独り言
i p f


2006年04月03日(月) acidrain #2-4/違和感

坂を半分程登った所で初めて僕はいつもと違う何かに気付いたがそれが具体的に何なのかはわからず傾げた首を重たくぶら下げたまま歩き続けた


体から放たれる熱は完全に逃げ場を失い
世界は蒸せかえっていた
呼吸はとうの昔に沸点をむかえ
まどろむ思考は溶け落ちながら
それでも僕に坂を登れと指示を出す


進む僕の歩幅を恨めしそうに眺めながら雨水は身を寄せ合い流れ落ち
不意に足をとられた僕は思わず立ち止まりそして傾げていた首をもたげて先の違和感についてある結論を導きだす



雨の量が
いつもより
度を超えて
多過ぎる


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