二年前の同じイベント。 昨年はつい見逃してしまい、ここに来ることはなかった。
そして、思い出すことも。
「スーパーよさこい二〇〇五」原宿駅口ステージの脇の木陰で出番を待つ踊り子たち。同じチームから少し離れたところに腰を下ろしていた女の子と、それをメンバーから目隠しするようにして背を向けてしゃがみ込んでいた男。 女の子はテーピングさるた足首にペットボトルを当てて冷やしながら、男の背中の衣装の紐を、手首に絡ませながらギュッと掴んでいた。
「入場の位置に移動してください」
スタッフからの案内の声がすると、メンバーは掛け声をかけようと集まりはじめる。 女の子は素早く衣装のすね当てをたくし上げてテーピングをきっちり隠し、先に立ち上がった男の衣装の紐に引っ張ってもらうようにして立ち上がる。
「いくぞぉー!」 「おおーっ!」
掛け声の輪の中に、一番外から手を伸ばす。
ステージの上のどこに彼女がいたのかはわからなかった。 わからないほど、全てのメンバーは躍動感に溢れていた。 こわばった顔も、つらそうな顔も、そんな顔はどこにもなく、踊っている楽しさを体いっぱいに、それこそぱんぱんにはちきれそうなほどに詰め込んで、観てくれている皆に伝えたい、という顔でいっぱいだった。
今年も三、四才から六十代までの老若男女たちが眩しい日差しの下のステージで輝いていた。 原宿の空は、とても、眩しい……。
見上げた木漏れ日に、手を、かざしてみた。
二年前の忘れ物を、言い訳などせずに、もう一度、文字に綴ろう。 あのときの彼らに、今出会うことはない。 だけれども、あのときたしかに彼らはいて、私の中に再び現れたのだから。
物産広場で四万十うどんをすすりながら、鳴子を物色しながら、そんなことを思いました。
今夜は目方には乗らずに眠るつもりです……笑
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