★悠悠自適な日記☆
DiaryINDEXpastwill


2002年03月24日(日) 見えたもの

 4日間に渡って行われた高校演劇上演会(なんかこのネーミングが好きではありませんが…)もとうとう終わってしまいました。コンクールの時は日程の都合で他校の作品を観ることができなかったのですが今回はじっくり観劇することができました。先生もおっしゃっていたことなのですが、どこの学校もジャンルがかぶることなく個性豊かな作品が揃っていたと思います。特に西宮高校は芝居はもちろん、舞台、照明、音響、衣装まで本当に丁寧につくられていて、ちょっと触れたら壊れてしまいそうなくらい繊細で、心が痛くて、今でも私の心にその情景が焼き付いています。私達にはないものをたくさん見せつけられた気がしてすごくいい刺激になりました。

 そして、私達は私達で本当にやりたいことをやれた気がします。知識や技術がないに等しいので思い通りにいかなくて失敗に終わった箇所もたくさんありますが、芝居を始め、チラシ、パンフ、前説、宣伝など、ほとんど大人の手を借りることなくパワーと気合いでやりとおしました。(ちなみに顧問がちゃんと観たのは前日だけです。…おい。)芝居を気持ちよく観てもらうために芝居以外での工夫など、市演やコンクールではできなかったことがたくさん見えました。と同時に自分達で仕事をどんどん見つけて分担していくことの大切さを学んだ気がします。

 とにかく、滅茶苦茶に我武者羅に働きました。今まで生きてきて一番働きました。そして衝突もたくさんありました。だけど、楽しかったです。仕込みもバラシも、たくさんの人とも知り合うことができたことも。私達のような部員がそこそこ集まっている学校は去年のような市演よりこっちの方がはるかに勉強になるとも思いました。

 今まで自分は役者だからといってスタッフワークは最低限のことしか押さえていませんでしたが、役者をやるにももっと知識なんだと痛感しました。もうこのイベントに役者として参加することはないですが受験を終えたら次はスタッフとしてもう一度勉強し直すと共に、次の高校生達の役に立てたらなと思っています。そしてどんどん減ってきている(らしい)芝居をする機会をもっと大切に出来たらなと思います。


嶋子 |MAILHomePage

My追加