zakki

2010年11月03日(水) 別れの予感

1年11ヶ月一緒に暮らしたハムスターが、夜明けにはもう目を開けないかもしれない。

この2年弱、私たちは君のおかげで楽しかったけど、君は幸せだったのかとハムちゃんたちを見送るたびに思う。

それは答えが出ないことを知っているから考えられる問いでもある。
もし明確な答えが得られるなら、そんなことは怖くて考えられない。
どんな小さな生命であれ、その一生を自分が左右するということは考えている以上に重いことだろう。

幸せだったか、楽しかったかと問うて、もしも否定されたら、そんな後味の悪さと向き合う強さを私は持たない。
そうやって目をそらして、君の寿命の何十倍もの年月を生きていく。
この生に意味はあるのか。

人間は余計なことを考えすぎると思う。
それでも考えることをやめたらそれは人間ではないんだろう。

100gほどの身体で、君はうとうとと眠っている。
どうか明日の夜もこうやって見守っていられるようにと、祈ることしかできない。思考力は何の力にもならない。
一日でも長く生きてほしいと心から願う。


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