花袋の佳品とは何の関係もなく、現代のお話ですが、立て続けにアホみたいな話というかアホな話を見てしまったので。
学級委員制度は落選した子供がかわいそうだから廃止、かけっこは全員同着になるようにコースを調節、って正気か鳥取県。 いっそもう独立して、平等主義を貫いたらいいんじゃないか。 お金持ちがいると貧乏人がかわいそうだから財産も平等に分割、リア充がいると喪がかわいそうだから青春禁止、情報格差はいけないからネットも禁止して、最終的には勝つ精子と負ける精子の差をなくすために子作り禁止。
一方その頃、和歌山県立田辺中学校では個人情報保護のため、入学式や卒業式の撮影を禁じていた。 呆れるを通り越して笑っちゃうとはまさにこのこと。
しかし「多くの保護者が一斉に撮影することになると、式を厳粛に開くことができなくなることも理由に挙げ」た部分は同意します。 幼稚園のイベントでもみんなビデオ構えてるから、節目節目の拍手が異様に少なくて、寂しい感じになっちゃってます。 その上、ファインダー越しに見てるから現実味がないのか、親の私語が信じられないほど多い。卒園式で「お母様方は私語を慎んでください」なんて言われるんですよ。ほんと恥ずかしい。
個人情報保護法について、数多の誤解が生じています。 まず基本的な根っこの部分ですが、個人情報保護の義務を課せられるのは業者であって、個人じゃない。 たとえば私が小売業者として得た顧客の名前・住所・注文内容・電話番号・メールアドレス、カード番号なんかをうっかりwinnyで流しちゃったりしたら、これは個人情報保護法違反。
田辺中学校の生徒のお母さんが、卒業式で自分の子を撮ってブログに載せたときに、後ろに立ってた他の子まで顔が分かる状態で掲載されてしまった場合、個人情報保護法まったく関係なし。
物事の根本的な部分に誤った認識を持ち、なおかつ悪用された場合の責任回避を第一に考えている田辺中学校。 ここの学区域のお子さんは気の毒としか言いようがない。せめて自分で真実を探求する習性が身につくといいですね、学校を反面教師としてね。
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