「隙 間」

2006年10月10日(火) 高齢社会と少子化対策と「プルートで朝食を」

 上野の不忍池ほとりにて……。
 ベビーカーを押す女性を、老婦人方が十重二十重に取り囲んでいる光景に出会った。
 生後一歳にも満たない双子が乗せられたベビーカーと、お母さんの背中にはこれまた一歳くらいの赤ちゃんが背負われている。

 ……高齢社会問題と少子化問題。

 そんな世間にひと筋の光明(?)が見えた気がした。御婆様はみな、笑顔がほころんでいる。

「私も双子だったのよ」
「あらあ、大変だろうけど頑張ってちょうだいね」
「赤ちゃんは、いてくれるだけで家を明るくしてくれるからね」

 うん、たしかにそうかもしれない。
 これは小学一二年生の時の担任の先生から、焼香に来ていただいたときに聞かせていただいたのだけれど……

「先生、男の子を育てられて、本当に良かった。手はそれはかかったけれど、上のお姉ちゃんの時よりも二人目ってことで余裕を持てたのかもしれないけれど、楽しかった」

 ……その時、どんな顔をしながら先生に語ったのだろう。
 一人目の子どものときは、その子だけに一生懸命になってしまうけれど、二人目のときはそんなこともなくなる。だから、子どもは二人以上育ててはじめて、本当の子育てが出来るのかもしれない。

 子を持つ親の気持ちは、実際に自分がその立場にならない限り、全て机上の空論になる。だけれど、自分は子であり、親もいる。親が子であった頃の気持ちは、きっとみな一様に想像できる。子は親にならない限り、親の気持ちは知りえない。

 ……これ以上は、自分の立場を悪くするだけなのでやめておこう(苦笑)

「プルートで朝食を」
 を観た。
 そう、この「プルート」とは、惑星ではなくなった冥王星のこと。全ての境界を越えて銀河を目指し、太陽系の端っこの冥王星で休憩がてら朝食を取ろう。そしてそのもっと先を目指してゆこう。といったような内容の劇中のセリフがある。
 アイルランドでのIRAによる過激派活動、爆弾テロ、反英国思想、そんな拘りにとらわれず、はるか未来を目指そう……。
 ちょいとまた小難しいことを話し始めたと思われるかもしれないけれど(苦笑)、映画自体はもっと別のテーマの物語(笑)
 生まれて間もなく教会に預けられた男の子が、自分は男であるよりも女であることが自然な姿だと幼い頃から思い、それを貫き続ける。そして、自分の本当の母親探しにロンドンへと向かい、そこで様々な出会いと恋をし、疑問だった本当の父親を確かめそして更に父親の口から母親の居場所を知り、その姿を見ることができた……。
 幼友達の一人がIRAの革命活動の挙句命を落とし、やはり幼友達の女の子は彼の子どもを身篭っていてその子を産み育てる決意をする。そしてその彼女と彼女の生まれくる子どもを傍で見守り共に育ててゆこうとする物語……。
 日本で生活をしている限り、民族問題や思想による偏見問題とは縁が無い……いや、あまり縁が無い、とは思うけれど、それでも、どこにいようが、人は産まれ、育ち、暮らしてゆかなければならない……。
 う〜ん、作品自体は面白くて楽しかったのだけれど、背景やらを想像してゆくと深い話になってゆく……苦笑
 今日は
「13881」


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