白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2006年12月26日(火) 骨太で、繊細な

 
   
 
普通の日記は久し振り。
お元気ですか?お風邪など、お召しでないですか?


先週末、念願の、
伊東豊雄の建築展を、
初台で見ました。


彼に、興味を持ったのは、
彰国社から以前出た、
「僕たちは何を設計するのか」という、
建築ムックがきっかけで、
その後、TOTO出版から出た、
「にほんの建築家」を読んで、
こんなに面白い人かと、興味が増しました。


(彼は、一般の人には、
まだメジャーでは、ないですが、
表参道TOD'Sビル、
銀座のミキモトビルといえば、
「あぁあれか」と、思われる方もおいでと思います。)



建築展は、場内に、
コンペに出した、模型やら、
原寸模型のモックアップ、
自分の足で、のぼって歩ける、
現場の足場などがあって、
建築屋でない自分にも、
楽しめる企画で。


また、建築作品を、
年代順に、追うことで、
彼という、建築家の、
思想・哲学の変化を、
時代の変遷とからめて、面白く見ました。



建築は、それひとつで、
彫刻であり、絵画であり、
哲学であり、詩であって、
物語でもある。



そんな、ほかには類のない、
総合芸術であるけど、
けれど、多くの建築は、
数十年や、百年足らずで、取り壊されてゆく。



大きくて、はかなくもある、
そんな、現代建築に、
人の、未来のあり方を、
追い続ける、建築家は、
骨太で、繊細な、
ロマンチストであるなあと、とても、惹かれます。


















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桂子 [HOMEPAGE]