろばんがあるはず
なんですが・・・。

この帰り、酉の市をやってる鷲神社まで
行こうか歩きながら悩んでいると
自転車に乗ったおっちゃんに、通りすがりに
着物をほめてもらいました。

「浅草の芸者さんかい?」なんてうまく
持ち上げていたけど、芸者さんは
こんなに髪が短くないし、黒マント
(ほんとはケープ)
なんか羽織ってないですよ。

浅草のような場所で、こう言ってもらえるのは
素直にうれしい。
少しは板についてきたか。
先日、実家に帰った時も着ていったけど
父にも「やっと着なれてきた」と
言ってもらった。

でもおっちゃん。
この着物、骨董市で買った800円のポリエステルだよ〜。
最近の化繊は、よくできてます。

浅草は着物着用率が上がったように感じました。
しかも、若者でなく、ご年配者の。
すごく多かった。

皆さん、わりと地味目(関東の特徴だと思う)なので
うっかり見逃しそうになるのですが、ひとり、
腰の曲がったおばあちゃんが、淡いピンクの
ぼかしに花が散らばってる羽織りをお召しに
なっていて、すごくかわいかったです。
雰囲気に合ってるの。

私もああなりたい・・・いや、なる!
他の理想は、いじわるばあさん、だけど(笑)

もしや国営放送の朝のドラマの影響かなあ。
樋口可南子、素敵だったもの〜。
今の「カーネーション」も面白いし。
そう遠くない過去なのに、和装と洋装の立場が
まるで逆。
普段着の着物も見てて勉強になる。
めったに白足袋も白半衿も出てこない。
やっぱり、戦後のルールなんだな、と思う。

いろいろ感じることが多くて、有意義な
浅草ひとり散歩でした。



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