カバン - 2004年02月23日(月) 無規則なアルファベットと数字の羅列 無造作にうたれ続ける ATMの中 デパート 銀行 空港 そして、いつのまにかトイレにまで お前に連絡するために俺はアルファベットの 最後の文字を探す やっかいな生活はごめんだ 単純であること しかし、困ったことにすべては複雑な方向に いっているように見える 最後の文字を探したり、 顔を見るのに何度も扉を開けなければならなか ったりするのは、耐えられない いっそのこと、すべてをさらけだしてやろうか ここにいること ここにあること いつでもくればいい 欲しいならもっていけばいい そして、最後に残ったもの、それだけを カバンに詰めて出かけることにしよう - レモン - 2004年02月20日(金) レモンを手に取った。 スライスするためにナイフをとりだした。 ナイフは錆び付いて役に立たない。 中途半端に切られたレモンスライス。 俺はそのままむしゃぼりついた。 食べるというより、エネルギーを注入する ためのような、そんな感じだ。 電気もついていない、暗闇の部屋。 のどが乾いているのではない。 体が警告したのか。 俺のカラダは欲しがっていた。 夢中でのどに流しこむとやっと落ち着きを 取り戻した。 噛み砕かれたスライスをそのままに 眠りに落ちた。 - 充満した煙 - 2004年02月19日(木) また夜と朝の境目を見失って、 俺は、来るはずの朝を迎えることが できなかった。 何度も同じ過ちを繰り返す。 過ちから学ぶことができないものは、 ばかだ。 俺は、バカだ。 そして、前進することとかポジティブとか そんなものと対極の退廃におぼれたりする。 退廃は何も生まない。 それでよいという世界。 煙草を休むことなく吸い続ける。 何を求めていたんだったろうか? 頭に充満した煙のせいで思考は停止した。 BSで流れる映画。 ジャックニコルソンが悲しいエンディングを演じていた。 -
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