こぺろの日記
こぺろ



 蟠り

昼の三時に
アスファルトは暑い流線を描き
日陰もなく無防備なほどに
まっすぐな道を歩く

すぐそこだと思っていた場所は
とても遠くて
じんわりにじむ汗を感じて気持ちが悪い

だれかに何かを言われた気がしたけど
うまく思い出せない

だれかが私に話しをしてたかもしれないけど
すべて聞こえてこなかった

うまく飲み込めないプリンはやっかいで
そのうちにとても邪悪な食べ物に感じられた

不思議なドアノブは回すたびに
恐ろしいほどのバネの力で
ギリイイリリリ・・・・・

そのリズムはとおく深く


2003年06月08日(日)
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