ある者は空虚こそが破滅の根源であると唱えある者は空虚こそが全知全能の礎であると唱える空っぽであるが故に失う物の重みと空っぽであるが故に生まれる物のそれとを天秤にかけたところで枯れ始めた花に与える水は得られないならば私は空虚を身にまとい行こうこの命と引き換えに得られる物があるならば恐ろしく清らかな波が打ち付ける浜辺でボロをまとい私は空っぽの闇の終わりを見ている手には一輪の花を抱えて1+1≠2…はたしてその真意は?「答えは闇の中だ」