2004年06月24日(木) |
真夜中に灯らない街灯 |
帰り掛けにある踏切 鳴り響くいつもの危険を示す音 取り残された何処かの配布用ビラ
其の足取りで辿り着くのはあの家 無償になった僕を有情に変える 癖になるココアが居場所を作ってくれた
でも帰りはまた危険を示す音 遮断機の下りる光景とせわしい空気 また僕は呑み込まれるんだ あの雰囲気に
言葉は無く 語るのは瞳のみで 求められるのは何だろう
揺れるゆりかごで遊んだ幼児期 ぐるぐる思考が止まらなくなった
もたらされる影響は無く ただ不安という一色に染められる
緩みやすくなった螺子穴 外れるのは時間の問題
遠い目で見る子供が遊ぶ光景 過ちが輪廻するものでは無いことを願う
所詮僕は強い人間ではなくて 人のことまで受け入れられない だから気付けば泣いてる
自分のことが本当は皆無なことに気付かされる 振り返るものがすべてなかったかのように
一線で閉ざしてる僕が居る 深入りさせてあげればいいのかもしれないけれど 愛せてるのか解らなくなるんだ 今日もまた
空回りするだけなら何もしたくない 傷を増やし再発させてしまうなら 僕が壊れてしまうほうがいい
貴方を愛おしく想うほど 硝子みたいに容易に割れないように 両手で支えていたくなる
嫌われ者になったユダのようになっても サロメのようになっても 僕なりにずっと傍にいるから
所詮、瞬時の言葉なんて空虚でしか無いなら 想い出さなくて善い 繰り返しは要らない
再発する過去の映像は廃墟の忘れ物だから 埃まみれの二度と見つからないもの
呼応する末梢神経 化膿した傷口 痛みより変色が蝕んでいるのをみるようだった
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