「不思議なお店で不思議な人達だったよね」数時間前の喧騒を反芻して彼女と笑う。改めて想う。彼女といる時の僕はいつも笑っていられるのだ。呑み込んだ言葉は今はいらない。全体を黒い布で隠して磨かれた欠片だけを見せることの何が悪い。真っ暗な部屋にはパソコンの待機ランプだけが光っていた。