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■ となりの・・・ その9
起きると釧路到着30分前くらいだった。最近はようやく夜行で寝るのに慣れてきて、完全ではないが熟睡もできるようになってきた。とりあえず外は真っ暗なのでおとなしく顔洗って下車の準備。一体どれだけの人が根室まで行くかわからないので準備はちゃんとしておかねばならぬ。先手必勝。朝から2時間立ちっ放しは死んでしまう。
5時50分、釧路着。降りてとりあえず走る。人はこの時期だからバラバラだけど、きっと夏場になったら目いっぱいいるんだろうなあと思いつつ。実際かなり寒いが、あまりそれは感じなかった。とにかく、隣のホームの列車に乗って席を取る。何しろ1両しかない。何人か地元民みたいな人たちが乗っていたがまあ、なんとか余裕。この乗り継ぎをした人は2,30人くらいか。車内は新幹線からパクってきた座席で快適快適。とりあえずみんな座れたようで。お茶とカロリーメイトでとりあえず朝食、みたいな。車窓の風景を見ようと思っていたがとにかく眠くなり寝てしまう。駅に止まる度に起きて、また寝る。自分の感覚としては隣駅くらいかなとか思うのだが、これは快速だし、時刻表で見てみると2,30分は平気で止まらない。どうも感覚が狂っている。8時くらいにとうとう根室着。納沙布岬へは10分くらいでバスが接続している。
窓口で往復切符を買って外に出るとバスが来ていた。とりあえず乗り込んで最後列に座る。高校生も大量に乗って来たが、運転手が何かいうと全員降りてしまい、そのあとには老人が数人乗っただけで出発。しかし、その人達も病院でみんな降りてしまい乗客は自分1人に。しかし、鹿児島と違い運転手と話はせず。
8時45分、納沙布岬着。滞在時間は1時間しかない。降りたのはもちろん自分1人。とりあえずでかいモニュメントのあるほうへ歩く。地元では想像のつかない晴れているけど雪が融けないでずっと残ってる状態。さすがに人もこの時期はこないらしく、除雪もされてない。去年は宗谷岬から樺太を見たが、今年はこうやって北方領土を見ている。記念碑の前でセルフタイマーで写真撮ったりして北方領土記念館みたいなところへ。やたらと北方領土返せと書いてあった。タダでくれる視察証明書をもらって市の施設へ。そこでバター飴買ったり2階の展示室を見たりしてるとあっという間に時間に。別に1日ゆっくりしていてもいいのだが、これに乗り過ごすとあと数時間はバスがこないので仕方ない。たぶん、このルートは夏だとたくさん人がいるんだと思うが、やっぱり乗ったのは自分1人だった。が、さすがに中心部に向かうだけあって途中で結構人が乗ってくる。半分くらいの乗車で駅まで。
(以下、電車の時間が現在調べられないので曖昧に書きます。調査次第訂正) とはいえ、電車の時間まで結構ある。駅にはどこからきたかわからないけど旅行者も結構いる。北海道の特性か10分くらい前にならないと改札やらないので暇といえば暇だが外に出てるのも寒いので駅の中でうろうろして時間つぶし。交番が頻繁に便りを発行してるところから見ても几帳面な人が揃っているんだか平和で時間が多いんだか…、っていう感じである。
ようやく改札やって列車に乗る。後ろよりに座る。座席は相変わらず新幹線からパクってきたやつだ。このまま釧路まで行ってもいいのだが、やはりせっかくここまで来たんだから途中の厚岸で降りて名物のかきめしを食いたいと思う。幸い、厚岸で降りても1時間くらい後にはまた釧路行きが出発するのでいい。全国的にも有名な駅弁ではあるのだがいかんせん場所が場所だけに食す機会がないと思っていたので千載一遇の好機だ。来るときはだいぶ寝すぎてしまったので今度は寝ないように車窓を眺めたり後ろへスピードメーター見にいったり。だいぶ早いと思っていたがそれでも80キロ少々。どうも感覚が狂う。途中、真っ白なところがあって、それを避けるように山側を通っていたので「平原だったらどうして突っ切っていかないのかなあ」とか思っていたのだが、それは凍結した厚岸湖だったことが判明。そりゃあんなにカーブも多くなるわ。
