夢の中でみた夢は嘘っぽくって少しはにかんで笑った 妙に居心地がよくて依存したくなる 存在していないはずの空間に
いつも夢の中の夢に食べられそうになる 脳内で描かれる理想と残酷な終焉
昔の匂いの混じった夢を見る 場所も何もかもすべてがでたらめなのに 戯れる僕は笑ってる 無邪気すぎるぐらいに
怖いくらい現実に寄り添うとき 僕は目覚めてしまうけれど
愛されてるのも愛されてないのも どちらとも取れずに過ごす期限付きのカレンダー 曖昧にはぐらかされるのは眼に見えていて
連鎖的な行為はただ飽きるばかり 不規則な文字列を解読しようと無駄な行為 其れすら愉しく思えてくる 不愉快なまでに
君を欲しがるのが解っていたから 温もりばかり求めたくない 突きつけられる現実に眼を背けたくなる
逝く着く場所なんて何処にも無くて 目前の現実と、遠くにある非現実的な現実 交差するのはいつものことだから
誰かの幸せと不幸せを背負って生きていくことが出来ますか 強欲さに満ちた己の愚かさを持っていても
神様は許しをくださりますか 何度と無く放かれた僕でも 人目の無い場所でも生きていたかった僕でも
僕が見たものは虚像 君の見たものが実像 そんな否定ばかりは皆無なのにし続けた 裏切りだと認識するのを恐れたから
遅すぎる卯月の雪が身に染み 一緒に見たのはかつての師走だった 出逢った葉月間近の今日(こんにち) 君が映すのは愛せた彼女の幻影かしら
皮肉でしか無い僕が感傷に浸る また別の彼女の口から何かを告げられる 受け継がれたドナーの血のように
残る数枚の寫眞は眺めても虚しいばかりで そっとアルバムを閉じた 二度と開けることの無いように 問いかけても答えて欲しい君はもう居ないね
2004年05月30日(日) |
laid down... |
無碍でしかない謝罪 憂えない救急車のサイレン 部屋を呼応する録音された音
繰り替えられない錠剤 ベットの上に広げられた残骸 苦慮に耐えれず水が添えられた
あの人だけは奪わないで そう想い続けた意識に脅かされた 離れることが唯一出来ることだと悟れたのに
何度鳴っても聞こえなかったのは電話の音 居場所は無かったけれど幸せでした 目覚められなかったあの瞬間だけ
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