『御誕生日おめでと。』君に直接言うことはもうできないから、ここにメッセージを遺して置きます。君のはにかんだ笑顔とか、鼻にかかった声とか、とても理知的な話とかが、今でも不意に僕の中に侵入する。僕はその度に、眼を瞑り 耳を塞ぎ 「出てけ」と叫んで君を追い出そうと必死になります。君の影はいつまで経ってもなくならないで、僕を苦しめ続けています。僕は未だ、君に囚われたままです。御願いです。僕を助けて下さい。僕を見棄てないで。