その一見愛らしい姿をした奇妙な黄色は突然我家にやって来た。僕には理解できない叫び声を取り止めなく・止め処なくあげていた。そうかと思うと家の中をキリキリと滅茶苦茶にしてみたりした。僕はガムを噛みながら(禁煙中なのだ)それを眺めた。時間が来ると黄色は帰って行った。僕は家中のカバー(僕の家はあらゆる物にカバーがしてある)を洗濯機に投げ込み掃除機をかけた。整頓された完璧な静寂の中で僕はガムを噛んだ。