くじら浜
 夢使い







いのち   2002年02月27日(水)

いのちは果てるからこそ
美しいのであって

道端に咲く名もない小さい花は
力のかぎり花開き
そして散っていくからこそ
美しいのであって

地上に出た蝉は
その短い時間を精一杯鳴き
そしてそれは地中の時間が長ければ長いほど
美しいのであって

ひとは生きるからこそ
その美しさを感じるのであって


自らいのちを捨てることほど
愚かなことはない








初日 最新 目次 HOME