白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2005年07月04日(月) ありあけに (2) 気持ちいい日本語

 
直前の音楽バトンの回答中に思い出したことがあったため、
「ありあけの歌」にもちょこっとからめ、
綴らせていただきたいと思います。

(※歌詞のネタバレがありますのでご注意ください。)


日本語で発音するのに俗に読みやすく美しいと言われる
二つの音があります。

それは「ア段」と「オ段」なのですが。

それをふと思い出し、
先の景時さんの歌を読んでみると、
サビにこの「ア段」と「オ段」が多めに配されておりました。

君に 花飾りかけながら
背中には 銃を隠すのさ
(作詞:田久保真美 「道化者の哀しき嘘は」)

この全26音節中、
過半数以上の15音節が「ア段」と「オ段」。


もっと顕著な例は、有名な
カール・ブッセ作、上田敏訳の
「やまのあなた」。

タイトルはすべて「ア段」と「オ段」。

1行目の
「やまのあなたのそらとおく」は、
全12音節中、
実に11音節が「ア段」と「オ段」。


そういえば、和歌でよく出る

「あまのはら」
「あまのかは」
「たまのを」
「からころも」
「わがやどの」

といった美しい語も、
「ア段」と「オ段」のみで作られています。
(昔と今で読みは違うかもですが…)


「言葉」、そうして「ことのは」も、
「ア段」と「オ段」でできていますね。



ちなみに…


「遙かなる時空の中で」
は全11音節中、7音節が「ア段」と「オ段」でした。

一見地味なタイトルながら、読むと意外に
気持ちいいのはこの音韻のせいもあるかも知れません。


皆様のお好きな詩や、
歌うと気持ちいい持ち歌も、
実はよく読むと「ア段」と「オ段」が
多用されていたりするかも知れないですね。
 
 
 


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桂子 [HOMEPAGE]