白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年05月01日(火) マグナムが撮った東京

 
 
 
東京都写真美術館に、
「マグナムが撮った東京」を、先日見に行った。


ロバート・キャパが発案の、
マグナム・フォトと、称される、
フォトジャーナリスト集団が、
戦後から、現在まで、
東京の、風景を、撮りだめた写真が。


年代順に、並べられ、
昭和から、平成の、
この都市の、変遷を、
外国人の、視点から、眺められるものだ。


戦後、間もない浅草や、
ストリッパーの小屋。

銀座の街を、闊歩する、着飾った人たち。



竹の子族、大喪の礼、
バブルの頃の、建物に、
バブル後の若者。



知らない時代の東京の、
混沌の、風景に、熱量を感じて。


知った、時代の東京は、
なぜか、記憶にあるよりも、
古くさく感じた。





2004年の写真での、
つい最近の、風景も、
記憶より、古く見え、気恥ずかしいわけは。


それは、外国の人には、
あの頃の、この街は、
こう、映ったと。


中に居た、人間が、
撮った、ものでなく。

外からの、ものだから、
そんな、気持ちが一層に、
するのであろうかと。


家に、帰って数日し、
ふと、考えた。





家の、鏡で見るよりも、
外の、鏡で見るほうが、
自分の顔の、アラなどに、気が付くことがある。


それと、同じであろうかと、
少し、考えた。





外国の、人々の、
日本への、先入観、
それも、幾分影響は、与えただろうけど。


一方で、美化のない、
率直な、東京が、
暴かれて、いたことも、
本当だと思う。




恥ずかしく、そしてまた、いとしいと思った。

 




















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桂子 [HOMEPAGE]