夢見る汗牛充棟
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2006年11月25日(土) 密偵ファルコ13 疑惑の王宮建設 リンゼイ・デイヴィス

光文社文庫 訳:矢沢聖子

〜王宮建設に絡む不正に、
ファルコが挑む!


シリーズ通して読んでいるので。購入。
読了。

ネタバレはないはず。所により埋め。

すでに読むのが惰性になりつつあるなーという自覚あり。
ローマ帝国が舞台なのは面白くも心ときめくのでやめられない。
ああ。

前作よりも飽きたりだれたりせずに読めました。
予想もしないストーリーとか衝撃的とかはないのですが、
ローマ人気分を味わいつつほのぼのと世界に浸るのはいとをかし。
ファルコはだんだん落ち着いた人になって行きます。
身分も上がっているし、経済的にもましになってるし。
でも第一にはヘレナ・ユスティナさんの仕込が素晴らしいからだよね。

んで危険さうすれて、へたれっぽいファルコが汗と泥にまみれて
今回もがんばりますよ。今回はひねくれた発言は抑えめだった。

一族郎党でブリタニアへGO! って遠いよー。
単身赴任でなくて、みんなでというのは理想でありましょうが、
赤ちゃん連れてくのは大変そうだ。病気とか怖いよな。

そして、ローマ時代の(高級な)建物は壁暖房、床暖房完備で
大浴場完備で、羨ましくてなりません。快適だろうなぁ。
その維持管理が安くて豊富な労働資源(奴隷)のおかげさまを
もってなりたつのだとしても。


アナクリテスはすっかり敵役に逆戻りしちゃったなぁ。
隙あらば始末モードに入っていて、かなしい。

アナクリテスとファルコの今後はどうなる。
つか、わんこのアナクリテスが気がかりです。今後二人が、命の
やり取りをしても、この腐った眼には愛憎劇にしか見えないぞー。
ああ、ファルコの手にかかって死にたいのね、わんこ。
なんて、健気な……ほろり。とか思っちゃうから、きっと。


夕方より友来たりて、部屋で鍋で一杯やった。
一夜明けて、これを書いている今は日曜なのだけれど、
部屋が鍋臭い。窓を午前中ずーっと開けているのだが閉めると
またくさいので、毛布を身体に巻きつけてひたすら換気中。
多分、カーテンや布団など、布に染み付いてるんだな。

鍋は美味いが、後が嫌。
願わくば、換気扇のあるところでやりたいもの。

ファブリーズが欲しいと思っている今現在。
玄関に置いてある竹炭をちょっと持って来て置くか、
アロマオイルでもたらして、上書きするか。どうすべし。


恵 |MAIL