神社の豊祭礼も終わり、夕暮れの空気は澄みはじめる。住宅街の外灯も室内灯、街灯も車のヘッドライトすら淋しげな光になる。いつにない暑い夏を過ごしたコオロギも鳴き始める。室内灯は何千とありその中には何万と言う家庭がある。感じることは出来ても知ることのない灯り。その代わりに感じる秋の気配。残暑ももう終わり。