白日の独白
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2007年05月27日(日) 針路

綺麗な顔をした突拍子もないことをする面白い彼女がいた。
僕は彼女の容姿も性格も好きじゃなかったけれど、その人生は好きだった。
逢うたびに僕がにっこりと笑うと、それは合図となって彼女は自分の話をした。
僕がせがまなくても、彼女もまた人生を誰かに聞かせたかったのだと想う。
暫く音信不通となっていたが、最近になって昔の男と見知らぬ土地で暮し始めたと聞いた。
彼女の話を聞けなくなることに少しだけがっかりした。
しかしそのがっかりも数ヶ月の間のことだった。
共通の友人から今朝方メールが来たのだ。
彼女が男と別れて今は南の島にいると書いてあった。
僕はモニターを見ながら両手を叩いて大笑いした。
彼女は決して期待を裏切らない。
彼女の異常な人生は、きっとこれからも続く。


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