2006年11月17日(金) |
本当は昨日書きたかったんだけど |
ほっとめーるに遅くまでログインできずに書けませんでした。 というわけで改めて。
わたすは中世文学の講義をとってるんですが、先生の語り口が軽快なせいか、授業がやたらっとおもろいんですよ。まぁおかげでしばしば脱線したまましっぱなしなときも多々ありますが(ちなみにそれに対して友人のこぼした「先生にGPS持たせないと、いつまでも迷走してるよ!」というコメントは秀逸だった)。
中世なんで扱ってるのは平家とかなんだけど、超噛み砕くんで、理性のない清盛ちゃんが新しくやってきた白拍子舞の仏に胸キュンしてしまい、それまで大事に大事にかわいがってきた義王(同じく白拍子舞)の目の前で、仏を几帳の裏に抱きこんでそのままアハンウフン…みたいな話をされちゃあ、もう生徒の中じゃ平清盛なんて単なるエロジジイですがな。
で、昨日の授業ではちょうど義王関係のお話が終わったところだったので、あまった時間でそれに良く似た男性版の話を紹介しますお!ってことで、古今著聞集のなかの覚性法親王と千手くんと三河くんの話をされました。
352の私観を30%含めたあらすじを書きますと、
覚性法親王(いか御室)とゆー方が千手くんという楽器やったり歌ったりって言う美少年をえらく可愛がっていたんだけど、ある日三河くんという子がやってきたんですよ。御室さんは彼のこともたいそう可愛がったので、千手くんの影が薄くなっちゃったので、千手くんは拗ねてしばらく引っ込んじゃったわけです。
そんなおり、ある酒宴の席でどんちゃんやってたんだけど、そこに御室の弟子の守覚法親王ってのがいて、「そういや千手はどうしたの?あいつにも笛吹かせたり歌わせたいのに〜」と言って、引きこもっていた千手に出て来いや!としつこく命じたので、やだなぁと思っていた千手も断ることが出来ずに結局参上したですよ。 明らかにテンション低く、考え込んでるのも丸わかりだったんだけど、まわりの人たちは「これを機に御室に機嫌を取れ!」と歌わせます。
過去世の無数の諸仏にも捨てられてしまった身の上をどうしたらよかろう。現在十万の浄土にも往生できるほどの心の修行ができていない。たとえ罪深い私でも、どうぞ来世では阿弥陀様よ、極楽浄土へお連れください。
と歌いまんた。特に捨てられて〜のあたりを抑え気味に弱々しく歌い、それはそれはもうこらえかねている心中のつらい気持ちがうかがわれて、そらもうかわいそうだったので、聞いていた人たちはみんな涙を流しました。 おかげで酒の席もすっかり興ざめになりしんみりしたものの、御室は千手のいじらしさがあまっりに愛おしくなって「辛抱たまらん!」状態になり、千手を抱いてさっさと寝所に消えてしまった! 御室の突飛な行動にみんなは驚き大騒ぎ。だが結局そのまま夜は明けた…。
翌朝、御室が部屋を見回すと、屏風に歌が貼り付けられていた。
「あなたが後を追って尋ねてくださるような方でしたら、私の行く山の名をお知らせ申し上げるのですが」 =あんたがつれないから、ボク出家しちゃうからね!!ぷんぷん!
御室はなんじゃこりゃと思ったものの、よく見てみればそれは三河の筆跡だった。御室の愛が再び千手に戻ってしまったのを見て、三河が拗ねていなくなってしまったのだった。 その後三河を尋ねたが、行き先はわからない。高野山に入り、法師になったとかどうとか言う話を聞いたとか聞かないとか。
ゲ、テンション上がりすぎて超長くなっちゃった。でもまぁつまりはそんな感じ。わたすの解釈もあるのであまり信じないでね。
何を隠そう、この授業はわたくし含めて腐女子4人で受けているわけです。 みなさま普通に講義を聞いていたのだけれど、明らかにわたしたち4人は異様なオーラを発していたように思います。

テンション高くてすんません。
来週の「僕らの音楽」はちぇみすとりーさんとマッキーが今話題の曲を歌うようだよ。夢は時間を裏切らなーい…のやつ。 これは挑戦状か!?とか思うのはアレかい?考えすぎかい?
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