「隙 間」

2006年12月03日(日) 「父親達の星条旗」と「麦の穂を揺らす風」と勝手と容認と……

 あ、さてさて……

「父親達の星条旗」
 を観た。
 クリントのおっちゃん監督だし、ドリームワクースでしょ。「ミリオンダラー〜」とかを観ていないから、イマイチおっちゃんの評価をやや斜めにみていたんだけれど……。
 おっちゃん、なかなかやるなっ!
 世間の表と裏と(もちろんマスメディア含む)、理想と現実と、歴史と現実と……なかなか良かった。
 第二弾の「硫黄島〜」を観てみたいからとりあえず、という気持ちで観にいったんだけれど、とりあえず、なんかとんでもない、と思えた。

「麦の穂を揺らす風」
 を観た。
 アイルランドのイギリスからの独立をめぐる当時のアイルランド人の若者達の物語なんだけれど、これはまた、ズン、ときた。
 簡単に、アイルランドに対する不当なまでの軍をはじめとするイギリスの問題を、イギリス人である監督が批判的なテーマで描いている。そのことが、すごい。
 独立を目指し共に闘ってきた同志が、独立後にまたその有り方に対してまた内部分裂してしまう……。それぞれの過程で、裏切り者、反政府の犯罪者として、幼馴染が幼馴染をそれぞれ銃殺しなくてはならない連鎖を繰り返してゆく……。

 いかにそれぞれの作品の中で、それぞれがそれぞれの正当性やそうせざるを得ない状況だとはいえ、一人の人間の命を奪い取らなければならない、というのは過ちだといいたくなる。
 戦争、災害、自殺。
 どんな理由であれ、失われるものはどれも、同じ。
 宗教や民族の問題でもめることだって、あったって、いい。
 だけど、その結果、いかに効率よくその問題を解決しようとして命を奪うという手段を選ぶことだけは、許されない。

 ……だけど、自分の大切な人が理不尽なまでの勝手な理由で命を奪われたら、その相手に対して、命を要求せずにいられるのか、ということについては、首を縦に振ることはできないかもしれない。

 ……人間って、勝手だよね。
 正しいことは人の数ほどあって、間違ったことも人の数だけあって。
 どれだけのことを、それぞれが容認し合えるのか、が大切なのかもしれない。


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