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もしこころの掛け違いがなければ、そして私がもっと寛容な人間だったら、きょう、第一土曜日の午後、顔を合わせていたであろう場所に、あなたはいるはずだ。 その存在を、一日も忘れたことはないけれど、もはや、決して交わらない座標軸に、あなたと私がいる。 インターネットのサイトから、かすかに窺い知るあなたは、前と変わらず、元気に、自分の伝えるべきことを、発信している。 あなたのほうからは、私の姿は見えないが、その意志さえあれば、私も変わらずに、同じ発信をしていることがわかるはずだ。 それを、知りたいとは思わない。 やがて、お互いの記憶の中で、形を変えて、忘れ去られていくだろう。 二人の共同作品が、確かな形で残っているとしても・・・。
夏に、ある女流詩人の連詩についての講座があった。 私は連句をやっているので、それに関連して、詩や句歌の連作というものに、興味がある。 詩については、20年以上前に、今は故人となった女流詩人について、2年ほど勉強しただけである。 受講生が合同で2冊詩集を出し、私もその中に6編ほど加えてもらった。 でも、私の詩は、散文的で、詩的精神に乏しいような気がして、そのまま遠ざかってしまったが、今、また興味が出てきている。 サイトには、連句用のボードを二つ置いて、常時付け合いをやっている。 これは、大変愉しいし、大体が知っている連句仲間なので、やりやすい。 連詩は、夏の三日間の講座で、一つの連作が出来た。 とても面白い経験だった。 機会があればまたやりたいと思うが、なかなか同士もいないので、試しにネットでやってみることにした。 そして一月になる。 今までに三編の作品が出来た。 たまたま、夏の連詩で一緒だった人に言ったら、参加したいというので、パソコンを持たない彼女からは、ファックスで投稿してもらった。 プロの詩人たちの間でも、連詩をやる人は、多くはないようだ。 詩人は、一国一城の主だから、共同作品などには、なじまないかも知れない。 どういうことになるのか。 細々と続けばいいと思っているが・・。
昨日は、いい天気だった。 天気の日には、少しばかり働く。布団を干したり、掃除機をかけたり・・。 家事は、いくらやってもキリがない。さぼれば家の中は、どうしようもなくなる。 年末は、だんだん周りがあわただしくなるので、憂鬱である。 今朝、あるサイトを覗いて、ますます憂鬱になってしまった。 これは、夏頃まで私も参加していた俳句のページ。 句会がちょっと変わっていて面白いので、はじめから参加していた。 でも、このサイトの主と、あることで訣別してから、私は参加していない。 一度だけ、それとなく誘いのメールが来たが、私がピシャリと拒否してしまったので、いたくプライドを傷つけられたらしく、それきり何とも言ってこない。 「あら、どうも有り難う」とでも言って、受け流していれば済んだかも知れない。 ケジメのはっきりしないことの嫌いな私の性格が、そんなところにも出た。 昨年も、私はこの人とケンカして、そのときは、私のほうが悪いと思ったので、謝った。 すると「あなたは、ケジメのきちんとした人ですね。それはいいけど、へへへーと、さらっと話しかけてくれた方が、ニクめないですよ」と言うメールが来た。 今回も、向こうは、そんな風に流して済ませたかったのだろう。 しかし、昨年のことは、1対1の話。 今回は、第三者が絡んでいる。 1プラス1対1の話である。へへへーで済むことではない。 私が、一番怒っているのは、この点なのに、ちっともわかっていない。 だから、そんなサイトなんか無視して、覗かなければいいのだが、まだ、覗いてみたい私がいる。 ネットの上だから、誰が参加してもいいはずだが、顔が見えなくても、パソコンの向こうで拒否しているのがわかるので、眺めているだけである。 疎外されるのはイヤなものだ。 そう思いながら、指を銜えて見ている私がいる。 愉しそうな縄跳びの輪に入れずに・・・。 それを知って、これ見よがしに、私の知っている人たちを、くまなく勧誘して、ずいぶん思いやりのない人だと思う。 「自分が思うほど、人は他人のことは気にしてないから、イヤなことは忘れた方がいいよ」と、慰めてくれた人がいた。 その通りだと思いながら、気分はますます落ち込んでいる。
午前中は暖かかったので、布団を干し、洗濯をする。 パソコンを付け、時々覗きながら。 連句の付け合いが始まったので、管理人としては、一日何回か、進行状況を把握したり、書き込んだりで、忙しい。 連句メンバーの一人が、「連詩」のボードを見たいというので、URLを教える。 「見るだけじゃなく、参加してね」と言っておいた。 夜、連れ合いは、呑み仲間との会へ。 私は、夕方のウオーキングを兼ねて、日用品の店に行き、ファイルブックや、洗剤などを買った。
祝日だが、連句会は、いつもの通りやりますと、当番の人が言ったので、出かけた。 少し遅刻したので、焦って会場に着くと、なんと、当番の人が一人、ぽつんといるだけで、まだ誰も来ないという。 「場所と時間がもったいないから、始めましょうよ。そのうち誰かくるかもしれないし・・・」と、始めたものの、結局誰も来ず、たった二人の連句会となった。 半分も進まなかったが、時間いっぱいまで、付け合いをし、会場を出た。 「おなかがすいたわね」と、新宿駅内のデパートのレストランで、食事した。 相方は、私より十年年上の男性。 この三ヶ月ほど、心にたまっていたあることを、黙って聴いてくれた。 少し、気が晴れた。
メカに強い人なら、こんなことはひらめきでも何でもない。 WEB上からソフトの中に取り込めなくても、もしや印刷は出来るのではないか。 寝ているうちに思い当たり、今朝、早速問題ページを、ネットで開き、そこをコピーしてみた。 出来た! 紙に出てきたものがあれば、これをもう一度入力すればいい。 こんな簡単なことに気づかないなんて! 機械で取り込もうとするからいけないので、一手間かければいいのだ。 WEB上から、取り込み出来ないと言うことは、一方で、やたらに人に盗まれないという長所でもある。 でも、印刷は出来るわけだから、悪い人が、私のどこかのページをプリントアウトして、素知らぬ顔で、自分のものにしてしまうことは出来る。 またそういうことに長けている人なら、私が出来ないと思っている取り込みも、難なく出来てしまうのかもしれない。 ネットは、印刷物に比べ、著作権が今ひとつ、確立されてない世界である。 私のホームページなど、盗む対象にはならないだろうが、警戒はしておいた方がいいのかもしれない。 写真や画像など、あまり悪気なく取り込むケースはあるようだ。
今日は、神楽坂で、連句の会があるはず。 2,3日前に案内がきて、いくつもりでいたが、寒いのでやめる。 まだ、パソコンの状態があまり順調でないので、それも気になるし・・・。 夫は「インターネットは、君には向かないから、やめたら?」と言っている。 それを、そうだと思う気持ちも、正直あるが、まだ、捨てきらずに、こうして、書き込んだりしている。 ネットには、ネットのエチケットというのがあって、私は、実生活でのエチケットと同じ感覚でいるが、そうでない考えもあるらしい。 時に、そんなことを感じる場面に遭遇する。 あるサイトで、掲示板に書き込まれた言葉尻をとらえて、AがBにくってかかる場面があり、ネットは、実際より、難しいのではないかと思った。 限界を知りつつ、楽しむというのが、ネット生活のルールであろうか。 そして、あまり深い議論は、ネットには期待しないほうがいいのかもしれない。
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