「隙 間」

2008年10月22日(水) 「しあわせのかおり」旨いのは?

 三原光尋著「しあわせのかおり」

 料理がメインの作品は、良しにつけ悪しきにつけ、はっきりと差がでます。
 著者の監督・脚本で映画も公開されています。

 中谷美紀さん主演です。

 ……好きです(汗)

 さて、金沢の小上海飯店という中華料理屋が舞台の短編作品集です。

 中華料理は、美味いです。

 映画作品に選ばれた「蟹シュウマイ」が冒頭作品なのだけれど……。

 竜頭蛇尾

 に思えてしまいました。

 なんか、こう、「蟹シュウマイ」と「パオズ」の点心以外に、旨味が感じられなかったというか。

 食べ物を描写するのは、それはもう、とてもとてもわたしなんかには、難しすぎます。

 いや、この作品が美味しい食べ物のお話というだけのものではないのだけれど……。

 だけれどもやはり、

 色気より食い気

 なもので、とても大事なことなのです。
 わたしにとって。

 どんな味なのかを説明されたって、べつに食べたい気持ちにはなりません。

 そうでしょ?

 食べて、どんな気持ちになったのか。
 どんな表情になったのか。

 それがあれば、なにはさておき、

 食いてえ……っ

 となります。

 ……そんなとき、言葉は無力です。
 いや。
 余計なものになってしまいます。

 なんだかんだと、説明や感想をゴタゴタ並べ立てているひとが前にしている料理より。

 一心不乱に、ひたすら箸を伸ばして口に放り込み、しあわせが溢れんばかりの顔で食している料理のほうが、美味しいに決まってる。

 ……個人的なものですが(汗)

 さて、不忍通りからうちのほうに入る路地の角のところにあったお好み焼き屋さんが、中華料理屋さんに入れ替わりました。

「上海厨房」

 ……汗

 中華は、ひとりではなかなか足を向けづらいところがあります。
 中華と言えば、卓にたくさんの料理が並んでいるものです。

 あれも美味そう。
 あ、これも。
 そっちも、ありだな。
 そんなに食べれるの?
 食う、食ってやる。
 だって、食いたいんだもの。

 財布とテーブルの許容量と相談しつつ、涙と唾液といっしょに、美味しく食らい尽くさせていただきました。

 泣く泣く注文から外されてしまったあれやそれの分も……。

 バイキングにいったほうがよかったじゃん。
 こんなに魅力にほだされると思わなかった。
 想像できるじゃん、そんなの簡単に。

 隣のテーブルよりも、ひと皿ふた皿、多いのがよくある風景だったときもありました……。

 はい。
 エンゲル係数が、かなり、高かったです。

 今じゃあ、とてもとても想像できません。

 安く、たくさん、美味いものを……。
 結果的に割高になるのが、間の抜けたお話です。

 大人な食事を、できるようになりたいものです。

 ……きっと、無理だろうけれど(汗)


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