ダメダメちゃむ日記
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私はインドア人間。 アウトドアは大嫌い。
そんな私がどうして大学時代 野外活動サークルに入ったのか 自分でも不思議で仕方がなかった。 混乱し、喪失された記憶の中で どうしてあの時代だけが私の中で輝いて見えるのか 不思議で仕方がなかった。
でも、今やっとわかった。 私にはあの時、あの活動が必要だったのだ。 だから、私にとって苦手なはずの アウトドア活動、 自然と触れ合える生活を 私は本能から必要としたのだと。
大学の合格と入学、それは哀しい記憶。 それは父の死と共にある。 大学の合格は、家族からの離脱は、 父の死という喪失という形でしか 私には訪れなかった。
私は「自分は大切な存在」と感じることも 「何があっても決して裏切らない」愛情も 絶対的な世界への信頼も与えられずに育ってしまった。 いつも「自分は嫌われているのではないか」 という不安がつきまとっていた。 そして、私の希望は夢は 父の死という犠牲と入れ替わりでしか訪れなかった。
信じてきた世界に裏切られた時、 誰もがそうするように、 私も絶対的に信じられる何かを探した。 その時の私にとって、それが「自然」であった。
山に登り、緑の中で、 風を浴び、日光を浴び、雨に打たれ、 大地を踏みしめ、大地と共に眠り、大地と共に起きる。 青空を見上げ、星空を仰ぎ、 花を愛で、緑を慈しみ、天候という自然の営みを知り 自然を感じることを私は自ら欲した。 初めて大雪山に登った時の感動は 今も私をとらえて離さない。 「ああ、私が欲しかったものはこれなんだ!」 大雪山のカルデラの展望が開けた瞬間に私に満ち満ちた 言葉にできないあの感動は、 そう、思い出せば今でも私と共にある。 絶対的に信じられるものを私はあの瞬間に手に入れた。
そして、その世界への信頼は2年半後に 先輩という何人もの男性達によって 裏切られることになる。 そして私は孤独な放浪の旅に突き落とされた。
私の友人の名誉のために言う。 友人は決して裏切らなかった。 今でも彼女・彼らのことは心友だと信じている。 私を裏切ったのは、 先輩という強者の立場にあり、 男性という強者の立場にあった人たちだ。 そう、本当の友人は決して裏切らない。
レクリエーションを私に教えてくれたのも友人。 レ・クリエーションとは、再生だ。 疲れた心を癒し、そして新しい生命を創造するために 人間にとって必要不可欠なものだ。
私が生きるためのレ・クリエーション。 特撮番組を見ること、 葛山信吾さんを大切に思うこと、 インターネットという画面に向かって自分を語ること。 それは決して恥じることでも悪いことでもない、 私が生きていく為に本当に必要なこと。 それは、私と私の理解者だけが知っていればいい。 職場に公言して傷つけられる必要はない。
肩の力を抜いて 大きく大地の大気を吸い込もう。 そしてゆっくりと一歩を踏み出そう。
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