| 2004年12月05日(日) |
Jユース杯 決勝トーナメント 展望 |
清水エスパルスユース
予選リーグDグループ2位、9年連続9回目(決勝トーナメント進出)[静岡県] 監督・望月 保次
真希の弾丸ミドル以外に見どころの少ない2戦を終えると、突如勢いづいて磐田を倒せば、残り5分で湘南に逆転され、最後は信じられないミスから2位以内を確定させる勝点1を逃す。新潟の出場辞退という非常事態を抜きにしても、グループリーグは若いチームらしい、何とも浮き沈みの激しい展開だった。それでも当初の目論見どおりに勝点12を積み上げ、見事に9年連続の決勝トーナメント進出を決定。だが、予選突破という結果以上に、育成面からの成果が大きい。 清水エスパルスの下部組織の代名詞にもなっている中盤フラットの4−4−2から決別し、トップと同じ3−4−3を採用。当初は明らかに戸惑いが見られたが徐々に適応、スムーズなポジチョンチェンジを見せるようになった。最終戦では4−1−4−1も試され、満足な内容を示している。桑原卓など、複数ポジションをこなした選手も多い。他の1年生も順調に成長し、岩本や池田はチームの主軸を担っている。最後に何と言っても山本真希。代表にトップの練習にサテライト出場にと、お疲れ気味の様子も見えたが、予選5試合5得点の彼はサテライトも含めて7試合連発と大暴れ。後は枝村に、昨年あれほど愛されたゴールの神が戻ってくるのを祈るばかりだ。 まだ、とても頂点を口にできるレベルではないが、発展途上だったプリンス東海や高円宮杯と違い、完成図が予想できるようになった。全ては緒戦の広島戦。2年連続で優勝候補と敵地でぶつかることになったが、若いチームだけに勢いに乗れば面白い。
■選手名簿 別記参照方
■主力選手 04:岡村総一郎 3年 450分出場 果敢に挑む左利きの切れ込み隊長。プレースタイル上、スタミナに不安を抱える。 12:風間 翔太 3年 450分出場 前田の怪我で今年春、GKに復帰。身長は低いが本格派で、シュート反応が良い。 22:岩本 大 1年 450分出場 洞察力と統率力とフィードに長けた森岡の後継者。池田負傷ならボランチ起用も。! 07:山本 真希 2年 447分出場5得点 躍動的な筋力と正確なキックを併せ持つ怪物。今年は前線での起用が多い。△◇# 11:鈴木 真司 3年 412分出場1得点 感覚のままに前線でのダイレクトプレーで踊る「壊れた玩具」。レフティ。# 21:池田 康彦 1年 360分出場 流動的で奔放なチームに単身、攻守に規律を与えるエスパルスの重心。怪我持ち。! 28:佐野 克彦 1年 360分出場 長身、俊足、左利き、俊秀と数多のプラス属性を備えるDF。完成度はまだ低い。! 10:枝村 匠馬 3年 354分出場 主将。パスで他者を動かし、意図的に試合を変化させる本物の司令塔。怪我持ち。# 03:村越 大三 3年 336分出場1得点 プレーもコーチングも戦えるCB。対人能力が高く、ハードマークが得意。 15:谷野 由紘 2年 334分出場1得点 広島 (福山市) 出身、故郷に錦を。技術的にも身体的にも基礎能力が高い。 24:桑原 卓哉 1年 273分出場 成長株。スタミナがあり、競り合いに強く、左足のフィードも面白い。怪我持ち?
02:石垣 勝矢 2年 213分出場 空中戦チーム最強を誇るもキープを苦手とする。再びCBに戻りそう。 08:上埜 健太 3年 170分出場 抜群のテクニシャン。身体能力も低くないが、スタミナが不足しがち。 29:長沢 駿 1年 139分出場 188cm の柔のストライカー。空中戦よりも、懐が深い地上戦が得意だ。! 09:篠田 悠輔 2年 41分出場1得点 89分間えていても、冷静に1分で試合を決められる必殺仕事人。# 01:前田 陽平 2年 プレーが大きい本格GK。ロングキックが得意。勘を取り戻してきた。 05:高野 美臣 2年 激しさを内包する冷静なSB。予選Gは怪我で棒に振るも、最近復帰。
△…U-19日本代表、◇…U-18日本代表、#…二種登録、!…ナショナルトレセンU-16
■出身現役Jリーガー・チームプロフィール 別記参照方。なお、監督は6月に、望月保次氏が代行している。
■出場までの軌跡 10月16日:○1−0 アルビレックス(A) 得点:山本 10月23日:○3−1 湘南ベルマーレ(H) 得点:谷野、山本2 10月30日:○3−2 ジュビロ磐田 (A) 得点:村越、鈴木、山本 11月03日:●1−2 湘南ベルマーレ(A) 得点:山本 11月06日:●2−3 ジュビロ磐田 (H) 得点:鈴木、篠田 --月--日:○3−0 アルビレックス(−) ※不戦勝
