独り言
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2005年07月09日(土) 恋は人から視覚を奪い、愛は言語を必要としない

前後不覚
左右が入れ代わり
天地は意味をなさない
浮ついた無重力状態で
簡単に多くのラインを越えて
小さくつぼみはじめた芽を大きく咲かせようと
水をやり陽をあて
育てる

やがて想いは実り
花は咲き
世界中の幸せを集めてこしらえた
ビーフシチューよりも贅沢な
時間を味わう



やがて咲き誇った季節は終わり
器はもう空っぽだ



愛とは
きっとその先にあるもので
痛々しい季節を
言葉もなく静かに見つめる
老婆のみだれ髪の様なものだろう


その姿に涙し
その姿さえも愛しく想えたなら




たいしたものだ


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