白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2003年03月20日(木) 十年前、十年後

開戦のニュースを聞いたとき、ああまただ…と思いました。

湾岸戦争の勃発が、91年1月のこと。
正規の国連軍ではない、有志の国の参加による、
多国籍軍と呼ばれる部隊が、イラクに対して攻撃を開始。

メディアを通して報告される、ハイテク兵器の攻撃は、
まるでゲームか何かのようで、
それらの兵器が奪っていった、犠牲者の姿やその数は、
巧みな情報操作により、見え難いものでありました。

それから十年以上が過ぎ、また戦争が始まりましたが、
今回の武力行使については、安保理事会の容認もない、
湾岸の頃の軍にもまして、正当性の見えないもので、
そういう力による攻撃は、invasionにはならないのかと、
今回の経緯を追っていて、個人的には思いました。

ある出来事が歴史的に、客観的に「評価」されるには、
少なくとも十年程度が必要とされるようです。
(よって、日本の歴史の教科書などでは、評価のあいまいな
戦争や事件は、その詳細を取り上げるのは、十年程度は待つそうです。)

湾岸や更に以前の事実の総括をきちんと行わず、
過去を省みないままに、前だけを向いて走るのは…
非常にこう、説得力ない、上っ面だけを整えた、
軽率な行動に映ります。

十年先にもう一度、同じような戦争を、
見ることになってしまうのではと、
ふと考えてしまいました…


えらそうなことを書いてしまい、申し訳ありません…

ではでは今日はこのへんで。おやすみなさいませ…


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桂子 [HOMEPAGE]