■試合展望 ■サンフレッチェ広島F.C.ユース(Fグループ1位:4勝1分1敗、4年連続9回目(決勝トーナメント進出)) 最近の大会:04年高円宮杯 ・優勝 04年クラブ選手権・優勝 03年Jユース杯 ・優勝 最近の対戦:なし 対戦の予定:12月12日(日) 13:00 吉田サッカー公園
サンフレッチェ広島F.C.ユース: −−−−−−−−佐藤−−−−−−−− −−森脇−−槙野−−藤井−−大屋−− −−−−−−柏木−−高柳−−−−−− −−−−−−−−�錨帖檗檗檗檗檗檗檗� −−−−木原−−前田−−平繁−−−−
−−−−−−−−鈴木−−−−−−−− −−−−−−−−長沢−−−−−−−− −−岡村−−枝村−−山本−−上埜−− −−−−−−鈴木−−山本−−−−−− −−−−−−−−池田−−−−−−−− −−岡村−−枝村−−池田−−谷野−− −−佐野−−岩本−−村越− 高野美 − −−−−佐野−−岩本−−村越−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−− 清水エスパルスユース:
過去三大会が全て優勝という広島は、言わずと知れたクラブユース界の雄。今年は史上初のクラブ三冠に王手を掛けている。だが、現在の地位を築いたのは、ここ数年のこと。元より下部組織は充実していたが、積極的なスカウトで効果的に「補強」されるようになってからだ。そのため、対戦歴は少なく、私の記憶では97年にJユース杯で優勝した際、決勝で対戦 (○3−0) して以来だと思う。野澤が3年、市川・平松が2年、池田・太田・森崎兄弟・駒野が1年の時代だった。Jrユースは昨年のクラブ選手権、予選通過を決めた状態で対戦。共にメンバーを大幅に落とし、予定調和のスコアレスで終わった。
広島は今年、高萩が既にトップに合流しながら、更に前田・�錨帖�高柳・森脇・佐藤が昇格、藤井の新潟入りも決まり、大量6人のプロ入りが追加された。今年の磐田も異常なタレント揃いだったが、広島は更に異常。先発予想の全員が、何らかの日本代表歴の持ち主なのだ、…と思ったら、意外に�錨弔�持たないらしい。高萩以外の選手も何度もトップに呼ばれているが、清水と同様に天皇杯を敗退しており、ベストメンバーを組むことに障害はなさそうだ。4−3−3のシステムは不変でメンバーも固定されており、スタメンに変化はなさそう。 まずは前線の三本の矢。全員が特徴の違う突破力があり、これを止められなければ大量失点は必至。彼らを止めてもキープされてる限り、安心できない。優れたテクニックに隠れているが、広島はフィジカルレベルも非常に高く、2列目以降が精力的に飛び出してくる。最要注意人物は機動性の高い�錨弔反搬稜塾呂旅發た肱討世�、高柳・柏木・大屋も攻撃的ポジションに慣れ親しんだ選手で、バランサーの高柳を軸に波状攻撃を仕掛ける。攻撃サッカーを支える守備陣も負けてはいない。高さの藤井、速さの槙野で組むCBは、共に1対1に強い。最後尾に構える佐藤も身体能力が高く、対広島で誰もが考える少数速攻を少数堅守で跳ね返してしまう。更に、心身両面のタフネス、前田などの特別なタレント、熱血森山監督の存在が、接戦をモノにする強さをもたらしている。
広島の3トップに対し3バックで守るのは無謀なので、4−1−4−1 (または4−4−2) を採用すると思うのだが、怪我人もあり、望月監督は相手に合わせた戦術を採らないタイプなだけに、予想できない。清水にとって有利な点は、正に昨年の静学がそうだったが、静岡 (中部) の選手は幼少の時から、ドリブラーと対戦してきた経験が豊富なこと。抜かれたとしても、シュートブロックのタイミングが良い。4バック+池田で広島の3トップ+�錨弔鬟疋螢屮襪鮖澆瓩蕕譴譴弌⊂ゝ,�出る。厚みのある攻撃が最も怖いので、相手の速攻を上手く拙攻になるように誘いたい。 広島の最終ラインは、元々は攻撃的ポジションが出身の2人がSBを務めることもあり、決してソリッドではない。池田がバランスを保ちつつ、枝村が自在に左右中央にパスを振り分けることで、如何に高柳のカバーリングを外すかがポイントになる。サイドからクロスのパターンを最も得意とすることは例年どおりだが、今年は真希砲も配備。Jユース杯予選では、枠内率76.9%、シュート決定率38.5%という脅威の数字を残している。終盤までもつれた場合、スタミナと前田がある広島が有利なのは否めないが、清水としては真司のファンタジーを祈りたいところ。 現在、怪我?で別調整なのが、枝村、池田、桑原卓。枝村の代役は、上埜と谷野でこなすことになるだろう。池田の場合は、岩本を一列上げるか、真希を守備的に使うか。桑原卓は佐野をサイドにズラすか、高野美を左SBで使い、右に桑原兄の彬を使うことになりそう。負けたら終わりの決勝トーナメント、悔いの残らないように、彼ら怪我人が無事に間に合うことを願う。
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