独り言
i| p| f
―今夜はとても静かな夢を見よう―
しんと重たく垂れ下がった暗闇に 灯した蝋燭の火が揺れる ゆらゆらゆらり
「だめだめ、そんなに慌てちゃ。火が消えちゃうよ」
やさしくやさしく
既存の世界は崩れ去り 全ての事柄は意味を失う 揺らぐ眼前の火だけが唯一の事実となり それでもやはり時間だけは邪魔をするけど 別にいいさ 俺はもう 『時間と折り合いを付ける行い』に飽きてしまったから
あと252夜
時間は刻々と過ぎ行く 牛と牛車は用意できたが その二つを繋ぐモノがまだ未完成
はやく届けなくちゃいけないのに
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