わんぱくルンバの冒険日記

2003年06月24日(火) ひどい扱い

 今月初めに出産した従妹のお祝いと、里帰り先の病院での健診を兼ねて、半年ぶりに実家に帰ってきた。

 久々に見る新生児ちゃんは、とっても小さくて、可愛かった。ルンバにもこんな時期があっただなんて信じられない。ルンバは「あかちゃんだ」と興味津々な様子。
「○○ちゃんだよ」
 と名前を教えてあげると、
「ちがうよ、あかちゃんだよ!」
 と訂正されてしまった。

 実家では、猫のももたに会えて大喜び。以前のように見境なく追い掛け回すことがなくなったので、ルンバが来るといつも2階からおりてこなくなるももたも、今回は割と居間などで過ごすことが多かった。猫好きのルンバは、ももたが触らせてくれるのが嬉しくてたまらなかったらしく、
「ももちゃんに、いいこいいこしよっか」
 と何度も私を誘いに来て(一人でなでるのは怖いらしい)、ももたをなでては嬉しそうにしているのだった。
 そうして、
「ルンバくん、ももちゃん だーいすきなの!」
 と熱烈なラブコールをしていた。

 もう一人、今回の帰省でルンバに大好きと言われた人物がいた。それは現在高校1年生の、私の従弟。彼は子どもが大好きで、ルンバが生まれた時から、実家に行くたびに遊びに来てくれるのだった。
 今回も例にもれずわが家にやって来て、心ゆくまでルンバと遊んでくれた。ルンバはそれがとても嬉しかったらしく、
「ルンバくん、おにいちゃん だいすきなの!」
 と言って抱きついていたのであった。

 今回はさすがに、おじいちゃん、おばあちゃんのこともしっかりわかるようになり、「ねえねえ、おじいちゃん」「おばあちゃん」と話しかける。それなのに、ルンバへのインパクトが欠けるのか、いつまでもひどい扱いをされている人物が一人。私の弟、つまりルンバの叔父である。

 今回、実家には3泊4日した。弟は割と家にいて、私たちにつきあってくれた。ルンバとだって遊んでくれたんである。しかしルンバときたら、勤めから帰ってきた弟の顔を見るなり、彼を指差して毎日こう言うのだ。

「これ、なに?」

 名前を覚えていないだけでなく、「なに」呼ばわりである。まあ、「だれ」という言葉をまだ知らないので、仕方がないと言えば仕方がないのだが。

 何度弟の名前を教えても、その場では覚えることができず(わざとだったのか?)、結局、顔を見てちゃんと名前が言えるようになったのは、自宅に戻ってきてから。弟の写真を見て、最初のうちは相変わらず「これなに?」と言っていたが、ようやく名前で呼べるようになったのだった。

 お世話になったのにすまなかったねえ、弟よ。これにこりずに、またルンバの面倒を見てやってください。


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