くじら浜
 夢使い







海と山 ��   2002年04月07日(日)

あることろに少女がいました
べつのところに少年がいました
少女は海で生まれ
少年は山で生まれ

少女は海が大好きだったけど海しかしらなくて
山に一度でいいから行ってみたいと思ってました
ある日少女は海を泳いで
うんとうんと泳いで
その向こうの
はるか先の
大陸まで泳いでいきました
そこには程よい高さの山があって
少女は登り始めました
山の木もそこに飛んでる鳥たちも
すべてのものが少女には初めてで
草の匂いをかいで
空を仰いで
汗をかきかき山にのぼりました

頂上にはすぐにつきました

山のてっぺんには木をちょこんと置いただけのベンチがあって
ひとりの少年がはるかかなたをのぞんでました
少年は山しかしらなくて
そのはるかかなたにあるだろう海のことをいつも
考えていました
でもどんなに想像しても海をおもいうかべることが出来ません
海はどうやったら行けるんだろう
ベンチのうえで仰向けになって空をみあげて
目をつむって
そしたら
かすかに
どっからか海の匂いがするではありませんか!
ふと からだをおこし
その匂いのする方を見てみると
ひとりの少女がこっちを見てました

「君はだれですか」

「わたし、海から来ました」

「ぼくは、山です」

少女はやっと山に出会いました。

少年はやっと海に会いました。

「ふたりで海に行きましょう」








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