厚岸着。降りたのは自分だけ。一応駅員はいる。キオスクにはなぜか店員が2人。必要ないと思うが…。難なくかきめし買ってベンチで食う。じいちゃんが1人タバコ吸ってたがいつの間にいなくなっていた。よくわからん人だ。食った後は少々駅前を歩く。何もない。市街地から離れているのだろうか。線路をまたぐ歩道橋に登ってみてもなんかやっぱり白いせいもあってかのんびり。まあ、地元では絶対見られない光景だが。そんなこんなで高校生や親子連れが出発時間が近づくに連れやってきて列車に乗る。そして釧路へ。
釧路に着くとまた乗換時間が1時間以上ある。どうしたものかと思っていたので待合室でテレビを見ていたが、酔っ払いのおっさん同士がケンカをはじめたのでどうしようもなく隣のミスドへ。今まで1度も入ったことなかったのに今度でずいぶんと利用している。駅の外に出る気がなかったといえばそれまでだが。で、駅ではしきりにSLの映像を流している。そういやSLに乗ったことなかったので乗ってみたくなった。ちょうど運転日だし。とりあえず、どういう形態かは決めてなかったが明日は釧路湿原見てあさってどうしようかと思っていたのでちょうどよかった。果たしてあさってのSLの切符が取れるかどうか不安だったが、窓口行ったらすんなりOK。全区間往復できることとなった。これであさってはだいたい決まったようなもんだ。なんか拍子抜けしたけど。
待った後同じような列車に乗る。今度は釧路湿原の中を通る釧網線。市街地を過ぎてそれっぽいところに入ってやたらと警笛を鳴らすなと思っていたら急ブレーキ。どこかで北海道は鹿がよく線路に侵入するという話を聞いた事があるがここも御多分に漏れずそうらしい。外では鹿がいっぱいこっちを見ている。鹿で遅れることは当たり前だという都会では考えられない路線だ。
30分くらい乗って下車。駅舎は喫茶店になっていて少々戸惑う。降りた人は自分を含めて2人のようだ。どうも、その人も自分が今日泊まるところの方向へ歩いていく。明らかに旅行者だ。やっぱりその人は同じ宿に入った。微妙に年齢不詳気味の女性だった。40±5歳くらいか。とりあえず、係の人がこないので会話でもしつつ。どうやら鶴を見にいくオプションがあるらしく、それに参加するらしい。ちゃんと調べてきてて偉い。ここで明日の予定決定。連泊して自分もそれに行くことにする。おおまかなことしか決めてこないのでこんなのしょっちゅうだ。去年の夏はそれで2日間人についていったし。何分経ったかわからないけども来たので代金を払って部屋へ。どうやら4人部屋を1人で使うようだ。荷物をお決まりのように散乱させ、風呂に入る。気持ちがいいもんだ。そのあとはテレビでも見つつ飯を待つ。そして飯。
なにが出たか記憶にないが結構うまかった。で、食ってる最中に若い女性3人組がやってくる。どうも、会話の様子とかからして、この3人はずっと知り合いだったわけではなく、こっちで知り合って一緒に回ってるみたいな感じのようだった。列車がどうのこうの言ってたので乗換えを間違えたんだかなんだか。彼女らは荷物を置いてきたらカップ麺を食ってた。こっちは茶でものんびり飲みながらニュースを見たり。結局今日の宿泊者はこの5人の模様。そして、夜にこの辺の観光案内。これもまた初耳だったのだが明日の朝ガイドさんの案内で散歩に行くというオプションがあるというので参加することに。これは全員が参加することになった。そのあとはこの辺のことをきいたりして終わり。そのあと、あとからやってきた人たちとしゃべったのだが凄まじい事実が判明!
そのうち1人がなんと同じの大学の同じ学部に通っているのだ!まあ、学科は違うし学年も1つ下なので全然わからなかったけども。でも、その人がやってるサークルに、俺の高校時代の同級生がいるっていうからこれまた驚いた。なんと世の中は狭いものか…。まだ知らないことが多いっていうので(ちみはもう1年すんでるだろ…)大学周辺のお店のことやその辺の話をしてあげた。ちなみに、この子は今でも学校で2週間に1度くらい見かけるが、向こうは気づいてないし、何を話したものかと思うのでそれっきりである。学科が同じだったらまた違ったかもしれないが。
さて、そんなこんなで明日は6時前には集合なので5時過ぎくらいには起きなければいけない。たぶん日付変更前には寝たと思うが…
2003年03月14日(金)
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