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| 2007年05月05日(土) ■ |
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| 伯爵日記・レッツ家具屋 |
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インテリアな家具を売ってる店があるというので、海老原と一緒に行ってきた。 来たのはいいが別に欲しいものはないのでぶらつく。 海老原は一直線に休憩コーナーに行きジュース(ドリンクバーにおいてあるような機械があって勝手に飲んでいいらしい)を飲んでた。 こいつ、そのためにか。 まあ、僕もいただいた。 オレンジジュースを飲みながら、妙に座椅子を見たくなり椅子置き場に行く。 僕はどうせ座るなら少し固めの座椅子がいいなと思い感触を確かめる。きっとやわらかいと落ち着きすぎて仕事がはかどらないだろうなあ、なんて分析していると、海老原が興奮した様子で僕を呼ぶ。 海老原は普通の椅子に座っていた。いや、普通ではない。なんだから妙に背もたれの大きな椅子だった。 「伯爵、これに座ってみろ」 ずいぶんとうれしそうに言うので座ってみると、驚いた。 体が沈む。背もたれに体を預けすぎて後ろに倒れそうな気がするが、海老原から見て全然余裕らしい。 すごい。まるで引っ張られるように体にフィットする。 ああ、力が抜けていく。 まずい、寝る……。
椅子一つでここまでリラックスできるとは。 やはり、いいものはいいようだ。 ただしそれなりの値段もしたけれど(海老原は値札を見て素っ頓狂な声をあげていた。僕はもともと120円しか持ってきてないから動じない)
結局ジュースだけ飲んで帰ってきた。
いやいい休日だった。 またあの椅子に座ってみたい。
惚れる、という意味が少しわかった気がした。
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