白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2004年01月17日(土) みんなが走っていた

『神戸新聞の100日』という本がある。
震災により、神戸新聞社は新聞制作の命である、CTS組版機に壊滅的な
ダメージを受け、それでも当日京都新聞の協力を受け、たった数ページ
だったけど、夕刊を発行し、人々に届けた。

原版となるフィルムは、京都で作られバイクで震災地を抜けて、
神戸に到着したという。

自分は震災のあった二日後に、被災地の西宮に帰ったけれど、東から
激震地に入った途端、道は盛り上がりがたがたになり、あちらこちらに
花々が置かれ、見ていたら涙が込み上げてきた。

そのとき既に、神戸の人たちは立ち上がり、人々を勇気づけるため、
新聞を作っていたのだと、これを読んで初めて知り、活字を追いながら
胸がつまって涙が出た。

今日はセンター入試だったけど、震災のときもそうだった。
これもあとから知ったのだけど、交通の麻痺した情況下、センター入試の
自己採点のシートを各学校から集約し、結果の予想を出す為に、空港や
駅のホームを必死に駆けて、生徒たちのため、リレーでシートを集めた
人々もいた。

知らない間に誰かが自分のために走っているのかも知れない。
自分も誰かのために走れるかも知れない。
幾つも学校を回りながらこの先どんな仕事をしても、誰かの役に
きっと立とうと思った。


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桂子 [HOMEPAGE]