こぺろの日記
こぺろ



 夜と夜のビル風

新たなぬくもりが私の肩に腕に

寄り添っていて

ローカル電車の

規則的な振動が

くすぐったい

たどり着いたのは

暖かい風の吹き抜ける

夜のビル街

堅く繋いだ手の平には

あの人達とはまた違った

厚みがあって

私の心は

軋み

歪んで

その一瞬を

できるだけ普通に

感じようとしている

矛盾





2004年09月12日(日)
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