| 2003年08月26日(火) |
辞書とわたくし(?) |
ここ一、二週間ほどは、もっぱらエッセイを読んでいる。 新幹線に乗り込む前に、キオスクで見つけた「日本語と私」。 これは、大野晋という国語学者の自伝的エッセイで、 最初は、父や恩師との思い出が、淡々と誠実に描かれて、 後半は言語に関わる研究、国字や辞書のテーマについて、 プロジェ○トXを彷彿とさせる圧巻の迫力で語られて、 読んでいて非常に興奮した。 (その、プロジェ○トXでは確か以前に広辞苑か何かを取り扱っていた。)
辞書の世界は面白い。 「新解さんの謎」なんかも、とても面白かった記憶がある。
限られた紙面のスペースに、何を載せて載せないか。 「正しい表現・意味」だけを出す、規範主義を貫くか、 「許容」と断りを入れた上で、実状に即した辞書を作るか。 語義は頻度順に載せるか、それとも語源の順にならうか。 数限りない項目につき、編者は一点一点それらの 指針を決めていく。 国語辞典一つとっても、数十種もの種類があるのは、 そうした編集方針が、辞書ごとに異なるからであり、 一見、どれを買っても同じに見えてもそこにはちゃんと 違いがあるのが面白い。
…ちなみに、とある英語の辞典で「closet」を引きますと。 いっちゃん初めに「come out of the closet (主に男性の)同性愛者 であることを公表する」というのが出ています。 はい、「押入れ」の意味より先にです…… 「頻度順」を売りにしてるので、このようになったようですが… いったいどこでの頻度だろう……
…ああ、たまに真面目に書いたと思えば 最後はしっかりそっちのほうへ;。
ではではまた明日〜。
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